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第2Rウインテンダネス初勝利
2018年第132回目黒記念を制したウインテンダネス。そのウインテンダネスを見続けた元出資者の2015年から約5年間の記録です。
2015年7月19日のデビュー戦を9着で終えたテンダネスは翌月15日小倉競馬場の2歳未勝利で5着。休養を挟んで10月11日京都競馬場の2歳未勝利で4着とじりじりと成績をあげ2015年11月7日の福島2レース2歳未勝利に出走することとなり2回目の現地観戦が出来ることになりました。
第四戦2015年11月7日(土)
福島2レース2歳未勝利@現地観戦
加藤祥太騎手
まずはじめにお伝えしなければならないのは、この日テンダネスのレースを見に行く予定は当初無かったということです。
本来であればこの日京都11レースファンタジーステークスに出走する出資馬ウインミレーユを見に行くつもりでしたが、ミレーユは木曜日の最終追い切りで坂路調教中に転倒し大事をとって回避することになりました。
ミレーユの回避で行けるようになったのが福島で出走するテンダネス。せっかくだし福島なら馬主席招待もあるからということで急遽行き先を変更しました。今まで福島競馬場に行ったことが無かったというのも決め手でした。
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東京から新幹線で福島へ。ホームを降りて聞こえてくるのは栄冠は君に輝く。私の出身校である高校の校歌の作曲者古関裕而先生の代表曲です。私が高校在学中に甲子園に出場し甲子園球場に応援に行きました。サヨナラ勝ちからの校歌斉唱という高校時代の良き思い出を思い出しながら歩いて福島競馬場に向かいました。
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この日のウインテンダネスは476Kg(+4)鞍上は前走からコンビを組む当時ルーキー加藤祥太騎手
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4ヶ月ぶりのテンダネスはちょっと筋肉がついてきたかな?という印象でした。
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返し馬も元気。どういう競馬になるか分かりませんが馬券には絡むかもしれないなくらいに思っていました。
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いよいよ発走。
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テンダネスは内枠から好位二番手。三コーナーで逃げるルーレットクイーンを必死に追走。最後の直線残り200mで先頭に並びます。
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テンダネスが先頭に並んだ時『あっ…今日勝つんだ』などと間抜けな感想を抱きつつ、必死にシャッターを切っていました※①
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『勝っちゃった…』
周りが見えていないだけかもしれませんが、テンダネスが勝って喜んでいる人は周りに誰もいませんでしたのでさぞかし目立っていたでしょうね。
(そうだ口取りの集合場所に行かなきゃ)
初めて現地で出資馬が勝ったので頭から抜けかけていました。
クラブによって違うと思いますが、ウインは入線後1~2分で集合してくださいというルールがあります※②
大急ぎで集合場所に向かうと既にスタッフさんの姿が。
スタッフさん『おめでとうございます!!』
私『ありがとうございます!!』
スタッフさん『今日、(口取り)一人ですよ』
私『嘘でしょ…』
この日ウインテンダネスの口取り希望者は私一人という衝撃の事実を聞かされました※③
一口馬主一年生の私はなんとなく先輩方の後ろをついて行けばいいやくらいに思っていたのにまさかの一人。急に不安になってきましたが、その途中でとある男性の方が声をかけてくれました。
『ウインテンダネスの出資者の方ですか。おめでとうございます!!』
恐らくウインの会員さんでテンダネスの出資者じゃないけど、わざわざ声をかけてくれたのでしょう。とても嬉しかったです。どなたか存じ上げませんがその節はありがとうございました。
許可証を付け業務エリアを抜けウィナーズサークルへ。
加藤騎手とスタッフさんが話す間(ここの内容がレクチャーや競馬場速報になる)、ウィナーズサークルでクールダウンするテンダネスを見ていましたがレース後ということでかなり興奮していました。
後にもあれだけ興奮している姿をパドック等では見なかったので、いつもパドックでは落ち着いていたということなんだと思います。
いよいよ口取り撮影。テンダネス。厩務員さん。私とスタッフさん。とても短い時間ですが何とも言えない時間でした。
その時の写真は私の手元にも1枚ありますが今も大切に保存しています。
画像データは手元に無いですからね。
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※①今のところ出資馬が勝つ瞬間を自分のカメラで撮影できたのはこの1回だけ。よく撮っていたなあと今では思います。
※②入線後1~2分で集合のダッシュも今となれば懐かしい思い出です。一口馬主の口取り再開はかなり厳しいのではというのが率直な印象です。
※③今は口取りの応募者数が事前にメールで公表されますが、当時は公表されていませんでした。いくらローカル開催とはいえ応募者が一人しかいないとは思ってもいませんでした。当時ウインでも口取一名というのは結構珍しかったのではないかと思います。