構造設計一級建築士修了考査対策② ~時間を買うということ~
※僕が行ってきた構造設計一級建築士修了考査対策に関してnoteでまとめました。必要な方はプロフィールのトップに固定してありますので是非ご覧ください。
構造設計一級建築士の勉強する手法としては
・過去問を購入しての独学
・学校に通う(オンラインも含む)
この2パターンだと思います。
独学も通学も一長一短があり、どちらが正解というものでもありません。
そこで考えて頂きたいのが【自身の現在地】と【未来のビジョン】です。
まずは今の現在地です。
ご自身の今までの経験や現在取り組まれている仕事がベースとなります。木造、RC造、S造、SRC造、基礎、免振、制振、耐震診断、耐震補強等何をどれだけ理解しているかです。
こちらは過去問を取り組んでみることでわかります。
あくまでも『試験における』知識、理解度を測ります。
構造一級の修了考査は実務に近いと言われてはいますが、実務ではなく試験です。
法適合確認と構造設計の両問題を『半分以上理解できる』のであれば独学でも問題ないのではないでしょうか?そこらへんはご自身のご判断だと思います。
現時点で5年間の実務経験をしているはずです。その状況で半分以上わからないのであれば、【試験の為の】知識がまだ不足しています(実務の為の知識は十分かと思いますが)。
※僕はこちらでした。
半分も理解できないのであれば【未来のビジョン】を考えてみてください。
(半分以上理解できる人でも未来のビジョンを考えることは大切です。これの有る無しで合格するかどうかの8割が確定すると思っています。)
深いビジョンに関しては後日記載します。これがすべての根本であり、一番重要なことです。
今回述べていることは「浅いビジョン」です。取捨選択、何を取るかということについて書いています。
半分も理解できていないのであれば
・誰かから教えてもらう
・必要な知識を入れる
・経験して学ぶ
この3つではないでしょうか?
誰か教えてくれそうな方が周りにいらっしゃるのであれば、頼んでみるのもひとつです。ただ、まずはその人に時間を取ってもらわなくてはなりません。そしてまず、自分が何がわからないのか、何を聞きたいのかを明確にする必要があります。
本に関しても構造関係の本は多種多様にあります。それらの本を読んでいくことで必要な知識は入手できます。ただ、構造設計一級建築士修了考査の為のテキストではありません。砂漠の中から宝石を探し当てるようなもので、物凄い時間がかかります。
自分で経験することが一番の学びになります。経験できるのであればどんどん経験してみてください。ただ、そのためにはそのような環境があるか、周りの人に理解してもらっているかが大切です。
そしてこれらと対になる手段が『学校に通う』になります。
(本試験においてはこれのみとなるかと思います)
学校に関しては多くを書きません。
皆さん、「通えるなら通うよ!」という方が大半だと思います。
唯一にして最大の障壁が「お金」です。
約20万円~100万円と高いお金がかかります。
そこで「浅いビジョン」に立ち返ります。
現在の「仕事」「家庭」「プライベート」等を鑑みたときに
【今年絶対に取得したい】のか
【2~3年かけて(ラッキーパンチで今年取れるかも)取得していくのか】
現在の試験問題の理解度が半分以下で「今年取りたい」のであれば学校を活用することをお勧めします。
学校にもよりますが基本的には上記3つを解決してくれるはずです。
お金をかけずに取りたいのであれば独学でチャレンジがいいかと思います。
ただ、数年は試験に取り組む必要があることを覚悟した方がいいかと思います。
これもすべて自分の中での費用対効果の考え方によります。
数十万円というお金がかかるけど今年取り切ると覚悟して、今年の時間を使って取り切ってしまえば、使うのは「そのお金」と「今年の勉強時間」です。
時間をかけて独学でやるのであれば、お金は使いませんが「かかった年数分の勉強時間」は使います。
【学校に通うこと(そしてその期間しっかり勉強すること)=投資】
だと僕は考えています。
必要な資格で、取得することで仕事や評価に繋がるのであれば先行投資としては安いのではないでしょうか?ただ、そうは言っても出せないこともあることはわかります。
全てを中途半端にしていたずらに時間だけ失うことが一番もったいないです。早い段階で『自分はどうしたいのか』をはっきり決めて覚悟をもって取り組んでみてください。
ただ、ここで重要なことが【学校に通う=合格ではない】ことです。
総合資格学院の例ですが
『8割出席、8割課題提出した受講者の合格率は6割(R3試験)』
だそうです。
しっかりやっても4割の人は不合格となります。
そこらへんも考慮して『どうすることが今の自分にとってベストなのか』を考えてみてください。
自分が納得して選んだ選択であればどれも正解だと僕は思います。
皆さんの勉強を応援しています。
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