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Coakira「Early Works」解説

2月21日に私Coakiraが1990年代に作った曲をまとめたEPを2枚同時リリースしましたのでそれぞれ解説などしてみたいと思います!
作った当時はまだCoakiraとは名乗ってなかったのですが今回リリースに際して便宜上Coakira名義で統一してます。
これはその当時、1992年のソロライブの動画
21歳の若きCoakira(笑)なんかやたらフラフラしてるけどやってることはあんまり変わってないですね

という訳でまずはテクノ編から
Coakira Early Works ”Techno”

1 NON (1993)
89年ぐらいからバンドで活動してたのですが92年ぐらいにいったんバンドは止めて打ち込み機材をそろえてソロで作曲開始して作った内の一曲(ちょうど上の動画の頃)。
他の曲はマスターがカセットテープで音質が著しく悪くてお披露目できなかったのですがこの曲はマスターがDAT(デジタルオーディオテープ)だったので比較的良い音で聴けたので収録に踏み切りました。
この頃はほとんどローランドのD-20とS-330で作っててアシッドっぽいベースもD-20で頑張って作ってました。
この時代の使用機材は以前書いた機材の変遷をご参照ください。

2 OK (1994)
当時活動していた「アニサキス」という2人組テクノユニットの曲で本来はこれに歌(ラップ)が乗ってる形でしたがトラックのみDATのマスターがあったので今回インストで収録しました。
ケルパーレーベルというテクノポップ・ニューウェーヴのレーベルのカセット・コンピレーションに収録された曲。全然テクノポップでもニューウェーヴでもないんですがケルパー関連のイベントに出演させてもらってた流れでコンピにも収録してもらえました。

3 Dummy Head (1995)
アニサキスのライブで無料配布したカセットテープのB面に入れたインスト曲。この頃シーケンシャルのProphet-600を中古で買って遂に手に入れたアナログシンセで遊んでるうちに出来た曲です。

4 Bear Killer (1996)
これもアニサキスの曲で本来は歌が入ってました。
BigBeatが流行りだした頃なんでブレイクビーツがそれっぽいですね。

5 Freaks (1996)
これは作ったはいいけど特に使いどころなくて眠ってた曲を発掘しました!

つづいてハードコア編!
Early Works "Hardcore"

1 GDD (1997)
96年にATARI TEENAGE RIOT聴いたのがきっかけでデジタルハードコアに感化されて「これからはハードコアだ!」と意気込んで「アニサキス」をわざわざ解散して新たに「Gloomy Desert Dog」とうバンドを結成して(と言ってもメンバーはほぼ一緒)作った最初の曲。
あえて音量過多でサンプリングしたキックとブレイクビーツが時代を象徴してます。
この曲は後にCustomMummyやAKIRADEATHでもやってた「Dead Coaster」という曲のプロトタイプになってます。

2 ICBM (1997)
今聴いたらそうでもないですが当時としては超高速なスピードコアでメロディーが一切ない映画の状況音のサンプリングのみで作った曲です。
後にStingreyというバンドの人に歌入れてもらって「Rebirth」というタイトルでセルフカバーして更に後々にはAKIRADEATHで「Reverse」というタイトルでもやってるという息の長い曲。

3 Go To Hell (1998)
Gloomy Desert Dogではボーカルが入ってたんですが今回はトラックのみ収録。
AKIRADEATHで「MadWax」とうタイトルで再利用してます。

4 Trigger (1998)
これも元々はGloomy Desert Dogでボーカル入りでやってました。
THE MAD CAPSULE MARKETSの影響が強いバンドサウンドっぽいデジコアですね。
ICBM同様、後にStingreyの歌入りのバージョンがあって更にAKIRADEATHでもそれぞれ別な歌詞でやってます。

5 Dome (1999)
Gloomy Desert Dogの末期に作った曲でライブでもほとんどやったことない幻の曲。Trigger同様バンドっぽいアレンジ。
大分後にBPMを大幅にアップして初期AKIRADEATHの代表曲となる「トラックで秋葉」という曲になりました。

全体的に90年代のしかもアマチュアミュージシャンが作ったデモ音源のようなものなので音質も悪いし曲の作り自体もショボショボなんですが私が現在作っているハードコアテクノへの胎動のようなものを感じていただけたら幸いです。
ではでは!

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