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ニューウェーヴ・ポストパンクとの出会い

前回のつづきで中学生ぐらいの頃はYMO関連にハマってレンタルレコード屋でレコード借りてはカセットテープにダビングして狂ったように聴いてました!

YMO周辺、JAPAN
YMOだと最初はやっぱりライディーンやテクノポリスが収録されている「ソリッド・ステイト・サバイバー」にハマったんですがじっくり聴いていくと「テクノデリック」が最もヤバいことに気づいて滅茶苦茶聴いてました。全体に汚しがかかったような質感や廃工場のような薄ら寂しい雰囲気が少年Coakiraのメンタルに響きました。
「テクノデリック」と並び評される「BGM」は一曲目の「BALLET」以外は何故か当時はそれほど引っかからなかったです。なのでBALLETだけ聴いてはテープ巻き戻して何回も聴いてました。
各ソロだと坂本龍一の「B2-Unit」「千のナイフ」、細野晴臣の「フィルハーモニー」「S.F.X.」はよく聴きました。
これも何故だか当時は高橋幸宏と矢野顕子のソロにはあまりハマりませんでした。当時は歌の比重が低いほうが好きだったのかもしれないですね。
あとYENレーベルのゲルニカはアートワークとかコンセプトも含めてもの凄い好きでしたね。
YMOの先輩というかテクノの先駆者であるドイツのクラフトワークもこの頃初めて聴いたのですが最初聴いたときはYMOに比べるとなんとなく平面的で退屈な感じがしてそんなにハマらなかったのですが大分経ってから改めて聴いたら音色、メロディ、コンセプトなど完璧なアート作品であることに気付いて大好きになりました。
結構そんな感じで当時は理解出来なくても後々大人になってから聴いたら良かった作品も多いです。
それと前にも書いてますが姉がデヴィッド・シルヴィアン(通称デビシル)のファンだったのでJAPANの「TinDrum」というアルバムとデヴィッドのソロ1stアルバムは姉が買ったレコードがあったのでよく聴いてました。
姉は数年してデッド・オア・アライヴのファンになってデビシルブームは去ってしまったのでこのレコードは私が頂戴して今もウチにあります。
JAPANの「TinDrum」は特によく聴きました、楽曲も良いんですが音の質感とかも含めて凄く好きなアルバムです。自分の中ではJAPANはYMOの弟のようなイメージです。


Bauhaus

JAPANからの流れでベーシストのミックカーンがJAPAN解散後に組んだバンド「Dalis Car」の相方ピーター・マーフィーがやってた「Bauhaus」にたどり着いてそこからニューウェーヴ・ポストパンク系のバンドも色々聴くようになりました。
それまでYMOとJAPANで育ってきたので最初にBauhaus聴いたときはダニエル・アッシュのノイズっぽいギターに困惑したんですが、これまた聴いてるうちにどんどんハマっていく中毒性のあるサウンドでかなりハマりました。
YMOやJAPAN(特に後期)はシンセ主体のバンドだったのでギターが主体のロックバンドのカッコよさを知ったのはBauhausからでした。

このMVの客のファッションとかノリが凄くて「これがパンクか!」と当時衝撃受けました。(実際はポジティヴパンクとかゴシックパンクと言われてて所謂王道のパンクロックとはまたちょっと別だったみたいですが)

怪奇映画のような世界観にもしびれました!


The Cure
私が高校生の頃にはJAPANもBauhausもとっくに解散してたので他に近いタイプのバンドを色々探して当時聴いてたのがJoy Divison、New Order、Siouxsie And The Banshees、Echo & the Bunnymen、Depeche Mode、The Smithsといったニューウェーヴ・ポストパンク系のバンドで中でもThe Cureは一番好きで本当によく聴いてました。
The CureはMTVか何かのミュージックビデオを流すテレビ番組で「The Caterpillar」という曲のMVを見たのが最初でした。
雑誌で写真だけは見たことあって、そのルックスからきっと物凄くダークなサウンドなんだろうと思ってたらこの曲はアコースティックで凄いポップでかなり拍子抜けしたんですが、ただのポップスではない何とも言えない不思議な曲で結局すっかりハマってしましました。

丁度この頃、Cureのシングルを集めたベストアルバムがでてたので時系列で初期からのシングルが聴けたのも幸いでした。
思った通り初期は物凄くダークでJAPANやBauhaus同様一度はメンバー間の不仲でほぼ解散状態になってから心機一転してポップな曲も作るようになったという流れが分かって益々ハマっていきました。
自分の持ってるCureのイメージは「不思議の国のアリス」のような狂ったポップさというか陰と陽が表裏一体となったゴシックとサイケデリックの混沌としたバンドという感じです。

一番ダークだった時代!

こちらはかなりポップな曲だけど何か変な所がCureらしい。
MVの発想も凄く変!でもそれがいい!!


Cureはベストアルバムと併せてミュージックビデオ集も発売されてて当時ビデオソフトは結構高くて一万円ぐらいしたような気がするんですが小遣い貯めて買ってきてテープが伸びるんじゃないかってぐらい観てましたね。
同じ時期に姉がデッド・オア・アライヴにハマってたのでよくビデオデッキの取り合いになってました(笑)
そんな訳で当時は姉とはりあって色々ケチ付けてたデッド・オア・アライヴですが今みると無茶苦茶カッコイイですね!(ピート様ごめんなさい!)


MUTE,4AD
この頃、近所のビデオとCDのレンタル店でアルバイトしてて、そこの店長が物凄いニューウェーヴ好きの人で店長の趣味でMUTEや4ADのCD(当時日本版がでてた!)の品ぞろえが豊富な店でかなり重宝しました。
FRONT 242、Nitzer Ebb、Dead Can Dance、Laibachなんかはこの店で初めて知りました。でも自分がバイトしてたときにこの辺のCDがレンタルされたの一度も見たことないです(笑)
この店長、店のCD以外にも個人的にFoetusとかDer Planとかの輸入盤を色々貸してくれて非常に有難かったのですが、ある日突然失踪してしまって意図せず借りパク状態になっちゃったんですよね~。


という感じで当時は海外のニューウェーヴを中心に聴いてて日本の音楽はYMO系以外はほとんど聴いてなかったのですが、ここに突然入ってきたのが「ナゴムレコード」のバンド達なんですがその話はまた今度!
ではでは!!


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