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意識のレベルとは

 意識のレベルとは、デヴィッド・R・ホーキンズ博士が定めたこの世に存在するものが持つ意識のエネルギーを示すものであり、意識の進化の指標となるものです。
 我々が普段認識しているのが、目に見える物質や物理エネルギーの世界である顕在の領域、そして顕在の世界に重なるように顕在する可能性のあるものが存在する世界である非顕在の領域があります。そして、この顕在/非顕在の領域すべてを網羅する意識のフィールドが存在します。
 意識のフィールドにはアトラクターフィールドというそれぞれ特有のパターンとエネルギーを持ったフィールドがあり、人、生物、モノ、思考、感情、文化など有形無形問わず、存在するもの全てが最も馴染みのあるアトラクターフィールドを持っています。アトラクターフィールドのイメージとしては、物理世界の電磁場のようなものです。人や物がもつエネルギーが放出され、様々な電磁波が影響を与え合っている、という感じです。なので、私たちは身の回りにある人や物、思考、感情などのアトラクターフィールドのエネルギーに影響を受けたり、与えたりしています。また、数値が上がるにつれてエネルギーフィールドが広がっていくというイメージです。つまり、意識レベルが高い人物はより広い領域を意識しており、視野が広く、理解力も高いのです。意識のレベルはこのフィールドのエネルギーを1×10のX乗で表した時、Xにあたる数字です。つまり、意識のレベルは対数スケールです。

 非顕在であるアトラクターフィールドが物事や行為としてどのように顕在するかはコンテキスト(文脈)によって変わります。逆に言うと、同じ物事、同じコンテンツ(内容)でも状況や時間の変化によって有しているアトラクターフィールドは変化し、それに伴って意識レベルも変化します。そのため一度意識レベルを測定した本や人物なども時が経ったり何度も測定されたりするとレベルが変化します。
 また、エネルギーフィールドは同じレベル同士で引きあう性質があります。なので、人は同じ意識レベルの人、物、感情、文化、思想、趣味などに好感を持ち、支持したり保持する傾向があります。社会では、所得や階級によって同じような学校、職場、趣味、性格特性等を持つ場合がありますが、これはその人に馴染みのあるエネルギーフィールドと同じエネルギーを持つモノが集まるためです。また生きている人の場合、常に特定のフィールドに固定されているというわけではなく、例えば意識レベル350の人物でもある時は意識レベル200のエネルギーフィールドを元に行動し、別の時は意識レベル500の行動を行うこともあります。人の意識レベルは、本人が今までどのフィールドに沿うかという選択を総合したものです。

 人は霊的な真実に気づき、精神的な成長が進むにつれ、高いエネルギーフィールドを認識し選択することができるようになります。そしてエネルギーの高いアトラクターパターンに従うにつれ意識のレベルが上がっていきます。そういったスピリチュアルな進歩の全貌を示したのがホーキンズ博士が作成した意識のマップです。以下、「Truth vs. Falsehood」に載っている意識のマップを意訳したものです。

意識のマップ デザイン

 (Hawkins, David R.. Truth vs. Falsehood (p.450). Hay House. Kindle 版.より)

  図中太線で示されている意識レベル199-200は重要なブレイクスルーポイントです。ホーキンズ博士は、意識レベル200以上の力をパワー200未満の力をフォースと呼んで区別しています。
  パワーは生命を活気つける力です。真理に基づいた永遠かつ非局所的な力で、エネルギーを作り出し、外部に与えます。生命を援助し、内発を促すポジティブな力です。フォースは生命に害を与える力です。脆弱で局所的、生命を破壊しエネルギーを消耗させる力で、外部から人々に強制するネガティブな力です。
  さらに重要な点は、意識レベル200以上の人はキネシオロジーテスト(筋肉反射テスト)が利用可能なことです。意識レベル200以上の人の筋肉はパワーに対して強く、フォースに対して弱く反応します。そのため、意識レベル200以上の人はこの性質を利用してキネシオロジーテストによって意識のフィールドに記録されたデーターベース(意識のデーターベース)にアクセスし、真偽を区別することができます。意識のデーターベースには、既に起こった物事は全て記録されているため、あらゆる物事の真実を知ることが出来ます。(質問に多少の制限はあります)
 以下、「パワーかフォースか 改訂版」より引用します。

 『各々の人間の心は、巨大なデーターベースに永遠に接続されているコンピューター端末のようなものである。そのデーターベースは人間の意識そのものであり、そこで起きる我々自身の認識は、単なる個別の表現にすぎない。しかし、そのルーツには、全人類が共有する意識の源がある。そのデーターベースこそ「天才」の領域に属していて、人間であるということがこのデーターベースに参加していることである。よって、生まれながらにして人間は「天才」にアクセスできる能力を持ち合わせているということである。そのデーターベースには無限の情報が含まれており、誰もが、いつ、どこでも容易にアクセスできるものである。これは実に驚くべき発見であり、個人的なレベルであれ、集団レベルであれ、アクセスできる情報であり、今までまったく予期できなかった、人生を変えるだけのパワーを生み出すものである』
 デヴィッド・R・ホーキンズ著、エハン・デラヴィ&愛知ソニア訳 「パワーかフォースか 改訂版」 ナチュラルスピリット p26-27より引用

 ホーキンズ博士は精神科医として活躍されていましたが、覚醒を経験したことをきっかけに意識の研究を始められた方です。なので博士の研究内容もいわゆる覚者・悟りと呼ばれている領域を含むため常人には難解です。当記事に書かれているのは私の理解した内容であり、不十分なものかもしれません。興味を持った方はぜひ「パワーかフォースか」を読んでみてください。英語ができる方は原書の方が意識レベルが高いのでお薦めします。

 以下、ホーキンズ博士の本の意識レベル
 「パワーかフォースか 改訂版」 840(O-リングで測定)
 「I<わたし> 真実と主観性」 980(O-リングで測定)
 「power vs. Force」 850(本書巻末資料より)
 「I: Reality and Subjectivity」 999(本書巻末資料より)

※和訳された「パワーかフォースか」には初版(無記バージョン)と改訂版がありますが、改訂版の方が時代の流れにあわせて改良が加えられており、より意識レベルが高いのでお薦めです。初版の意識レベルは537です(O-リングで測定)ただ、意識レベル500以上の本はなかなか無いので初版でも十分です。安く済ませたい方は初版なら図書館にあると思われます。


(2020/02/02 誤字訂正)

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