不動産業界について

色々とSNSを使っているがnoteのおきどころが定まらずしばらく様子を見ていた。

ブログ、ツイッター、フェイスブック、インスタとやっているのでどうしたものかと思ったが、noteは備忘録という感じで運用したいと思う。

今回のタイトルは不動産業界について。

今の千駄木という街の不動産屋さんになって13年経つが、その間にはファンドバブル、リーマンショック、デフレ、東日本大震災、オリンピックの決定など、景気の上り下りを何回か経験をしてきた。

不動産はそのタイミングで全く違う仕事になり、全く違う立ち居振る舞いをするのだが、こう何回か経験をすることが財産であり、自分の経営経験の累積と共に安全運転にはなってきている。

ただ昨年からのスルガ銀行の不正融資を始め、今のレオパレスの偽造建築などを見ると本当にまだまだ粗さの目立つ業界だとつくづく思う。

どうしてこうも粗っぽいのか。それはとにもかくにも「お金になる」からだと思う。

ちょっとの仕事で何千万、何億が動く仕事はあまり他にはない。自分も売買物件の何千万という単位に最初は引いていたが、今では(自宅マンションを買ったということもあるが)日常的な数字の大きさであり、また逆に大きなお金に慣れたおかげで自分自身がお金に鈍感になれたというのは、この仕事について本当に良かったと思うことだ。

日本の経済は不利になると不動産へお金を流す。

金利を甘くし不動産の売買がしやすいように促す。そしてそれが果てには不動産会社から不動産会社への売買につながり不要な市場価格の高騰化を招く。これがバブルの正体の片辺ではあるが、こうした経済操作のような道具に不動産がなっているのが一番頂けない。

不動産とは土地建物であり、本来は「人」の生活や商いを受け止める器である。良い器には良い人が生まれる。そのような循環を持って日本経済を本当は成長させるべきだろうと思う。


さて、このような「不動産業界」だがどうすればもっと良いものになるのか。それは「借り手」「買い手」のレベルアップと、もっというとモラルの向上である。不動産業者側にも当てはまるが、顧客側にも。

というのも、メールで「物件があったときだけ連絡してください」と問い合わせをしながらも連絡をすると返事がないという人も実際にいる。「情報だけ欲しい」という堂々という人もいる。

我々不動産屋さんの商品は情報だ、という時代もあったが、情報はとっくに社会に流れている時代。そうではなく「不動産取引の仲介役」というのが本来の不動産業界の役割であり、この部分の「目利き」を消費者側が養って頂けると、どんどんやりにくい不動産業者が出てくるはずだ。

一生に何回も不動産の取引をすることはないが、大げさにいうと「不動産教育」も小さい頃から行った方がいいと思う。「お金の教育」を小さい頃からやった方がいいことと同じである。

今回のnoteはこのあたりで終わりにしたいが、noteも各SNSでシェアをして反応を見てみたいと思う。また少し違った自分のコンテンツになればと思う。更新頻度は多いと1日に何回も書いてみたいと思う。

それでは。

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