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FR-95PT

ニュースで知りましたがフェルナンデス倒産なのですね〜。
近年こそ出番の多かったFR-95PT、FR−155PT(手持ちで写真無いかな?と思ったのですがありませんでした泣)や
都度登場しているフェルメールV、逆ランディV、FR-95PTサスティナー、(こちらも手持ち写真ありませんでした)と平成〜令和と手にする機会が多かっただけにそうなのか〜と。

随分昔に生産販売されたFR-95PT、記憶を頼りに記事にしようかな〜と思います。
当時FR-95PTはフェルナンデスのFRシリーズのデザインをベースに制作していただきました。

webの大海から拝借してきたFR-95PTの写真です

ディンキータイプのFRのボディはさほど大きくなく、シェイプはそのままで材はアッシュで行きましょう、ネックの仕込みを数センチボディに入れ込んで、それに伴いブリッジの位置もボディ下方面に移動しましょう、ネックは握りや幅、ボルトオンは特殊変更なく指板はエボニー、ヘッドはリバースでお願いします。
とりあえずの大枠はこんな感じでした。
当時はギターの仕様に勉強不足でしたので”ネック幅広くしてもらっときゃよかった、アルダーにして貰えば良かった”等々今となっては良い思い出です。

ペグはGOTOH、ブリッジはシャーラー、ピックアップはフロントが59リアがL-500、トグルスイッチはミニ仕様、Volx1。
N4とほぼ同じです、トグルスイッチはミニを勧められ考えなしにミニにしました笑
塗装はワインレッドで薄くしていただければと木目は見えたいです、こんな感じだったと思います。
そういえばネック、ヘッドも塗装で仕上がっていましたね、時代の反映でしょうか?この辺のデザインはお任せしていたと記憶しています。
それと珍しい仕様としては、ネックのボルトオン箇所の脇あたりにロックナットと同じサイズの六角レンチにてトラスロッドを調整出来るようになっていまして、ネックを外したりトラスロッドカバーを外したりすることなくネックの状態が気になった時にトラスロッド調整が容易と勧められ、これは素晴らしい仕様なので是非とお願いしました。
FR-95PTは自分が思う夢の自分仕様を作りたいとかではなく、それまでも使っていたN4と遜色なく使用したいギターを、とお願いし作ってもらったギターでございました。

FR-95PTにも試作品がありました。
試作品はネックの仕込みが写真よりさらに数センチ程ボディに入り込んでいまして、諸変更にて写真の通りの仕様で生産販売に至りました。
が私が現場でもっとも使用していたのはやはり試作品の方だったと記憶しています。
試作品の方は塗装が短期間でガンガン禿げていきまして、最終的に地が各所出て塗装も赤っぽくなり、見た目は他のFR-95PTと比べてもかなりの歴戦の猛者でした。
この試作品、現在も当時の現場テックさん(今も都度合います)の自宅にて保管されているはずです笑
補足ですがFR-155PTは、当時マジョーラという角度によって色の見え方が変わる車の塗装をギターにも採用しようと思っているとお話がきまして、それこそ社の試作も兼ねてのということで是非お願いしますと作っていただいてからの生産販売に至りました。塗装以外はFR-95PTと同じでございます。

さて2000年代以降は手持ちのFR-95PTはしばらく倉庫保管となりましたが、使いたい仕様がまぁまぁ定まった近年、FR-155PT等数本と共にメンテナンスと各所モディファイを施し現在都度現場復帰しております。
手持ちのFR-95PTの仕様はピックアップをEMG85EMG81に交換したモノ、サスティナー搭載のモノ、試作兼製品仕様のFR-155PT、以上3本となります。

今日の記事は、懐かしいFR-95PTの制作段階のちょっとした話を記事にしてみました。

それでは今後とも引き続きよろしくお願いします。



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AKIRA NAKAYAMA
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