ラスト転職のススメ
元ソフトウェアエンジニアのAKIRAです。
転職ネタとしては、これが最後になるかもしれません。
私は、今回の転職がラスト転職だと考えています。
ラスト転職とはなんぞや、というお話をしたいと思います。
ラスト転職とは
言葉の通り、最後の転職という事ですが、私なりの定義があります。
ラスト転職とは、この会社に引退まで居ようと思う事ですが、もしこの会社を辞めるとしても、次は転職ではなくフリーランスになるか起業をするか隠居するかといった、会社に所属しない選択をする事と定義してみます。
昔は終身雇用という超常現象があったようですが、ラスト転職は現代においての選択的終身雇用とでもいいましょうか。古い言葉で言えば、「この会社に骨をうずめる」にも似た気持ちでいます。
こういった考えには、前提条件がいくつかあると考えています。
ラスト転職を宣言する条件
そもそも、勝手にすればいいんじゃないと思う事かもしれませんが、転職を何度かした人にお聞きしたいのですが、「今回が最後の転職にしたいな」って思う事ありませんか?(私は毎回思ってます・・・。)
誰も好き好んで苦労して転職しているわけではなくて、様々な条件が重なって転職したほうが良いなと考えるわけで、転職しなくて済むのであれば転職したくはないですよね?
今回をラスト転職にしたいと思う人もいると思いますので、私がどうして今回をラスト転職と宣言できたのか前提条件を挙げてみたいと思います。
まず、過去の転職である程度やりたいことをやり切る事です。アレがしたい、コレがしたいという事が多くて、今の会社ではできないのならまだラスト転職は宣言できないですよね?
また、いつでも引退できる状態。具体的には現状の収入が仮に大きく減ってもどうにかなる算段はついていた方がいいかと思います。
そして、最も重要な事は、この会社を最後にしても良いと思える会社に出会える事です。そういう会社に入社できれば最高ですよね。
あなたにとって最高の会社とは?
私もいくつかの会社を経験し、会社員としての幸せを模索してきました。途中、起業しようとしたこともありますが、嫁ブロックにより会社員を続けています。
今思えば、これはこれで良かったと思います。社内起業的な事ができましたので、新規事業の楽しさも大変さも経験できました。
私の考える最高の会社は、真っ当な方法で儲かっている会社です。
真っ当な方法とはどういうことかというと、楽しく売れるもの作って売って顧客に喜んでもらえるということです。え、会社ってどこでもそうなんじゃないかって?いえいえ、そんなことはありません。
世の中の大半は、そもそも儲かっていないブラックな会社です。次に多いのは儲かっているけどブラックな会社です。次にホワイトそうなグレーな会社があって、最後に本当にホワイトな会社があります。
まぁ、境界線は匙加減次第ですが、本当にブラックな会社はどんどん潰れていくのですが、同じくらいの速度で大量発生していきます。
会社を作るのなんて簡単で、頭が悪かろうと、金が無かろうと会社は作れますので、どうやって儲けるつもりかわからない会社なんてざらにあります。
どうやってあなたにとって最高の会社を見つければいいのでしょうか?
会社の見分け方
ものすごく難しいのですが、まずはブラック企業を見極めて入らないようにしましょう。私の中でブラック企業は搾取によってなりたっている会社だと考えています。
誰かの犠牲によって成り立っている業界や企業は労働環境が厳しく、ブラックになりがちです。まず最初に避けておきたい会社は以下の通りです。
会社の拘束時間が異常に長い
賃金が労力に見合わないくらい低い、上限も低い
参入障壁が低くレッドオーシャンまたは斜陽産業
上記は解りやすいですよね。どこの業界とは言いませんが、世の中には残業がほとんどなくて年収800万という仕事もあれば、毎日長時間残業しても年収400万という仕事もあります。
何が、違うのかというと儲かっていないだけです。儲かっていれば余裕のある人員配置で優秀な人を集めるので、残業も少なく年収も高くなりますが、儲かっていなければ人手も少なく、給料も少ないという事です。
難しいのが、儲かっているけどブラックな会社の見分け方です。傾向としては以下のような傾向があります。
売上・利益に強く拘っていて社員への圧が強い
社内の風通しが悪くギスギスしている
会社にぶら下がっているだけの社員が多い
外側からの見た目は、業績も良く、良い製品を作っていそうで、顧客の評価も悪くないのですが、中身はドロドロで売上や利益を必要以上に追い求め、社内のセクショナリズムが強く、助け合いが少ないため、仕事ができない社員が増加する風土ができている会社です。
これは、内情に詳しい人から情報を集めるしかないのですが、口コミサイトや某匿名掲示板などにスレッドが立っていないかなど見てみましょう。
ホワイトそうなグレーな会社にはいろんなパターンがありますが、典型的なものは以下かなと考えています。
本業は儲かっているが経営者がとりまきとつるんでハメを外しすぎてる
大企業がゆえの老害社員が重要ポジションにはびこっている
創業事業が成功しているだけの2代目、3代目の経営者が実は無能
ホワイト企業は人れぞれ
この会社はブラックそうかな?グレーかな?というのは一般的な条件面の話や人間関係の推測にすぎません。
ではホワイトかどうかはどうやって見分けるかというのは、その人の条件がどういった条件で、どういった人間関係を望んでいるかによります。
私は、労働時間がそこそこ短くて(1日1~2時間の残業や、年に数回は遅くなるくらいは平気)、給料は多いに越したことはありませんが、同業者の平均くらいもらえればいいです。
人間関係がもっとも大事で、経営者の創業理念や会社の方針に共感できて、同じように共感した同僚が前向きに楽しく仕事している職場がいいですね。
あなたにとって今の会社は最高の会社ですか?
ラスト転職と思えるか
よくよく考えてみると、今の会社は結構良いかもしれないと思うのなら、今がラスト転職なのかもしれません。
自分が、意外と良い会社にいるのかもしれないというのは、離れてみないと解らないかもしれません、もちろんもっと良い会社があるのかもしれませんけど、知らない方が幸せということもあります。条件が合っているなら大事にしましょう。
なかなか、この会社が最高と思える会社に出会う事はありませんし、ある程度の妥協などは必要ですので、条件的な折り合いをつけていくのも大事ですよね。
自分が、この会社を居心地の良い会社にできそうだな、と思えるのなら、それはラスト転職なのかもしれません。そう思って頑張れる間はがんばってみてもいいのではないでしょうか。
ラスト転職のススメ
ある意味これは、会社員としての最後のキャリアを覚悟するということでもあります。もう会社員としての人生はこの場までと考える事で、また気持ちを新たに会社に貢献する気持ちも強くなります。
ある意味、会社員としての最後のキャリアのカウントダウンに入ったと思うと、良い感じに肩の力を抜いて、持っている経験や知識はすべて惜しまず提供する気持ちになれます。
私はそう思える会社に出会うまで時間がかかってしまいましたが、早く出会えた人はラッキーですね。ただ、会社員人生の最後には良い会社に巡り合えればそれまでの過程も無駄ではないのかなと思います。
とある方が、キャリアの早い段階で「長く続けられる仕事」にキャリアチェンジしたほうが良いという事を言っていましたが、その通りだなと感じています。
人生100年時代ともいわれる時代ですので、40代くらいからラスト転職を考え始めると良いかと思います。私は日本において会社員はある意味優遇されているので、リスクを減らして生きていくには良いと思います。
定年・引退後に、第2の人生として学びなおしも良いでしょうし、手堅いビジネスを起業するのも良いのではないかと思います。
今回は以上です。
ではまた。