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雑冬現象物語

今朝は−3℃、外に出てひと言

あったかいなぁ

こんなんだったらどこまでも歩けるわ
と、寒いであろうと緊張させていた
身体の筋肉がゆるみました

昨日の日中なんて、常夏ですよ
汗だく
杉山清貴とオメガトライブが
近くでライブしてるのかと思いました

この時代のバブリーな歌の歌詞は
やたらと英単語を使う風習があって
音符が余ったのか、それとも意図的だったのか
TonightだのBabyだの
山ちゃんも例外なく
カラオケで言いまくってましたね

Hey Baby

朝方のコンビニ駐車場


近所のコンビニの駐車場です

除雪された雪が積み重なって
右奥に車が見えると思いますが
雪山の高さが車の倍以上になってました

まさに、チリも積もれば山となる

願いの実現です

願いを現実のものにするには
まず行動を起こす事だ!とよく言いますから
道民は、行動を起こしました
ブルドーザーで雪をかき集めたんです

すると
なんと言うことでしょう
本当に山ができました

除雪は、職人技なんです

画像、左奥の建物は三階建の高齢者施設
ギリ見えてるくらいなので
この雪山、3m半くらいはあるでしょうか

こうやって

北国の民は視界を失い
あの世に猛突進してゆくわけです

路地から幹線に入れないんですよ
雪山で、左右まったく見えないから
皆さん、どうしてるんでしょう
俺も48回目の冬ですが
自分でもどうしてるのか分かりません

暖かくてモヤが立ちこめていたのですが
iPhoneでは上手く映りませんでした


今朝は、気温が高いので
街全体がモヤに包まれて
明るくなるにつれて
別の星に紛れ込んだようです

雪と空気の気温差で
冬でも朝モヤが見ることができるわけですね

これは、川でも同じことが言えまして
放射冷却が甚だしい朝に
ドライブなぞに出かけると
朝日に照らされた川面から
煙が立ち込めていることがあります

え?ここ温泉なん?
と思ってしまう景色
湯気に見えるんですね

これは気嵐、と言う現象でして
山ちゃんは帯広で初めて見ました

十勝って雪少ないけど
めっちゃ冷えるんです

行かない方がいいですよ

気嵐の拾い画
こんなに美しくはなかったです


新雪がしんしんと積もった朝
積もった雪たちは
街の雑踏を吸収しはじめます

あたりが静まり返って
自分の呼吸の音だけが聞こえてくる
ひと時の静寂に

美しさと恐怖を感じるのです
この世に俺だけなんじゃないか、と

自分の息しかない世界
怖いです
ほんと恐ろしい

そういえば

20代の終わり頃
オホーツクに流氷を見に行きました
その年は、10年に1度と言われるほど
流氷が接岸していて

どんどん接岸しまくって
接岸した氷が
すでに着岸してる氷を押しやって
またまたどんどん接岸してくるものだから
押された氷が行き場をなくして
盛り上がり、山みたいになるんです

流氷山、と言う現象です

流氷山
これも拾い画
当時、観光客も全くいなくて
この世の果て、みたな気分になりました


この流氷山に近づいてよーく見ると
流氷って蒼白くて
半透明にきらめく氷だと分かります

流氷は蒼白なんです

これをオホーツクブルーと呼んで
それにちなんだ地元グルメを開発しました

青いカレー


やり過ぎです

その日は晴天だったのに
いきなり猛吹雪に変わって
吹き荒ぶ風の音に巻き込まれながら
車で避難した展望台から見たサロマ湖は

同じ北海道に住んでいながら
俺はアザラシとは共存できない
ごめんなさい、と
底知れぬ地元民のエネルギーを感じたのでした

旭川のイルミネーション
この時、−15℃くらいだったと思う
このくらいになると、顔が痛いのね


俺の体感覚でですが
寒さは、−5℃が境界線で
それ以下になると、寒いかもなぁ、と
つぶやきたくなります

その感覚のひとつに、雪鳴り
という現象がありまして

雪の上を歩くと
キュッキュッと可愛らしい鳴き声がするんです
雪が人間に踏まれて
痛い、痛い、やめて、痛い
と、叫んでるんです

冷えた朝方、出勤時間
札幌市民は雪の悲鳴を聞きながら
仕事に向かうわけです

旭川は、もっともっと寒くて
この時期、−18℃とか普通だそうです

数年前、仕事でよく旭川に行ってまして
市内では有名なロータリーから
駅に向かって歩いてましたら

ずいぶん世界がキラキラしているな、と
自分の目玉の機能を疑うほどでした

何度も目玉をこすりますが
キラキラがいっこうになくならない

何度も何度もこすって
宙をキョロキョロしている俺を見た
地元の同僚が

ただのダイアモンドダストですよ

と、普通に教えてくれました

ただの、ダイアモンドダストぉ?

これが、ダイアモンドダストです(怖)
旭川はこんなものが毎朝飛んでるわけです

※ファイナルファンタジー10 召喚獣シヴァ
必殺技:ダイアモンドダスト
破壊力9999overskill


北海道はその年その年で
降雪の当たり年となる地域が
若干変わります

雲の流れ、なんですが

昨年は岩見沢市
ローソンが雪で埋没したと聞きました
道はおろかバス停もなくなるので
その日はもちろんバスは運休
誰も、出勤できなくなります

今年は、留萌市
本当に可哀想と言うしかありません
なぜ線状降雪帯があんなに通過するのか
不憫でなりません

留萌には老人施設の立ち上げで
出張していたことがありまして
愛着のある街です

札幌から留萌まで
日本海の沿岸を車で走るのですが
冬になると、日本海の風が強烈過ぎて
海が泡吹き出すんです

綿菓子みたいなのが
波打ち際、ズラぁぁぁーっと

どうしてなのか分かりませんが
海にとっては
極寒すぎて、過酷だったのでしょう

だから泡吹いたんです、海が
(波の花と呼ばれる現象)

波の花
よく見ると、きなり色で汚いです


札幌は暖かい街なので
頑張って−10℃くらい

晴れた朝には
短いサンピラーを見る事があります
縦型の筒状の光の幻影です

天に向かう光線のようになるには
陸別町あたりに行かないと
ダメかもしれません

そのサンピラー現象を見た上司が
不吉だ、と真剣に呟いたので

何かあるといいですね、と
伝えておきました

確かに、この後
俺の車がスタッグしました

越冬車
セル回したら
シュルリシュルリシュルリララ
決定


とまぁ、北国っていうのは
何かと不便でして
車は側溝や畑に突っ込むし
大渋滞しますから
経済もきちんと滞るのです

転んでみんな手首と股関節折るし
何とかしてくださいよ
温暖化

という、北海道の冬の風物詩を
雑な解説で紹介する

山ちゃんの雑冬物語でした
ばい、ばい

あー、さぶ

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