「括弧」の使い方を知ろう【文章術071】
※前回の投稿から時間が開いてしまい、大変恐縮ですが、マイペースに投稿再開していきます。またよろしくお願いいたします。
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、記事執筆における「括弧(かっこ)」の使い方で、意識したいポイントをまとめよう。細かい内容になるが、職業としてのライターを目指す場合には、必須の知識だ。
よく使う括弧の種類
まず、括弧には、いくつかの種類がある。こと記事の執筆に関して言えば、筆者の経験の範囲だと、以下の種類を使うことが多い。
鉤括弧:「 」
二重鉤括弧:『』
丸括弧:( )
角括弧:[ ]
続いて、以下それぞれの括弧の主な使い方につあて、ポイントをおさらいしていこう。
鉤括弧と二重鉤括弧
鉤括弧「」と、二重鉤括弧『』は、一般的に、固有名詞や、人の発言などを明示するために使われる。特に『』が使われるのは、「『』」のように、括弧が重なる構造になる際に、見分けやすくするためであることが多い。
ただし、この辺りのルールは、媒体ごとの統一表記によっても異なる。
例えば、筆者がかつて経験したことがあるモノ雑誌では、人の発言や固有名詞は「」で、商品名は『』で囲むというルールがあった。この場合、「」の中でなくとも、『』を直接使うことになる。
ちなみに、筆者がそうであるように鉤括弧が「単語の強調」のために使われることもある。ただし、正規の使い方ではないとして、推奨されないことも多いことは理解しておきたい。
鉤括弧と角括弧
鉤括弧「 」については、手順説明でも頻繁に見かける存在だ。クリックやタップするボタン・アイコンを示す際に使われる。
また、ここも媒体によってルールが揺れる。例えば、筆者の経験の範囲では、角括弧[ ]が使われることも多かった。その際は、アプリ名などは「 」で、ボタンなどの手順操作は[ ]で書き分けることになる。
丸括弧と2倍ダーシ
丸括弧( )については、補足情報を付け足すのに使われる。
ちなみに、同様の形で使えるのが「2倍ダーシ」(──)だ。
ただし、こうした文書の途中に補足表現を入れる形は、あまり好まれない。ライターとして多用すべきではなく、特殊なニュアンスを狙って、たまにアクセントとして使う程度に留めておこう。
つまり、可読性を重視するならば、文末での補足などに使用したり、そもそも( )の補足無しで意味が通る文章に書き直したりした方が良い。
その他の括弧
この他にも、筆者は、すみつき括弧【 】や、山括弧〈 〉などを使うことがある。
すみつき括弧【 】は、タイトルや見出しの強調に効果的だ。例えば、本noteのナンバリングはこれを採用している。
一方、山括弧〈 〉は、筆者の場合、テキストデータを提出する際に、編集者に対して要素をわかりやすく明示するために使うことが多い(なお、PC環境では、より入力しやすい記号の<>を代用する)。
これは、他の括弧と比べて、原稿内で登場する頻度が少ないからだ。あくまでも個人的な用法なので、参考までに。
練習課題
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