並べて書くときは「同じモノ」を【文章術070】
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、並列の書き方をする際に、意識したいポイントを紹介したい。
並列はプロでも失敗しやすい
並列では、同じ形を繋げるーー。と言うのは簡単なのだが、実際に書いてみるとミスしやすい。
これは「初心者」に限った話ではなく、雑誌編集者のような立場の人でも、よく失敗している。
例えば、筆者のようなライターが納品した文章を、編集者が部分的にリライトするという機会は多い。こうしてリライトされた内容については、「校正」(著者校正)という過程で、出来上がりを確認させてもらえるのだが、その際に筆者はよくこの並列のミスについて修正依頼を入れている気がする。
具体的な例
極端に言えば、以下のようなミスだ。
この例では、(1)「集合時間の1時間前には現場にいることと」という文と、(2)「事前のリサーチをしっかりするように」という文が無理やり繋がっていて、不自然だ。
「〜すること」というまとまりで、並列に繋げるならば、以下のように(2)も「〜すること」の形にすべきだ。
あるいは、「〜すること」という書き方が冗長に感じるという人は、元の(2)のように動詞で繋げるのが良いだろう。
今回は分かりやすさ重視で例文を書いたので、「そんな間違いしないよ」と思う方も多いかもしれない。
しかし、冒頭でも述べた通り、毎日のように大量の文章を書いている編集者でも、気を抜くとこうしたミスをする。初心者なら尚更だ。
ライティングの習熟度によらず、勘に頼ってスラスラと書くのではなく、一つ一つのパーツに問題がないか確認しながら書く癖を付けておきたい。
ちなみに、今回の例文では、時系列を鑑みて以下のように整えた方がスッキリ読める。
練習課題
(※ごめんなさい。週末に執筆が間に合わず、1日遅れの投稿になりました)
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