「感情」を省いて書く【文章術065】
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は、筆者の感情・主観に関する表現を排除するトレーニングをしたい。
基本的には感情を書かない
文章には、100%の正解はない。しかし、まず学ぶべき「基本の型」はある。
その基本に立ち返った視点で言えば、基本的に、ビジネスライクな文章では「筆者の感情」に関する表現は求められない。
例えば、上記の例文では、「びっくりした」「とても良い」「気にいった」といった表現が、筆者による感情的・主観的な表現になっているのが分かる。
ライターとして記事を書く際はもちろん、ビジネスシーンにおける文章では、こういった表現は排除しよう。
例外のケース
ただし、コンテンツとして「筆者の意見」が求められる文章では、あえてこうした感情的・主観的表現を書いた方が良い。
例えば、商品のレビューやコメント、コラムといったフォーマットでは、筆者の「感情・主観」が求められる。ただし、その場合にも感情的・主観的な評価は1点に絞るべきだろう。
先の例文で言えば、「びっくりした」「とても良い」「気にいった」と3つの主観が連続するとクドい。そこで、そのうちの1つ「気に入った」のみを残すことで、上の例文のように整えられる。
感情や主観が求められる場面でも、使用頻度をパラグラフに1つくらいに留めることで、実用文としての体裁を保ちやすくなるはずだ。
練習課題
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