「引用」の作法をおさえる【文章術078】
本noteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。
今回は「引用」の基本をおさらいしたい。
「引用」とは
基本的に、他者の著作物の文章を、権利者の許可なく、そのまま流用することはできない。著作権侵害は民事・刑事上の罰則につながる可能性もあるので、正しく理解しておこう。
しかし、適切な「引用」を行うことで、著作物の一部を許諾なく使えることがある。
書き手として意識すべきは、主に以下の4点だ。
引用部分が分かるようにする
たとえ誤字があっても引用するテキストを改変してはいけない
出典を明記する
引用はあくまでも、自身の著作の補助として使う
例えば、noteでは「+」から「引用」を選択すると以下のような枠が現れる。ここに、引用と出典をそれぞれ書けば良い。
なお、ここでいう「出典」とは、引用した文章が元々書いてあった文献のことだ。
例として、筆者の過去の投稿から一文を引用してみよう。
例1)機能として用意された引用の枠を使うパターン
媒体によって、引用に関する表記ルールは異なる。ただし、書き手として著作を納品する際には、このくらい細かく記載しておけば、少なくともクライアントから文句を言われることはないはずだ。
ちなみに、実際のライター仕事では、noteのように引用の機能がある形式の方が珍しい。そういう場合には、自身で線を引いたり、引用符(クオーテーションマーク)などで括るなどして、引用箇所を明示しよう。
例1)線で区切るパターン
====================
そこで、書き手としては、どんな定番の書き出しが存在するのか、を知っておく必要がある。具体的には、以下の15のパターンに大別できることが多い。(出典:いのうえあきら note『「書き出し」は、15の型で書き分ける 【文章術020】[https://note.com/akira_e_noway/n/n2071cc5eebe9]』)
====================
例2)引用符などを使うパターン
“そこで、書き手としては、どんな定番の書き出しが存在するのか、を知っておく必要がある。具体的には、以下の15のパターンに大別できることが多い。”(※)
※出典:いのうえあきら note『「書き出し」は、15の型で書き分ける 【文章術020】(https://note.com/akira_e_noway/n/n2071cc5eebe9)』
ぜひこの辺りのフォーマットを上手く活用できるよう、引用についてのルールをメモに残しておこう。