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「今日の1曲」2024.09.07 - 09.13

9月7日(土)

今日の1曲は、1960年代の中盤に生まれたイタリアのカンツォーネの曲なんですが、世界的には英語の歌詞のついたバージョンが有名です。

この曲は、イタリアの男性シンガーソングライターが書いて、自ら有名なサンレモの音楽祭で歌ったのが最初でした。

イタリア語版が生まれた翌年には英語の歌詞がつけられて、イギリスの女性シンガーが歌って英米のチャート上位に上るヒットなりました。日本ではプレスリーがカバーしたバージョンが有名です。

1965年のオリジナルのイタリア語バージョンを。19時ごろに。

【Io che non vivo (senza te) (1965)】
イタリアのシンガーソングライター、ピノ・ドナッジオの曲で、1965年のサンレモ音楽祭で歌われたのが最初でした。翌年、英語の歌詞をつけてダスティ・スプリングフィールドが歌い、全英1位、全米4位に上るヒットになっています。


9月8日(日) 

今日の1曲は、昨日と同じで、プレスリーがカバーして、チャート的にもヒットした曲……のオリジナル・バージョンです。

といっても今日の曲はカンツォーネとかではなく、アメリカの1950年代に発表されたカントリー系の男性シンガーによるヒット曲です。この人はソングライターとしても多くの曲を遺していますが、今日の曲は彼の父親が書いたのだそうで。

数多くのカバーのある曲で、中でもプレスリーのカバーがヒットして最も有名ですが、今日のオリジナル・バージョンもチャート上位に上るヒットになっています。

1953年のオリジナル・バージョンを、19時ごろに。

【Crying in the Chapel (1953)】
エルヴィス・プレスリーの1965年のヒット曲(全米3位)として有名で他にも多くのカバーがありますが、オリジナルはこちらで、ダレル・グレンという人の曲。作詞・作曲は父親のアーティ・グレン。全米チャート6位に上るヒットでした。


9月9日(月)

今日の1曲は、1960年代中盤に生れた、ピアノをフィーチャーしたインストルメンタル・ヒット曲です。誰でも一度は耳にしている曲だと思うんですが。

じゃあ、誰のなんという曲かというと、よく知らないなんてことの多そうな曲です。演奏しているのは、ドイツ出身のピアニストで、1960年代以降イージー・リスニングのレコードを沢山出している人です。

今日の曲がおそらく最大のヒット曲で、世界的なヒットになりました。学校の校内放送なんかで良く流れていた曲ではないかと。

1965年のヒット曲でした。19時ごろに。

【A Walk in the Black Forest (1965)】
ホルスト・ヤンコフスキーはベルリン出身のピアニスト。元々はクラシック畑の人のようですが、ジャズ/イージー・リスニング系で活躍し、この曲が全米12位(イージー・リスニング・チャート1位)のミリオン・セラーになりました。


9月10日(火)

今日の1曲は、1960年代中盤に出た、アメリカの男性ソウル/R&B系シンガーによるヒット曲の1つです。

この人は、1950年代後半に活動をスタートして、1960年代前半からいくつもヒット曲を生み出していましたが、今日の曲で初めてR&Bチャートの1位を獲得しています。

この後もソロあるいは女性シンガーとのデュエットでヒットを量産し、1970年代〜80年代前半にかけて不動の地位を確立することになります。その後に悲劇的な死が待っているわけですが。

1965年のヒット曲を、19時ごろに。

【I’ll Be Doggone (1965)】
マーヴィン・ゲイの初のミリオン・セラー・ヒットで、全米8位、R&Bチャートでは1位になりました。作詞・作曲はスモーキー・ロビンソン他のミラクルズの面々。最初はテンプテーションズ用に書いたそうですが、断られてゲイに回ってきたそうです。


9月11日(水)

今日の1曲は、1960年代前半を中心に活躍した、アメリカの女性ポップス系シンガーによるヒット曲です。

このシンガーは、いきなり全米1位を獲得したデビュー曲から立て続けにヒットを飛ばしていた年の年末にリリースされた曲でした。彼女は当時まだ17歳だったそうですが。

この曲は、恋人に自分をモノ扱いしないでといったことを訴えかける歌で、その内容から、フェミニストのアンセムのような扱いを受けるようになりました。

1964年末から翌年にかけてのヒット曲を、19時ごろに。

【You Don’t Own Me (1964)】
レスリー・ゴーアのヒット曲。ビートルズの『抱きしめたい』が全米1位にいて2位止りだったとか。変な邦題ですが、「私をモノ扱いしないで」というメッセージで、フェミニスト・ムーヴメントの先駆けとして、運動のアンセム的に扱われている曲。


9月12日(木)

今日の1曲は、1960年代前半に出た、アメリカの女性ソウル/R&B系シンガーによるヒット曲です。

このシンガーは、1950年代後半から活動していましたが、今日の曲の出る前年にメジャー・レコード・デビューを果たし、それから数年がキャリアの頂点でした。男性シンガーとのデュエットでもヒットを生み出しています。

今日の曲は、もともとは別の女性シンガーが歌ったのが最初だったようですが、この人の今日のバージョンが最大のヒットとなりました。その後数多くのカバーが生れてもいます。

1964年のヒット曲を、19時ごろに。

【The Shoop Shoop Song (It’s in His Kiss) (1964)】
ベティ・エヴェレットはミシシッピ出身のソウル・シンガーで、この曲とジェリー・バトラーとのデュエット・ヒットで知られています。メリー・クレイトンという人が最初に歌い、他にもシェールなど多くのカバーがある曲。


9月13日(金)

今日の1曲は、1960年代中盤近くの、イギリスのマージー・ビート系の男性シンガーとバンドによるヒット曲です。

このシンガーとグループはビートルズと同じ頃にデビューしていますが、実はマネージャーも同じビル・エプスタインでデビュー曲からの3曲はレノン/マッカートニーの曲でした。

今日の曲はその次の曲で、これも同じ路線でいくという話もあったようですが、結局別の人の書いた曲になりました。それでも全英1位になり、アメリカでも結局この曲が彼らの最大のヒットになっています。

1964年のヒット曲を、19時ごろに。

【Little Children (1964)】
ビリー・J・クレイマーはリヴァプール出身のシンガーで、演奏しているダコタズとともにビートルズと同じビリー・エプスタインがマネージャーでした。彼らの全英1位、全米7位になったヒット曲がこちらで、プロデュースはジョージ・マーティン。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。