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さらば、ハーレーの重いクラッチ

「重い!重すぎる!!!!!!」

3月あたまにライディングスクールに参加したときの感想はただただ「いやー参加してよかった」なのですが…次に記憶に残っていることといえば、これまた左手を攣(つ)りそうになりながらただただヘルメットの中でそう叫んでいたこと。

何がって?そう、うちのスポーツスターの「クラッチ」が、ですよ、えぇ。

普通に走っているぶんにはともかく、様々な走行シーンを想定したメニューに於いて、半日ほぼ半クラをカマしつづけるというレッスンだったわけです。こうしたレッスンや、何より日々街中で起きうる低速域での速度調整、はたまた渋滞にハマった時などの状況に於いて、ハーレーのクラッチはたいへんしんどい。欧米列強アングロサクソン人が広大な北米大陸横断しかもほぼ直線を走ることしか考慮せず設計した(偏見)、その強烈な重さのクラッチが小さなアジアの島国民族である我々に牙をむくのであります。

さらに「最近の年代のスポーツスターのクラッチは以前よりだいぶ軽くなった」なんて記事を目にすると、じゃあヴィンテージハーレーのそれは、一体全体どんだけ重いのだろう?俺がヘタレなだけなのかな…とか恐れおののいてしまうわけです。

で。

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本日全く別件のカスタム相談で訪問した一国サイクルワークスさん。

一国さんのWeb記事を載せておきませう。上のお写真もこちらから拝借。
https://customfront.jp/shop/ichikokucycleworks/

用件を終え、雑談がてらこのクラッチ苦労話を恥ずかしながらしたところ…

「あ、それ早く対処したほうが良いやつですよ」(あっさり)。

ちょうどそのパーツも在庫しているということで、急遽キジマのライトクラッチキットなるものをインストールして頂きました。お忙しい中誠に恐縮です。ありがとうございます!!もっと早く聞いときゃよかった。

キジマ ライトクラッチキット
http://e-order.tk-kijima.co.jp/hdnew04484.htm

純正に比べて約30%重さを軽減 (半クラ時:当社調べ)
走行中は国産中型車並に軽いフィーリング!!
     …とな。

この小さなパチンコ玉みたいなのを含む機構が、純正部品とは異なるテコのバランスセッティングになっており、より軽く操作ができるようになっている…のだ。20分ほどでさくっと作業を終えて頂きました。

帰路走り出して一言。
「なんということでしょう~!!」 劇的ビフォー・アフター!

こりゃぁいいわ!!30%とか言われてもよくわからないのでもうちょっと具体的にかつ個人的体感的に述べると…
これまで「握力を鍛えるハンドグリップのような重さ」で握っていたのが、
「灯油をシュポシュポ汲み上げるあれ程度の軽さ」になった!

ひょっとして俺がヘタレなだけじゃね?…とも思っていたわけですが、そんなこたぁなかった。余計なストレスは一つでも軽減して、楽しく走れるに越したこたぁありませんよ、と、そう思うわけです。恥ずかしがらず、素直に発信してみることです。

あぁ、それにしても偉大なるかなキジマ。バイクに乗る人なら必ず何かしらの部分で一度はお世話になっているであろう、キジマ。いやキジマ様。日本のメーカーとして、日本人のローカライズユースとして必要な部品を企画開発し、提供する。欧米列強と日本の間を埋める、大切なメーカーさんとして君臨しているのであります。これを造ってくれたキジマの中の人、ありがとう!


おしまい。

                     

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