エッシャー展@佐川美術館
駆け込みで「エッシャー:不思議のヒミツ」展に行ってきました。
初めて訪れた佐川美術館は、建物の周囲を水で囲った素敵な場所でした。
豊田市美術館とか金沢の鈴木大拙館を思い出して、建築家の谷口吉生さんの設計かと思ったのですが、設計・施工は竹中工務店さんでした。
中学生以下は無料なのも、嬉しいサービスです。
エッシャー展だからか、小中学生の鑑賞者も多くきていました。
展示作品は動画以外は基本撮影OKで、錯覚を体験できるコーナーもあり(トリックアート館にあるような)、子どもも楽しめる工夫がされています。
20年以上前に大阪で鑑賞したエッシャー展と比べると(記憶が曖昧ではありますが)、無限階段のような錯視をテーマとした代表作よりも、初期の木版画がたくさん展示されていたように感じられました。
錯視ではないんですが、どこか現実離れしているような世界が描かれていて、とても面白かったです。
蔵書票がお洒落でかっこよかった!
残念ながら、見惚れてしまって写真を撮り損ねてしまいました…
もちろん錯視の作品は相変わらず見応えがありました。
今回はエッシャーの作品って木版だったのか!という改めての驚きもありました。
繊細なグラデーションがつけられた代表作はさすがにリトグラフですが、多くの作品が木版なんですね。
木口木版といって、彫刻刀ではなくビュランで彫るそうです。
エッシャーは紙の上から象牙のスプーンをこすりつけて紙にインクを刷り込んでいたとか。
制作の過程を知ることができると、また違う視点で作品を鑑賞できますね。