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まるで演説を聞いてるように感じる私の楽曲(人権侵害反対ソング)

こんにちは、アートアクティビスとして人権侵害の問題意識の拡散に取り組んでる、N高等学校2年の石川輝と申します。私は、2024年12月10日(世界人権デー)に人権侵害反対ソング「1人にはしない」という自作曲のMVをYouTubeなどのSNSに投稿し、総再生回数約1万回を記録しました。また、ジャーナリストの堀潤さんにもX(旧Twitter)でシェアしていただき、やや反響を得ました。ところで、この楽曲を聴いていただいた方から、「この曲はまるで演説を聞いているみたいだ」と言われたことがありますが、その通りです。実は、この曲は「まるで演説を聞いてるみたい」と感じてもらえるような曲にすることも意識して制作しました。今回は、そこについて少し説明をしたいなと思いました。

本記事の概要

⬇︎その楽曲(ぜひ観てくださいね)

和訳チャンネルをやってた話

ちょっと余談ですが、実は私はYouTubeにて「和訳あきら」というアカウント名で、和訳チャンネルの運営も行っていたことがあります。2023年9月には、Billy Holidayという方のStrange fruit(奇妙な果物)という楽曲の和訳動画を投稿し、今では5.3万回再生、高評価数825を記録しています(これはちょっと自慢ね笑)。この曲の「奇妙な果実」という表現は、木に吊るされた黒人の遺体を比喩しており、アメリカ南部での人種差別やリンチを告発した強烈な反人種差別ソングとして、海外ではよく知られています。

私がこの曲に出会ったのは、中学生の時です。YouTubeで国際協力師である原貫太さんに出会ったことをきっかけに、アフリカやアメリカ南部で広がっていた黒人差別などの問題に興味があった私は、当時インターネットでいろいろと調べ、この曲に出会いました。また、調べていく中で、この曲は昔からずっと「Black Lives Matter」のデモなどで、運動家の応援ソングとしても機能していたことを知り、大きな衝撃を覚えました。

高校生になり、この楽曲制作に取り組もうと思った理由

高校生になり、私は現在進行形で起きている人権侵害に興味を持ち始め、何の罪もないウイグル人が強制収容所で拷問を受けてることや、イスラエルの破壊したインフラが原因で多くのパレスチナの子どもたちが飢餓に苦しんでいる現実を知り、「なぜこんなにも理不尽なことがまかり通るのか」と私は強い疑問を抱きました。そして、その答えを探るためにシンポジウムに参加したり、国連の報告書などを読み漁りました。ただ、なんとなく、ずっとBilly HolidayのStrange fruit(奇妙な果物)という曲の存在が脳裏あり、自分は中学生の頃から趣味で作詞作曲を行なっていたため、今度は自分がそういう人権問題を訴える楽曲を制作したいなと思っていたし、僕が参加したシンポジウムでも、アートを通じた人権問題を訴える人などは度々紹介されていました。そして、高校2年生の時に、遂にそのプロジェクトを実現し、12月10日(世界人権デー)にYouTubeなどのSNSにMVをアップロードしました。

この曲を制作する上で、工夫したこと

先述した通り、この曲は、Billy HolidayのStrange fruit(奇妙な果物)も参考にしており、人々に人権問題に興味を持たせるきっかけにすることだけでなく、運動家の応援ソングとしての意味も持たせたいなと思いました。そこで、私はスピーチなどにも興味があってレトリックなども勉強していたので、そういったテクニックを用いて、まるで人々を鼓舞する演説を聞いてるような気分になれる楽曲に仕上げました。

(またまた余談ですが、私は中学3年生の時に区の英語スピーチコンテストに学校代表として出場し、2位を勝ち取ったことがあります。その時のスピーチのタイトル「Learning to be yourself」で、一律的な教育を行う学校教育や日本の偏った能力主義を批判し、学びとは自分のためにあるものだと訴えました。まぁ要するに、私は昔から人前で自分の思いを演説するのは好きだし、得意でした。歴史的偉人の巧みにレトリックを使った人々を鼓舞する演説などを観て分析するのも結構好きです。)

実はそういった背景もあったので、この曲はまるで演説を聞いてるかのような気分になれるんです!それがカラクリでした笑。また、楽曲に込めた個人的な思いとして、人権問題を訴えること=「思想強い」「意識高い系」というイメージを払拭し、むしろ「正義の歴史を築いてるかっこいい行為」だと人々に認識してほしいなという思いもあります。今の日本では、私と同じように人権問題に関心を持っている人は少なく、その中でも感情的なデモが目立ちます。しかし、その光景は、時に暴力を連想させ、かえって多くの人々に拒否感を抱かせてしまいます。過激なデモになってしまう気持ちも十分理解はできますが、現実的にはこの方法では共感を得ることは難しいし、人権問題を訴える行為に対して嫌悪感を抱かせてしまっては、返って社会に悪影響を与えてしまいます。なので、日本のデモのあり方を変え、もっと建設的な方法で社会を改革していくべきだと思っています。そういった新たなアプローチの1つとして、この楽曲制作に取り組んだという側面もあります。音楽はとても親しみやすいし、歌詞やMVの構成では人権を訴えることのかっこよさを魅せるように工夫をしました。

私の感想

この楽曲は、実際に、人権問題を訴える運動家の方々から、「とても励みになった」という趣旨のコメントをいくつかいただきました。また、多くの人から、「若者がこういう風に立ち上げってくれて嬉しい。ありがとう」というコメントやDMもいただきました。そして、一番嬉しかったのが、とある中学生から「歳の近い方が世界の現状を伝え、主張するために自ら行動していることに感動しています!自分も何か行動してみたいなと思いました!」というコメントをいただいたことです。このように周囲の人々に影響を与えられれて、このプロジェクトを実現させて、本当に良かったなと思いました。やはり、興味を持つだけでは人々にインスピレーションは与えられませんし、社会を変えることはできません。少しでも何か行動してみることに価値があるのかなと改めて感じました。

⬇︎実際にいただいたコメント

YouTubeでいただいたコメント
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