DB UIC-Z客車の系譜:Apmz 123
1等開放室客車:Apmz 123の登場
DBでは1985年に計画された「InterCity ’85」コンセプトによって、充実したICネットワークが完成され、時代に即したより多くの長距離優等列車向け客車が要求されていました。2等車については、最高制限速度を200Km/hまで引き上げた区分室車両のBm 235を中心に組成され、1979年には2等座席車として初めてのエアコン付き開放室車両のBpmz 291が新たに調達され始めました。1等区分室車両については、Avmz 111とAvmz 207の2車種が必要な車両数を満たしていました。一方で1等開放室車両は、Apmz 121とApmz 122の1960年代設計による車両をベースとした2車種があり、早急に補充する必要があったものの、車両総数は多く必要ではなかったため、当時最新の開放室客車であるBpmz 291をベースとした車両を活用することで、開発費用を抑えつつ新設計同様の効果が得られる1等開放室客車を7両のみ調達することになりました。DBは、Bpmz 291を製造したSalzgitterのLHB(現在のALSTOM)社と7両のApmz 123の調達を契約し、1985年3月23日にDBへの引き渡しが行われました。
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