アーティストをサポートすることになった

Ratriumというアーティストをご存知でしょうか?この3月4日に初オリジナル楽曲をリリースすることになったDUOで、これまではYouTubeとデジタルミュージックストアにてカバー作品を発表してきました。

ある人の紹介でお知り合いになりまして、オリジナル曲でのデビュータイミングからプロデューサー的にお手伝いさせていただけることになりました。デビュー曲”ココダケノハナシ、聴いてみてください。


本業としてマーリンネットワークという会社でデジタル配信に関わるエージェンシー業務をやってますので、いかに効率よく日本&世界のリスナーに音楽を届けられるのかを(放課後活動として)実体験させてもらえるかなと思ったわけです。

アーティスト(やレーベル)が自分の曲をデジタル配信しようかなと思った時にまず候補としてあがるのは、TuneCore Japanですよね。

日本に住んでいるアーティストで、日本語曲であるならば、日本人が使っているサービスは全網羅しているし、1曲あたり年間1,410円(税抜)を払えば収益100%還元という明朗会計だし、YouTube収益化もできるし、JAN/ISRCコード*1も代理付番してくれるし、とにかく音源とジャケさえあれば誰でもデジタルリリースできる素敵なサービスです。

もともとRatriumさんもTuneCore Japanを通じてカバー音源を発表していましたので、まずは日本ユーザーへの発信を中心に考えてTuneCore Japanで世界地域配信を引き続き行ってます。

ゆうたら、自分はサブスクおたく的な立場ですので、そんなTuneCore Japanでも配信できないところが少しだけあるのが気になるんです。現時点では、

1.収益化を前提とした、ソーシャルメディア TikTok, Facebook/Instagram

2.中国主要DSP Tencent (QQ music, Kugou, Kuwo)、NetEase、Alibaba

3.韓国DSP Melon、YG Naver、Bugs

4.その他世界ローカル系サービス USラジオ型、インド、ロシア、中東、アフリカなど

グループ2〜4は、それぞれ収益という点ではなくても大した影響ないので収入的には問題はないのですが使っている人数はパねえ感じなので気になります。グループ1は、パねえ人数に加えて、うまくすると収益にも貢献してくれる可能性がある(TuneCoreからTikTokにプロモーションとしては出せます。インディーアーティスト個人の場合は収益化はできないけど、バズらない限りまずはこれでいいのかもしれません。私はサブスクおたくなので、最初から収益化は外せないと思った)。

Ratriumさんに関しては、日本語ポップ(少しオルタナティブR&B風味)ですんで、まずはアジアなのかなーと思うと、1と2を、まずは加えておきたい。TuneCore Japanに加えて、配信できるディストリビューターをもう1社探してみることにしました。

複数社を比べてみて、現在はあるところを通じてお世話になっておるのですが、そこに至るまでの試行錯誤を次回から記しておきたいと思っております。しばらくお付き合いください。

註*1 JANコードは、いわゆる商品についてるバーコードですね。ISRCは世界共通の録音原盤管理番号です。JANコードはディストリビューターが代理発行してくれたものを使わせてもらっても大きな問題はないと思いますがISRCはめんどっちくても自分で申請して管理することを強くおすすめしておきます。代理発行してもらうと、もし仮に将来配信元が変わった時に管理しにくくなり、そもそも自分の原盤なのに他人のコードとして登録されてしまうので、今後プロとしてやっていくつもりなら、自分でこれだけは登録するべきです。




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