【Bard×SunoAI】作詞から作曲までAIにやってもらった話。
先日、Suno aiという音楽生成AIが公開されました。
歌詞を入力するだけで質の高い曲を作ってくれるAIです。
無料で数回試せます。
今回は人工知能に作詞させ、Suno aiに曲をつけてもらいました。
結果
使い勝手
・作詞はGPT-4よりBardの方が得意そう。
・BardとGPTをコラボさせるとイメージが豊かになる。
・Suno aiスゴい。
個人的に気に入った歌詞
いろいろ試してできた歌詞がこちら。ChatGPTとBardが出力した歌詞に筆者が手を加えたものです。
作詞理論に疎いためよく分からないのですが、Bardがやたら(Verse1)→(Chorus)→(Verse2)→(Chorus)→(Bridge)→(Chorus)→(Outro)の流れを推してきたのでそれを参考にしました・・
SunoAI
この歌詞をSunoaiに入力してできた曲がこちら。
出だしが歌詞と違いますが、それ以外は良かったので載せました。
作業全体の流れ
この歌詞の作成手順を説明します。作業工程で詳しく書きますが、おおまかに言うと次のプロセスを経ました。
①GPT-3.5とBardに共同で歌詞作成
②筆者が修正
③Bardに歌詞全体を作成してもらう。
④Suno aiに曲をつけてもらう。
作業工程
ChatGPTとBardに共同してもらいます。
1.GPT-3.5とBardの共同作業
Pythonを使用して共同作業してもらうコードを書きました。作業の仕方にはいろいろ考えられますが、今回は交互に一行ずつ歌詞を作成してもらいました。
使用したコードは以前の記事に載せてあります。
2.感想
イメージが豊かです。ただ、歌詞の意味をとるのに苦労します。
筆者の経験だと、Bard君をGPTとコラボさせると、やたら創造的な出力をしてくれるんですよね。これについてはそのうち記事にします。
ちなみに、GPT-4とBard単体で歌詞を作成させるともっと単調な歌詞になりがちです。
3.出力された歌詞を修正する
共同作業版に興味を持ったので前半を修正してみました。
修正前:
修正後:
筆者は歌詞づくりの経験がないので悪しからず。
修正点はこちら。
・2行目
「遥か彼方」→「歩く」
理由:「遥か彼方」が大げさに思えたので。
・3行目
削除。
理由:あれこれ考えた末に。
・4行目
「潮の満ち引き、足跡消すように」→「寄せる波が足跡を洗う」
理由:潮の満ち引きは12~24時間周期なので長すぎ・・・。
感傷的な歌ができました。現在と過去が溶解する感じがして個人的には好きです。ただ、共同作業版は歌詞後半で唐突にポジティブになる点があまり好きじゃないです・・・。
4.Bardに歌詞を完成してもらう。
修正した歌詞を冒頭部分としてBardに歌詞全体を作ってもらいます。
Bard(試用版):利用にはGmailが必要です。
プロンプト
「あの日の風に吹かれて 記憶の砂浜を歩く」を冒頭部分として、歌詞全体の図式を示して作詞してもらいます。出力された歌詞を短くして出来たのが記事冒頭で紹介した歌詞です。
5.作曲
作成した歌詞にSuno aiに曲をつけてもらいます。
使い方は割愛します。
たまに歌詞を間違えたりしますがおおむね良好です。
まだ勉強中ですが、曲の盛り上がり方などもっと細かい指示が出せたらなぁと感じます。
Suno aiが作る曲ですが、他のAI同様、質にムラがある感じです。要は、作曲ガチャ。イイ感じのものを出してくることもあれば、歌詞を間違うこともあります。
名曲レベルのものが作れるかというと、微妙です。筆者の印象に過ぎませんが、プロが作る、細部まで凝った、考え抜かれた曲は期待できないかもしれません。