略画早指南
200年前(正式には198年)の描き方本
北斎自身がこのような技法書(指南書とありますがあえて技法書と書きます)を出していた事は、アマゾンKindleでしかも超低価格(人によっては低価格ではないですけど)でこれを売っていたとは夢にも思わなくて、今はいい時代だなと思いましたね。
200年前(正式には198年)なので、鉛筆や消しゴムが普及する以前の、主に筆と墨しか扱えなかった時代のものですから書道の書き順のように絵を構築していく内容になっていますが、
人・動物・物の形を、図式や文字などに見立てて表すところも目から鱗でした。むしろこれが200年前のものとは思えないぐらいですね。
描く対象のあり方を「よく観察して捉える」ことを改めて教えられた気がします。
北斎の作品からもっと学びたい場合は「北斎大全」などを購入したり、作品展等に足を運ぶと良いでしょう。
特に漫画を描く方には、北斎の線画の運びや大胆な構図のとり方などが参考になるかと思われますので損はないと思いますね。