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不気味の谷を越える
少し前に流行った言葉で"不気味の谷"といものが有りましたね。
ロボットが人間らしい特性を持つにつれ人々に好感を持たれるようになるが、あまりにも人間らしくなりすぎると不気味になる事から、この親和感曲線が負に落ち込むことを「不気味の谷」現象と名付けられました。これは皆さんご存知ですよね。
ては"不気味"自体はどういう意味を持っているのでしょう?
以下、"不気味"について興味深い話を聞いたのでその引用とまとめをしておきます。
【ドイツ語の「unheimlich(不気味な)」は、「heimlich,heimisch(我が家の),vertraut(馴染みの)」の反対語なのだそうです。
あるものが恐ろしいと感じられるのは、馴染みがないものだからと予想できますが、全てがそうでもないのです。
つまり⇒ 『新しいもの・馴染みのないもの + ◯◯』が → 不気味なもの と言える。
ここで登場する+ ◯◯とななんでしょう。
不気味なものという感情が発生するための本質的条件は、知的な不確実さにある(不気味なものとは、人がそこでは事情に不案内であるものである。状況に通じているほど、その状況から不気味さの印象をうけることは少なくなる)。
けれど外国語の用例検索をすると、多くの外国語には不気味なものを示す単語が欠けているのです。
様々な外国語の「不気味なもの」を調べた後、このドイツ語の「不気味なもの」について更に深掘り出来る事は
・・・中略・・・
「heimlich(馴染みの、内密の)」の意味に多様なニュアンスがあり、それが更に反対語のunheimlich(不気味なもの)に重なり合う点に着目したいのです。heimlichという単語が一義的ではなく、二つの圏域(馴染みのもの・居心地良いものの圏域と、隠されたもの・秘密にされているものの圏域)に属していると云う事です。
つまりこの言語心理をまとめて行くと ⇒ 隠されたままに留まるべきなのに現れてしまったものが不気味だという事になるのです。】
面白いですねー。『隠されたままに留まるべきなのに現れてしまったもの』とは一体なにを示すのでしょうか?
実はそういったものは意外と私達の身の回りに沢山潜んでいるような気もするのですが。
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