出版できるかどうかは「出版企画書」で決まる!?実際の企画書でテクニックを大公開!
最近「出版するにはどうすればいいですか?」という質問を受ける。
ぼくは2014年12月に『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』を朝日新聞出版社さんから出版した。そのときの経験をもとにその質問に答えていきたい。
出版するために一番大事なもの。
それはずばり、「出版企画書」だ。
出版企画書がいかに出版社にとって魅力的かによって、本を出版できる可能性がグッと高まる。
今日はぼくが実際に出版社に提出して回った「出版企画書」を紹介したい。
ぜひ参考にしてほしい。
実際に出版社であなたの本が出版できると決まるまで
実際に出版が決まるには、どのようなプロセスが必要なのだろうか。
出版編集者とつながる
自分が出版したいと思ったら、まず出版編集者とつながらなければならない。
誰かに紹介してもらったり、あなたが直接出版企画書を応募したりする。
ここで「出版企画書」があるとそれを元に編集者と話を進めることができる。
その担当者がぜひやりましょう!と言ってくれれば、企画書を編集者と一緒にブラッシュアップできるはずだ。
出版社内で「企画会議」「営業会議」で検討
担当者がぜひやりましょう!と言っても、会社内の会議でその企画が通らないと出版するこはできない。
社内での企画会議は主に二つある。
編集部内で行われる「企画会議」、編集部と本を売る営業部との間で行われる「営業会議」だ。
この二つに通過しないとあなたの本は世に出ることはできない。
企画会議では、主に本としての価値が問われる。世に出るべき本なのか、世に求められるものなのかだ。
営業会議では、本が売れるのかが問われる。類書との違い、直に本屋さんとやりとりをしている営業部の感触、過去の売れた本の実績などから考えられる。
小さい出版社だったら、これが一つの会議になっているところもある。
出版決定!執筆開始
この二つの会議に通ったら、出版決定だ。
出版予定日が決まるので、そこまでに何とか執筆を終え、本を完成させなければならない。
これが実際につくった「出版企画書」だ!
上の出版の流れからも分かる通り、大事なのは「出版企画書」だ。
最初は編集者も出版社内もあなたのことを知らないわけだ、
だからこそその本が売れるかどうかは「出版企画書」を見て関係者全員が判断しなければならない。
今回は、ぼくの本『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』中村あきら著 朝日新聞出版が出たときの出版企画書をもとにどのような企画書を書けばいいのかシェアしたい。
実際に使用した出版企画書(タイトル、企画概要、プロフィール)
出版企画書はA4用紙で1~3枚がベストだ。
ページが多くなっても見てもらえない。
タイトルは、一発でその本の内容がわかるもの!
読者にしても、企画会議にしても、まず見るのは本の「タイトル」だ。
これが魅力的かどうかで、その下を読まれるかどうかは決まると言っていい。
ぼくの場合は、最初は『「本物」のECサイトで年商1億をめざす。』というタイトル案をつくり、色んな編集者さんに見せていった。これが編集者さんと出版エージェントさん(ぼくの場合はエージェントさんにも入ってもらった)との会議で「東京以外に~」をつけるのがベストという流れになった。
企画概要は、大きなトレンドの話をしてから、この本がなぜ世の中に必要かを明記!
まず書くのは、企画概要だ。
企画概要は、「なぜこの本が世の中に必要か」を書こう。
編集者も社内もあなたの業界のことについて詳しくない。専門的な内容であればあるほど、まったく知らないだろう。
なのでまず書くのは、あなたの本のテーマの業界は、どのようなトレンドになっているのかを書く必要がある。
ぼくは通販の本だったので、通販業界がどれだけ伸びているか、どういうことが実際に話題になっているかなどを書いた。
その上で、時代背景からどうしてこの本が必要かを書いていった。
プロフィールでは、あなたがこの本を書くのになぜ相応しいかを書く!
あなたが、どれだけ知識を持ってたとしても実績や結果がないと本は書けない。
だからプロフィールでは、「なぜあなたがこの本を書くのにふさわしいか」を書く必要がある。
プロフィールは、企画書で最も重要だ。
抽象的な自称じゃなくて、「〇〇賞受賞」や「〇〇社で営業トップ」など誰でもわかる数値的な事実を書いていくとプロフィールは魅力的になる。
このプロフィールが魅力的だったら、企画がダメでも、この著者には「こういう企画だったらいいかも」という代案が出る可能性もある。
だからこそ、プロフィールは企画書で一番重要だ。
実際に使用した出版企画書(目次案)
目次案では、本一冊分の内容持ってますよ!とアピール
本の中身は、執筆中にどんどん変わっていく。
この目次案では、「本1冊分のボリュームをかけるぐらいの内容をもっている」とアピールしよう。
本を出したくても、実際に目次案を書いてみると、「あれ?そんなに書く内容ないかも・・」って陥りやすい。
この目次案は、そういった副次的な効果もある。実際に目次を書いてみることで、客観的に自分だったらこの本を買うかという視点で自分の本を見ることができる。
まずそれにOKを出さないと、他人を巻き込んで本を出すことなんて難しい。
実際に使用した出版企画書(PR項目)
PRでは、ヒットの確率がどれだけ高まるかを記載
本が出版されたときに、著者自身ができる営業活動を書こう。
メディア活動や、メルマガ・SNSなどどれだけ影響力があるかを数値で客観的に書くことで、何もない人よりはヒットの確率が高まると会議では判断されるはずだ。
出版までの道のりで一番大事ことは、「あきらめないこと」
ぼくは出版でもビジネスでもなんでもだが、
結果を出すために一番大事ことは「あきらめないこと」だと思っている。
出版したいと思い立って行動し出したら、出すまでやめないこと。それが一番成功の秘訣だ。
続けていけば、どんどん企画書はブラッシュアップされる。
出会う人もどんどん変わっていく。
そしたら半年後か1年後かもしれないが、「ぜひやりたい!」と言ってくれる人がきっと現れるはずだ。
そういう人が現れるまで、あきらめないこと。やり続けることだ。
大事なことは、勝つか、負けるかではなく、勝つまでやり続けるという信念だ。
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