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【店主のひとりごと】23

店主のアキラです。
いつも投稿をご覧いただきありがとうございます。

今回も、以前Twitterで連載していたコラムをnoteにまとめたものを、加筆修正してこちらに転載いたします。

以下の文章は、一関でILC(国際リニアコライダー・直線型加速器)の取材を重ねる中で、宇宙や素粒子の勉強をしていた時に書きました。

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「宇宙」ってすごいんです

個人的に好きな「宇宙」をテーマに連載します。宇宙に興味を持ったのは中学生の頃で、理科の授業で天文学者のカール・セーガン監修のドキュメンタリー「COSMOS(コスモス)」を見てからです。 書籍にもなっており、読んだら人生観が変わりますよ。

宇宙の誕生は今の観測で約138億年前。地球の誕生が約46億年前といわれているので、かなり先輩といえます。 地球が成人の時に宇宙が還暦って感じかな。 宇宙は小さな一点から始まり(ビッグバン)、今でも成長(膨張)を続けている。 まるで、一つの細胞から始まる人間に似ていますね。

宇宙は何で出来ているのか。 実は解明されているのはたったの約5%で、他の約95%はよく分かっていません。 割合は普通の物質が約5%、暗黒物質が約27%、ダークエネルギーが約68%を占めていると考えられています。 我々や地球の元となる物質って貴重な存在なのかもしれませんね。

私達の体を構成する炭素や酸素、窒素といった重い元素は宇宙が始まった直後には存在しません。 星が誕生し、星の内部で重い元素が作られ、爆発と共にまき散らされたものです。 地球もその星のカケラが集まって生まれました。 私達や自然は星のカケラから生まれた星の子供です。

宇宙の起源を知る方法は2つ。 望遠鏡による観測と加速器による実験です。 電波望遠鏡での観測限界は宇宙誕生から約38万年後まで。 その前を知るには加速器が必要で、今では宇宙誕生の約3分後の姿が分かるようになってきました。 今後は宇宙誕生の直後まで遡れるかもしれませんね。

「私たちはどこから来たの?」「宇宙はどうやって始まったの?」、この問いに対して、観測や実験により様々な事が分かってきました。 テクノロジーの進化によるものが大きいですが、この時代に生きる幸せを感じています。 私たちは宇宙に生き、そして宇宙そのものなのだから。

ビッグバン理論では、宇宙は小さな一点から急激に広がる大爆発(ビッグバン)で始まり、素粒子のスープから原子核が作られ、ごく初期のうちに水素やヘリウムができたと考えられた。 その後、より大きな原子、物質の塊が作られ、星や銀河が形成されるようになったといわれています。

宇宙が一点から始まったとすると、元をたどれば私たちや自然は一体だったと考えられる(実は今も一体なのでは?)。そう考えると、戦争や暴力、イジメ、虐待、悪口などは、右手で左手を殴っているようなものだ。「 瞬時の痛みは無くとも、原因結果という宇宙の法則から、いずれ同等の報いを受けることになる」と私は考えます。

国立天文台が開発したMitaka(ミタカ)は、太陽系や恒星、銀河データを基にした「4次元デジタル宇宙ビューワー」。 地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、宇宙の大きさを体感できます。
動画で見ることができるのでぜひコチラからどうぞ ↓

https://youtu.be/jM02C3uSBXY

Mitaka(ミカタ)の「逆再生バージョン」↓
宇宙の大規模構造から地球までを移動します。

https://youtu.be/aHsFXKmi8XA

星の大きさを比較した動画です↓

https://youtu.be/GoW8Tf7hTGA  

この動画を見ると「大きいと思っていた地球は、実は小さいんだなぁ」って感じます。 そして「宇宙って広いんだなぁ」って実感します。 自分はさらに、さらに、さらーに小さく。もはや悩んでいるのがバカらしくなります。

宇宙は広くて大きくて、すごいんです。


続く。

#店主 #カフェ店主 #店主のひとりごと #コラム

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