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【店主のひとりごと】26

店主のアキラです。
いつも投稿をご覧いただきありがとうございます。

新聞広告の営業を21年、取材をして記事を書く、いわゆるライターという職業を10年もしていると、実にさまざまな人と出会い、対話をしますが、特に印象に残っている人物を何人か紹介いたします。

【四人目】

宮城・栗原市一迫に「風の沢ミュージアム」という施設があります。築200年ある古民家を利用した美術館を中心にギャラリー、カフェ、里山公園などからなる施設です。

その施設のオーナーは杉浦節美さんといい、私が初めてお会いしたのは美術館やカフェなどが利用される前の「風の沢ギャラリー」時代でした。
その時節美さんは、施設内の道端の雑草の草取りを黙々としていました。

この施設を訪れた方は分かると思いますが、古さと新しさを兼ね備えた、細部までこだわった素晴らしいアート空間です。センスの良さにいつも刺激を受けていました。

節美さんはこれまた私が勤めていた広告会社の代表と仲良しで、事務所にも愛車の軽トラックを駆り、オシャレな野良着姿でちょくちょく現れました。能登生まれで、肩書は華道家です。気さくで飾らない性格で、私は「アキラちゃん」と呼ばれてましたw

取材をしたのは、秋田・湯沢の小安峡温泉「お宿 山の抄」のオーナー兼女将をしていた時で、栗駒で「かいめんこや」というカフェを営む息子の杉浦風ノ介さんのほうが取材した回数は多かったように思います。

この親子が宮城・栗原(一迫と栗駒)でまき起こしたまさに「風」は、宮城、秋田、岩手、東京にまで及び、特に栗駒・六日町通り商店街の空き店舗の解消(移住も含めて)は、他のさびれた商店街の再生モデルケースとして様々なメディアや他地域の自治体、各種団体などから注目されています。

仙台も中心部(最近ここも空きテナントが多いような。。)以外の商店街は空き店舗や空き家が目立ちます。地域活性化の参考になる栗駒・六日町を見習うのもいいかもしれませんね。

そうそう、杉浦親子とはベトナムのホーチミンに行った際にご一緒したのが楽しい思い出として記憶に残っております。
現地の人(日本語ペラペラ)が案内だったので、普段は観光客が立ち入らない(周りは現地の人だらけ)店に案内され、路地裏のフォーの店や仙台でいう横丁みたいなところで、美味しいご当地グルメを堪能しました♪

節美さんに教えていただいた言葉で今でも印象に残っているのは「起きて半畳寝て一畳、天下とっても二合半」です。

意味は「人間一人に必要なスペースは、座っている時に半畳、寝ている時に一畳だけ。いくら天下を取ったって、一食に二合半以上のお米は食べきれない」という意味です(一食でなく一日の説も)。

つまり「必要以上のものを欲しがったり手に入れたりしても使い切れないのだから仕方がない」ということです。

釈迦の教え「知足(足るを知る)」にも通じる言葉ですね。

栗原・一迫「風の沢ミュージアム」は今年もそろそろ新しいイベントなどで開館すると思います。くりはら万葉祭も楽しみですね♪

栗駒・六日町通り商店街のCAFE「かいめんこや」や「ムヨカ珈琲ロースタリー」とともに、ぜひお立ち寄り下さい。

もちろん、栗駒の大自然も!!!

続く。

#店主 #カフェ店主 #店主のひとりごと

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