【店主のひとりごと】8
私のフリーター時代(20代前半)の話です。
約半年の連チャン入院を経て大学を中退した私は、無職からフリーターとなりました。
楽器店の管楽器売場で働きはじめた私の任務は、主に車で荷物をどこかに運んだり、修理で預かった楽器をリペア工場(その当時は外部にありました)に運んだり、店番したりという感じでした。
仕事は今までのような時間と作業に追われる感じではなく、楽器に囲まれた店内にはクラシック音楽がBGMでかかり、優雅でゆったりとした時間が流れていました。
まぁ 今思えば、病み上がりにはいい環境だったのかと思います。
その当時のヤマハミュージック仙台店の管楽器売場は地下にあり、こじんまりとしたフルート教室(先生は2人)のスペースも併設されていました。
そこで出会った楽器たちは、すべてピカピカで、それはそれは美しく、特にサクソフォン(サックス)に心を惹かれました。
ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バス。こんなに種類があるということは、このバイトで初めて知りました。特にテナーサックスが「カッコいい♪」。
他にもフルート(高価な品がゴロゴロ)、クラリネット、オーボエ、ファゴット、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアムなどなど。楽器っていろいろあるんですよね〜
売場には、宮城フィルハーモニー管弦楽団(現在は仙台フィルハーモニー管弦楽団)の団員さんも頻繁に訪れ、仕事がら何かと接点を持つ機会もありました。
そうそう、本屋で出会った運命の本は「セブンイレブン流通情報戦略」〜巨大ソフトウェア・ビジネスの全貌〜(著・緒方知行)というタイトルでした。もう「ワクワク」して、その日に一気に読みました。
その本に書かれた「POSシステム」とか「ドミナント」とか「小ロット、高頻度の商品配送システム」とかいう「ワード」に心を鷲掴みにされた単純でアホな私は「流通業界楽しそー♪」「セブンイレブンすげー!」「セブンイレブンに入る!」となりました。
以前からイトーヨーカドーの創業者である伊藤雅俊さんに憧れてたのも理由の一つです(その当時、セブンイレブンは同社の子会社)。
以前【店主のひとりごと】2に書いた通り、「商売」を生業にし、将来独立しようと小学生の時に決めた私は流通業界に憧れていたものの「商社」も気になっており、どちらにしようか迷っていましたが、ようやく考えが定まり「流通業界に進む」と決めました。
そして、「業界内で色々と経験した後に店を持つ」と目標を明確にしました。
で、大学中退→無職→フリーターの20代前半の私は「セブンイレブンの正社員になる」と決めて就職活動に励むのでした。
続く。
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