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年金をもらえないって思ってますか?

最近、国債の発行額が増えているニュースが流れているなかで、
このような言葉を耳にしませんか?

 「年金制度は破綻する」
 「どうせ年金はもらえないから払うだけ損」


このような不安をあおる言葉がありふれていますよね。
確かに、少子高齢化、平均寿命が延びているなかで不安になるのではないのでしょうか。

本当に年金って破綻するとおもっていますか?

絶対とはいえませんが、年金が破綻する確率は少ないと思っています。

年金が破綻しないと思っている理由

①年金の財源はなくならない
日本の年金は、賦課方式といって年金支給のために必要な財源を、その時々の保険料収入から用意する方式になっています。
 現役世代から年金受給世代への仕送りに近いイメージです。
その財源は、以下の3つから成り立っています。
 ・国庫負担(税金)
 ・保険料
 ・積立金
税金は絶対に納めますよね。
保険料は、働いていれば給料から必ず差し引かれますよね。
積立金は、保険料の一部をGPIFが運用しています。
割合はこんな感じです。

年金1

年金が破綻するということは、その3つの収入が支給額を下回った場合に破綻することになります。
本当にそうなると思えますか?

②定期的に財政検証を実施している
年金は長期的に支出するため、定期的に財政検証を実施して将来のシミュレーションをしています。

③年金積立金がある
将来の国庫負担や保険料が不足することを想定して、保険料の一部を年金積立金として運用を行っています。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が国民年金積立金の運用をしています。
以前noteで記事にしていますがみていただけたでしょうか。

4半期ごとに運用状況を発表しているのですが、黒字だとほとんど報道しなくて、赤字だと大騒ぎをします。
実際、この4半期(R2.9~12)の運用状況は、
+10兆3,528億円(+6.29%)となっています。
総資産額は、なんと!
177兆7,030億円!


年金がもらえない場合とは

年金がもらえない場合は、もちろん
年金保険料を支払っていない場合」です。

老齢基礎年金(国民年金)は、保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が10年以上である場合、65歳になったときに支給されます。
なお、保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が10年に満たない場合でも、保険料納付済期間、保険料免除期間および合算対象期間を合算した期間が10年以上である場合には、老齢基礎年金が支給されます。

また、老齢厚生年金(厚生年金)は、老齢基礎年金の支給要件を満たしていることです。

その基準を満たしていなければ、年金を受給することはできません。

年金保険料を払わないとどうなる?

「年金が破綻するから払わない方がよい」とかいう言葉を信じて年金保険料を払わないとどうなるでしょうか。

年金は、老後の生活だけでなくて、
けがや病気などで、障害を負ってしまった際には、「障害年金」が受給されます。
また、万が一死亡した場合に、遺族に対して「遺族年金」が支給されます

これは、もちろんきちんと年金保険料を納めた人しか受けれません。
年金保険料を支払わない人はその権利を放棄していることになります。

まとめ

年金は将来的には支給額が少なくなる可能性は確かにあります。
しかし、年金が破綻して全く支払われることはほぼないと思います。
年金が破綻するから年金保険料を支払わないとすべての保障を放棄して自分でお金をためていく必要があります。
未確定な情報に流されないで、きちんと年金を払っていくことが大事ではないでしょうか。
iDeCoなど制度も充実してきていますので、同時に活用することが重要です。


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Akira @AFP
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