地震保険の家財保険ってどういう計算をするか知っていますか?
1月末にかなり大きな地震が発生しました。
我が家は最大震度5強の範囲だったため、かなり家が揺れて食器棚が倒れて食器棚の中にあった8割くらいの食器が割れました。
そして、洗濯機や鏡台が倒れたり、冷蔵庫は動いたりして地震が収まってから3時間くらい、片付けをおこなっていました。
火災保険に加入した際に、あわせて地震保険に加入をしていたので、今回地震保険の「家財」について支払いの対象となるか査定を受けました。
あなたは、家財保険の保険金が支払われるための計算って知っていましたか?
「地震保険」とは?
地震保険は、「地震保険に関する法律(以下、地震保険法)」により、火災保険とセットで加入することが定められている保険で、火災保険ではカバーできない地震や噴火、津波などによる損害を補償してくれます。
東日本大震災や、阪神大震災のような広範囲に甚大な被害が起きた場合には保険会社だけでは支払うことが不可能になることも想定されるので、地震保険は地震保険法に基づき、損害保険会社を通じて提供された地震保険を政府が再保険しているので、どこの保険会社で入っても、最終的には政府と民間の損害保険会社が共同で補償する形になっています。
そのため、どこの保険会社で入っても、地震保険の補償内容や保険料は一緒になっています。
保険対象を選択して加入
火災保険の場合、補償の対象は建物と家財です。『建物のみ』『家財のみ』『建物と家財』の三つのうち、いずれかのパターンを選択できます。
地震保険も火災保険と同様、上記3パターンから補償の対象を選択可能です。
我が家は、「建物と家財」の地震保険に加入しています。
損害区分の基準は?
地震による被害は広範囲に広がるため、地震保険では損害の程度を「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4区分とし、損害の程度に応じて保険金が支払われることとなっています。
今回、地震で食器類が割れたりする被害があったため、加入している保険会社に連絡して、鑑定人に家にきてもらい損害額の鑑定をしてもらいました。
家財の損害額の査定方法は?
上の表で、「家財の時価の10%以上30%未満」の損害額が計上されないと「一部損」と評価してもらえないことになります。
例えば、500万円の保険に加入して、地震で50万円のテレビが被害を受けると保険金額の10%の損害になって対象となるのではないかと思いますが、実は違うんです。
どのように「最低10%以上の損害」を査定するの?
実は、「家財」を5つの分類に分けてそのなかで10%以上の損害になれば、保険金の支払い対象となります。
そして、5つの分類の中にいろいろな品目が分けられています。
例えば、電気器具類であれば、
(電子レンジ・オーブン、ステレオ・コンポ、パソコン・ワープロ、テレビ、エアコン・ファンヒーター、冷蔵庫、洗濯機、掃除機)です。
それぞれを積み上げて、最大20%の損害になります。
他の分類についても同様です。
そして、計算した損害割合により損害の程度を決めるわけです。
ということは、50万円のテレビとメルカリで買った1万円のテレビは同じ評価として計算されることになります。
まとめ
地震保険における家財の被害の評価は、積み上げ方式ですので壊れたものが多ければ多いほど被害の評価が上がり支払われる保険金が増えていきます。
実際、大きな地震で食器棚が倒れたり、被害の状況をみて落ち込んだり、パニックになってしまいます。
ですが、片付ける前に一旦落ち着いてからさまざまな角度で写真をいっぱいとってください。
鑑定人が確認をするために来るのは地震からある程度日数がかかります。
それまでお皿など壊れた状態で保存しておくことは生活に支障がでるので、証拠写真を撮っておけばその写真で鑑定人が損害の評価をしてくれます。
南海トラフ地震が今後発生すると想定されています。
地震保険で支払われる保険金額は生活を立て直すためにも必要ですので地震保険の加入はしておいたほうがよいと思います。