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信越五岳100mile完走記 1/3

実質的に今年が初開催となった、信越五岳トレイルランニングレースの100mileコースを走ってきた。
32時間の制限時間で31時間42分というほぼ計画通りで完走。
自分くらいのテールエンダーなレース展開は、どの大会でもあまり検索してもなかったのと、今回出走するに当たり、自分の過去レースのメモを読み返して、気づきやtipsを思い出したので、未来の自分や、同じように完走ギリギリの人に向けて、記憶が新鮮なうちに、32時間の旅を書き留めておきます。

<9/14・前日>
100mileのレースは9月15日(土)19時半スタートなので当日入り&出走が可能。
なんだけど、疲れが取れなそうなので、完走の可能性を少しでも上げるべく前日入り。
高速バスで新宿駅ー長野に入る予定が、地元の電車に乗り遅れ、バスタ到着時に発車した高速バスを見送るという、レース以前にバスの関門にいきなりひっかかり、幸先悪い旅立ちに。。
気を取り直し、JRと新幹線を乗り継ぎ、長野駅へ。
ソースカツ丼を食べて買い出しを終えた後は、在来線で飯山駅へ。
飯山駅からは、地元のバス路線を斑尾高原ホテルへ。
事前に調べていたんだけど、乗ろうと思ったバスは土日しかやっていないことが駅の時刻表で判明。。
バス停で同じように間違えて飯山駅でスタックしていたランナーがいたので、合わせて4人でタクシーで乗り合わせて斑尾高原へ。

飯山で同じように路頭に迷ったランナーの一人、、Andrewは香港から。
4月のSTYに続き、2回目の日本の大会、はじめてのマイルの挑戦らしい。
装備品チェックを終えて、MAPを手にして1枚。
このチェックも前日だと混まなくてノーストレスで終了。
彼は別の宿を予約していたらしく、FBのアカウントを交換して別々のホテルへ。
案内された斑尾高原ホテルの部屋は、和室に二段ベット2つある部屋。

年季は入っていたけど、部屋からの眺めもよく、Wi-Fiはテレビ会議できるくらいの速度で飛んでいて仕事が捗りました。
晩ご飯はビュッフェスタイル。
豚の生姜焼きからハンバーグ、水餃子、エビチリとか中華、寿司、果物まで色々あり。
炭水化物中心に、がっつり満腹まで食事。
夜の気温は15度前後。外に出てみたけれど、思っていたよりは寒くない。
レイヤリングどうしようか悩んだけど、部屋に帰ったらザックを広げたら、何着か服を忘れていたことがわかる。。
天気予報だと降ったり降らなかったりな天気になりそうなので、ファイントラックのパワーメッシュをベースに入れることだけ決める。
レース前からトラブルだらけで、どーなるのか若干不安になりながら
温泉に入って12時前に就寝。
雨も降り出して間違いなく泥模様。

<9/15 レース当日>
朝ご飯もビュッフェスタイル。
おかゆからパン、おかずなど、種類が豊富で、各種炭水化物やたんぱく質のものをしっかり食べられてよかった。
出店関係者で知り合いがいて、一緒に食べながら話ができてリラックス。
10時のチェックアウト後は斑尾観光ホテルの有料仮眠室へホテルのハイエースで移動。
止みそうで止まない雨はこの頃は移動も億劫になるくらい土砂降りに。
今回、ランナーはレース開始まで無料の仮眠スペースか事前の申し込み有料の個室を選ぶことができた。
自分は直前までゆっくり寝たり、準備や仕事がしたかったので有料を申し込み当選。
出費にはなるけど、雑魚寝のスペースよりはリラックスして休めるのは、心身脳みそ共に長いレースの前には大事だと思うので、来年出る人がいるなら有料のスペースを取ることをオススメしたいと思う。
一人部屋だと5,000円だけど、友達シェアなら一人3,000円でした。

移動して、まずはドロップバッグの最終準備とテーピング。
100mileのドロップバック(DB)は、56k地点アパリゾートと、102キロ地点の黒姫との2箇所の使用が可能。
アパのDBには、ジェルとおやつなど補給物とパワープロダクションのエキストラハイポトニックドリンク CCD、マグマ、アミノ酸などサプリ系。
黒姫のDBには、同じく補給食とサプリ、後半の筋肉痛対策にパワープロダクションのエキストラハイポトニックドリンク クエン酸&BCAA
のヘッドライト(電池交換がめんどくさいので本体ごと取り替える)、替えのウェアとソックス、finetrackのスキンメッシュを入れる。
補給はジェルと固形物の併用が、ロングレース中の自分の中の鉄則。今回はジェルを1時間に2本、合間に固形物を食べることに。
ジェルは以前は1時間に1本だったけど、力不足感も多少あったので今回は新しいトライ。
固形物は、カロリー計算をして、Trail Butterをレース中に3本食べる、あとはカロリーメイトや近所で友達がつくっているAaHbit のお菓子など。
(関係ないけどこれまではいつもレースで食べてたCLIF BAR、レースから離れている間に日本から撤退してたのを今回レースを準備している最中に知りました。好きだっただけどなあ。)
信越五岳はエイドが充実してるから、そこまで固形物を持つ必要はないだけど、自分はロングレースだと、とにかくお腹が空く。胃腸のトラブルはありがたいことにこれまでないので、多少重くなるけど、補給も楽しみの一つと割り切って食べたいものを持ち込みます。これは同時に、時間がなくてエイドは最低限の補給で終わる可能性も考えて、なるべく自己完結できる状態も想定してのこと。
ただ相当多いので、家を出る時のパッキングで走る荷物より補給食の方が場所を取ってたくらい。
ジェルは、調子が悪くなったりネガになった時用の予備も含めて50個オーバー。ロングのレースはこれまでなんだかんだサポートをしてもらっていたので、仕分けをして持ってみるDBの重さが意外とズッシリでゲンナリ。。。
エイドの度に、ザックやポケットにこいつらを入れ替え進んでいくのかと思うと、サポートのありがたさが身に染みました。
補給系で、最初からザックに常備していたのは、カフェイン錠とカフェイン入りのジェル、ZENのトラとダルマ。オルガニック。(ロキソニンも持っていたつもりだったけど入れてなかった)
反対に、これまでと違い今回止めたことは、エイドにあるコーラとポテチ。血糖値の上下動で眠気やテンションの左右が出るので一切やめました。

有料個室を取ってよかったのは、スタート地点までの送迎も別個で用意されたこと。動く時間が読めるので、フライト前にラウンジでギリギリまで仕事してる感じで、メールのやりとりや、彼女や友達と連絡したりと心置なくレースに入っていけました。
送迎車に揺られ、荷物とDBをトラックに預けて、18時半頃、スタートの1時間前に会場に到着。

スタート地点のハイジは110kのパーティーの途中で賑やかな様子。3年ぶりのレースなのでそもそも同じチームのみんな、救護やボラなど含めて、ご無沙汰な人もいたり、SNSで見ていてはじめましてな人も多く、テンションを上げすぎずに、いい感じでパワーをもらう。

ホームチームのトレイル鳥羽ちゃんやその周辺の一緒に走る仲間たち。Andrewとも会場で再会。

Andrewはこのレース中、ほぼ前後にいて後半までプッシュしあう仲に。
スタート2分前まで建物で雨宿りし、そのままスタートライン後方へ。レインを着るほどの雨の降りでなかったので、すぐ外す想定でアームウォーマーとネックウォーマーをつける。
一般的には肌寒いけど動き出すと暑がりの自分は半袖で動ける、ちょうどいいくらいの気温。
実は100mileを走るのは3年ぶり、もちろん完走する気で来たけど、練習期間はエントリーしてから3ヶ月、ペーサーやサポートもなし。
自分でやってみたかったから選んだ境遇なんだけど、急に心細くなりどうなることか、正直この時はドキドキだった。

前後編の2回くらいで書くつもりが、走り出す前からかなりのボリュームになってしまったけど、次はレースの前半編。

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