ノベルティデザインも体験デザインの一部
バレンタインシーズンですね♡
先週末に子ども達と一緒にチョコクランチの手作りに挑戦しましたが、お菓子というよりどちらかというと鉱物寄りな、ゴツゴツしたものができました。噛むと、モース硬度6はあるんじゃないの?ってぐらい硬い。(※人間の歯の硬度は7です)
自分達だけで食べるつもりだったので、きわめて適当に作ってしまったせいもあると思います。もし誰かに贈るつもりで相手を喜ばせたいという気持ちがあれば、もっと岩石っぽさを控えたものが作れたかもしれません。
とはいえ「チョコレートは作るよりも買ったほうがいい」絶対主義者として今後の人生を歩む決意は変わりませんが。
こんな私ですが、最近ちゃんと相手を喜ばせようと真剣に考えて作ったものがあるので、今回はその件について。イベントブースで配布するノベルティのデザインを担当して、考えたことなど書きたいと思います。
そもそもノベルティを作る目的って
アキッパのロゴが入ったグッズを配りまくって認知度を上げまくることでしょうか?
このような効果も多少は期待できるかもしれませんが、それならWeb広告でも打ったほうがコスパ良さそうです。
イベント来場者がブースに訪れてからノベルティをもらうまでのコミュニケーションや、もらったノベルティを使うシーン。それらの「体験」をより良いものにするというのがノベルティに求める役割ではないでしょうか。
もちろんアキッパのブランドイメージを訴求したい意図もありますが、それ以上に、「欲しい」「使いたい」「楽しい」「素敵」といったポジティブな感情をグッズに添えて贈りたい。
来場者にとっては、ノベルティもイベントを通じた体験の要素のひとつであるということを踏まえてデザインする必要があると感じます。
このように色々と考えて今回実際にデザインしたグッズはこちら。
掟(おきて)ステッカー
大阪でおなじみの掟「ソース2度漬け禁止」と、エンジニアの掟である「同じソースコードの2度書き禁止」を掛けています。
PHPカンファレンス関西のブース出展に向けて作成したもので、いつもは駐車場オーナーさんか駐車場を予約するドライバーさんのためにデザインを考える機会が多いのですが、今回は完全にエンジニアさんのためにデザイン。
また、イベント会場もアキッパの本社も大阪ということで、大阪らしいユーモアを感じられるものにしました。
当日はブーススタッフとして私も参加し、来場者さんに直接ステッカーをお渡したのですが、その場でクスクスと笑いだす方や、「DRYですね!」と意図を言い当ててくださる方など、多くの方が嬉しい反応を示してくださいました。
(※ちなみに皆さまがやたらドライドライと言ってくれるんですが、最初は意味がわからず……「同じコードを2度書くのはNG」ということだけ知っていたものの、それはDRY(Don't Repeat Yourself)原則に基づくものであるということを弊社エンジニアにこっそり教えてもらいました。学び。)
中には「Xでこのステッカーがポストされていて自分も欲しくなった」ということで、わざわざブースにお越しくださった方も。
効果を定量化できないものですが、現場の感覚としては目的どおりにエンジニアさんの「欲しい」や「楽しい」が作れたのかなと感じられ、とても嬉しかったです。
ロゴがおしゃれでかっこいいせいで
ちょっと自虐風自慢ならぬ自慢風自虐をさせてもらうんですが、アキッパのロゴってめちゃくちゃおしゃれでかっこいいじゃあないですか。(異論は認めない)
だから適当に選んだアイテムにロゴマークを配置するだけでも、なんだかそれっぽく仕上がってしまいます。
一見いいことのように思えますが、それゆえ逆に「雑に作ってしまえる」という罠も潜んでいます。
特に予算重視でアイテムを選んだり、デザイン工数をあまりかけずに作られたグッズはチープになりがちですが、こういったものが企業イメージの輪郭を作ってしまうと思っています。
つまり、ダメなノベルティは受け取った人の体験向上どころか、むしろ企業のイメージを低下させかねません。
そんなダメノベをうっかり作ってしまわないように、まずは徹底的に受け取ってくれる相手に目線を合わせ、細部へのこだわりを持ち続けること。
アイテムそのものにアキッパらしさが込められたノベルティの開発が理想ですが、そのためにこれからも「アキッパらしさとは何か?」や「このアイテムである必然性はあるか?」など、しっかり考えながら取り組んでいきたいと思っています。
ハイチュウもあるよ
ちなみにカバー写真はアキッパ定番ノベルティのひとつ、アキッパオリジナルデザインのハイチュウです。
アキッパは今年も積極的にカンファレンスへの参加やミートアップの主催などしていきたいと思っていますが、来場者にこちらのハイチュウを配布することが多いので、ぜひぜひ遊びに来てください!お待ちしております。
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