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下関要塞~矢筈堡塁~

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福岡県北九州市門司区の矢筈山キャンプ場へ向かう登山道。
緩やかな斜面には“陸軍”と刻まれた境界標石が残っています。

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キャンプ場入口には門柱とも思える残骸が・・・

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入口には“矢筈堡塁跡”の石碑も。

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訪問したのは今年の1月3日でしたが、登山客の方が意外と多くてびっくり。
管理人さんはいらっしゃらなかったので、のんびりと遺構を探しながら歩く事に。

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管理人さんがいらっしゃる時なら入れるであろう・・・確か地下壕。
重厚な扉は『オリンピックの身代金』という映画のロケでこの地が使われた際に設けられたもので、当時の扉ではありません。
(因みに鉄扉に見えるように造られた木製の扉らしい・・・美術さんの凄まじい技術力に驚く)

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矢筈堡塁は明治20年に関門海峡・周防灘の防衛を目的に構築された下関要塞の一つ。
明確な竣工時期は不明だが、9cm臼砲4門と15cm榴弾砲6門を装備していた。

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実戦に使用される事無く、明治末期に廃止となったそう。

遺構はキャンプ場の施設として転用されていますが、危険性があるからか立ち入れないよう周囲に塀が設けられた掩蔽部もあります。

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キャンプ場の炊事場の近く、広場には星型のようなものが刻まれていたが、これが一体何なのか検討もつかない・・・

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広場に面した掩蔽部。

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こちらは開放されていたので、見学する事が出来ました。
貴重な写真が展示されていて有難いし、上手い具合に換気扇がはめ込まれていてちょっと面白い。

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横の階段を上って掩蔽部上部を歩いていると、なんと傘付きの通気口が・・・!しかも一つではないっ!!
当時のもののように見えるが、どうなのだろう・・・通気口に傘が残っているのは初めて見たので興奮してしまった。

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小さな橋に差し掛かると、掩蔽部群が眼下に現れた!

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切通しのような空間を抜けて、向かい合う掩蔽部へ。
こちらは残念ながら施錠中で内部を窺う事は出来ず・・・

コロナが落ち着いたらキャンプに行きたい・・・そしたら全ての施設が見学出来るだろう。
それまでに小さなテントを調達しておこう。

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そんな事を思いつつ、矢筈山の山頂に到着。

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すっきりとした山頂の一部には煉瓦の残骸が纏まっていた・・・関係あるかは不明だが、念の為撮影。

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山頂の奥には軍用と思しき石垣が・・・

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石垣から少し下った所には祠があり、お参りした後に坂道を下ってみましたが他には何も見付からず、最初のキャンプ場入口へ戻った為、このまま下山に至りました。

(短いですが、iPhoneで撮影した動画はTwitterに上げてます)

最後まで読んで頂き、有難うございます。

【撮影機材】
Canon EOS 6D
Canon EF17-40mm F4L USM
TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)

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