終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris- Encore マティス√感想
囚われの章はハピエン!!(錯覚)
5人目は最推しのマティスくんです。
私は自他ともに認めるハピエン厨なんですが、Encoreはほんっっっとにキツかった…。
いつものプレイスタイルとしては、本編(一作目)は最も気になる推し候補キャラから開始して、FDでは最推しをラストにとっておくタイプなので今回もそれに倣ってマティスくんを5人目にとっておいてみたんですが、今となってはそれがもう正解だったのかなんなのか分からない。(別に最後までとっておく必要なかったんじゃ)でもそんなこんなで思考が終ヴィルに染まりきった結果、Encore最後に見た【囚われの章】はなんとなくハピエン感があってちょっと嬉しかったです(大嘘)(ハピエンとは)
↓↓例の如くまとまりはない感想↓↓
何回でも言うんですけど、開始時点までの前作振り返りPVは本当に親切設計ですね。
細かいところ覚えてなくてもなんとなく雰囲気で各キャラの関係性は振り返れるしとても助かるゥーーッ!!
今回は復讐対象の死刑執行人"ブロー"が死に、小説を書くという目標に向けてまったり交流を深めるほっこりマティセレ…のシーンがビリィ!!!と破かれるところからスタート。(PVの話です)
ブローが生きていたことを知り再び復讐に駆られるマティスくん。屋敷を1人で出て行き、庶民区と富裕区の間にある空き小屋を拠点としてブローの出現を待ちます。この辺のツンツンマティスくんは口調も乱暴だし小説好きな気持ちも無いっぽいね…。
セレスちゃんには暴言吐きまくるけどなんやかんや一緒に行動することを受け入れてくれるし、空き小屋での就寝時はベッドを譲ってくれようとしたり、別人だけどこれはこれで好きですかわいい。こんなにツンケンしてるのに体の仕組み上仕方ないとはいえ22時には眠くなっちゃうのキャワワ…。そんでもって「主人を差し置いてベッド使えない」セレスちゃん床にゴロンですよ、何このてぇてぇふたり…。
ジャンから離れてるため記憶のダウンロードが行えずに人格がブレッブレになるマティスくん、別の日には気怠げボーイ(冷たいけど小説愛アリ)に変身です。本物マティスくんの書いた小説にどハマりしてシーツを被り(必要ある?)、その中にセレスちゃんを連れ込んで続きを聞きたがるたまらん子!この子もヘキぶっ刺さりで好きィ!!!
何より良かったのが、本物マティスくんが書き残していた愛の言葉で涙して喜ぶセレスちゃんに対し『平和ボケした【僕】からの言葉でなぜセレスは僕に見せたことのない笑顔を浮かべるのか?』という怒りをぶつけるシーンですよ。
推し→推しへの嫉妬が拝めるだなんて終ヴィルはなんて味わい深いゲームなんだろうと思いました感謝。しかも自分ではその感情を嫉妬だと理解できていないのがまたね…。『弱い僕が戻ったら今までの僕は用済み、それは寂しい』とかも思っちゃったりなんかしてさあ、ほんとにマティスくんは最高だなあ!!!
しかしこれはもちろん終ヴィル、ご褒美タイム(当社比)はそう長く続かず。
全ての悪行がシアンにバレかけて焦ったジャンに、罪を被せるため【配達人】としての架空の人格をダウンロードされてしまうマティスくん。
ここまでストーリーを追い、マティスくんのツンツンも気怠げも大好きになってる上での『セレスに会いたい、僕たちを見つけて』→【配達人】上書きィ〜、マジでジャン許すまじ!!!!!!!って感じでブチギレ案件でした。
そして始まる四章、冒頭の語りでは
『とある男の勝利の物語』という言葉が。
つまりジャンの大勝利エンドを見せられるわけだこれからと一瞬で認識できましたありがとう(?)
娼婦殺しを繰り返す狂気的な人格【配達人】に染められてしまったマティスくん、ジャンの目論見通りに指名手配され。
セレスちゃんには他人格の恋心が影響しているのか(混ざっているジャンの記憶の影響でロザリーと同じ金髪が好き説はあえて否定したい)、出会うなり『殺したい(愛したい)』と異様な執着を見せます。
セレスちゃんの足を刺したところでなんとか元の人格、お久しぶり本物マティスくんに戻るものの、傷ついたセレスちゃんと共にジャンに捕まり屋敷の研究室へ連行。もうここで完全にダメな流れだと分かりました。前作でも研究室でひどいことさせられたもんね(号泣)(絶望エンド)
マティスくんを再度【配達人】の人格で固定し、セレスちゃんを殺害させ、捕まってもらうことで自分の計画を成し遂げようとするジャン。
抵抗虚しく【配達人】化マティスくん、セレスちゃんに「ゆっくり味わいながら殺して(愛して)あげる」宣言。このセリフは正直ちょっと興奮しました。
研究室連れてこられたときよマティセレって本当に無力で毎回悲しくなりますよねつら…。
ここから分岐。
【配達人の章】
これは歌入りエンドロールだったのでベスト扱いかな?
セレスちゃん殺害を我慢するため、夜な夜な娼婦殺しに出かけていくマティスくん。もはや人格を作り出したジャンですら止められず。
代わりに追って行ったセレスちゃん、【配達人】を発見するも案の定殺されかけ!でもなんとアンクゥが助けてくれましたやったね!
気絶した【配達人】を連れて研究室に戻るとジャンはいなくなっていたものの、【マティス・クロード】の人格をダウンロードする方法の書かれたメモが…。
1ヶ月後、牢屋に入るマティスくんと会話するセレスちゃん。スチルではなんと両目に包帯ぐるぐる、超痛々しい(泣)
「これは僕が自分に与えた罰」「配達人として人を殺さずに済む」と。
死刑は免れたものの、クロード家の使命である翻訳業をこなしながら一生牢屋生活確定のマティスくん。視力を失った彼の代わりに面会時間にペンを走らせ小説を書くセレスちゃん。
コレさあ…(クソデカため息)
度々口にしてきた『また2人で小説書こうね♡』ってマティセレ目標は達成されてるんだけど全てにおいてコレじゃない感がすごい。
身の安全が保証されたものの、一生(多分23まで)鉄格子越しにわずかな面会時間しか触れ合えないのはね…。
終了後タイトル画面にデカデカと痛々しい包帯マティスくんのスチルが表示されるのもキツいし、流れるセリフも「僕はあなたを幸せにすると約束できないけど(うろ覚え)」みたいな感じで見ていて辛かったです。そりゃそうや。
一応ジャンの悪行も全て通告して指名手配されてるっぽいけど、ロザリーの遺体と共に見つからずだったので、マティセレ不在タイムにロザリー復活させて雲隠れしてるのかな?知らんけど。
【囚われの章】
断然私はこちらの方が好みでした!!
普通の乙女ゲならなんというBADと思うところだけどコレは終ヴィルなのでね!!!
娼婦を殺しに行く【配達人】を強引に引き止めセレスちゃん。なんと『殺意が愛情ならそれを他の誰にも奪われたくない、私が独占したい(意訳)』とまで発言。ちょっと病んでます。
ジャンにまで「あんたら狂ってるよ。異常者同士お似合い」なんて言われる始末。(今世紀最大のおまいう)
それに応えるように、この狂った独占欲こそ最上の愛、とセレスちゃんを心ゆくまで拷問し殺害しようとする【配達人】。セレスちゃんは虫の息。
そこでなんと愛の力?で本物マティスくんに戻ります。
もう助からないことを悟ったセレスちゃんはお互いにナイフを刺し合う心中を提案。「生まれ変わったら一緒に小説を書こう」と。
ここのポニテマティスくんと血みどろキススチルが最高に美しいです。宗教画的な。まあどうあがいても救われないんだけど!
そして極め付けのセリフが「僕はあなたとなら何度でも恋に落ちられる」…。未確認なんですけどコレって前作の救済√、リライバー化マティスくんも似たようなこと言ってましたよね??
今回のほうが大分、いやかなり状況は悪いけどやっぱりマティセレはマティセレなんだなあとしみじみしました。
何度記憶を失くしても目が見えなくても生まれ変わっても変わらない愛がそこに。
こっちのジャンはかなりの大勝利。マティスを失い気が触れた設定で屋敷に閉じこもり、復活させたロザリーと共に寿命まで満喫予定。
マティセレに想いを馳せながら『俺のことをせいぜい呪って来世でもう一度結ばれな』はかなりの歪んだ愛情ですよね…。そしてちょっと悲しそう。
そもそも今回のEncoreジャンは大勝利エンドへ歩みを進めつつも、実質自分とロザリーの子でもあるマティスを【配達人】とすることに若干の躊躇いがあったり、どれだけ人格が変わろうとも愛し合うマティセレに一目置いていたり、彼の中にも色々葛藤はあるんだろうなあという感じでした。
だからって許さないけどな!!!!!!(憤怒)
ハァ〜〜アァ、幸せなマティセレはいずこ………
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