戦略を含むコンサル志望者・コンサルの若手実務者・事業会社の若手・中堅管理職向けおすすめ本
いままでXで紹介した本リスト
1.メッセージのシャープさを磨く
①超箇条書き
②ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
個別スライドのシャープさと全体のストーリーの整合性をチェックしたいならまずこれ。
③20文字にそぎ落とせ
結局、本だけだと畳の上の水練なので、いかに上位者からFBをもらえるかが大事。 何回も話して、考え抜いて言語化する。 メッセージをシャープにする。
④武器としての図で考える習慣―「抽象化思考」のレッスン
シャープなメッセージは、抽象的な図解とセットであることが多い。
抽象化思考の練習として考える。
⑤「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術
ビジネスは人の数だけ正解があるのかもしれない。自分が相手とコミュニケーションをとっていて、なんかかみ合わないな、と思ったときに、この本を開くと、こちらが気づいていない相手の前提をつかむとっかかりになる。
結局前提がそろわないとお互い無駄に消耗する。
2.戦略的な「定石」を抑える
①企業価値4倍のマネジメント--結果にこだわるコンサルタントの定石 (日本経済新聞出版)
RMS/ROSベースでポジショニング別にとるべき戦略が語られている。
近年これだけで成立することは少ないし、実態としては論理的な検証はいるものの、基本として抑えておくべき「定石」がそろっている。
個人的には組織論のオペレーティングモデルも好きだが、概説としてこの位置。
②A.T.カーニー「最強の経営シリーズ」【合本版】
結局バリューアップをする上では個別ファンクションの「定石」を抑えることが重要
③BCG流 調達戦略 経営アジェンダとしての改革手法
メーカーにおいて取り組みづらい直接材に関する調達戦略を語ってくれている本。カーニーの本では抑えてないので、こちらも副読必須。
④マッキンゼー 価値を創るM&A (日本経済新聞出版)
事業会社でM&Aを検討し始めたときに、戦略との整合性はどのように取るのか?の疑問がわいたら手に取ってみる本。基本が概説されており、手順が書かれている。
⑤最強のM&A―異質を取り込み企業の成長を加速させる指針と動作
Preフェーズからの検討論点が入っている、M&Aというより、PMIを意識したBDD本。
さすがカーニーという感じの網羅性がある。
⑥戦略としての企業価値
バリューアップのドライバーを網羅的に抑える上での良著。
管理職なら、投下資本利益率の考えは抑えておくべき。
自分/他部署が立てた予算が、どのように資本投下され、会社の利益・現金にどのように貢献されるのか、を網羅的に見ておくことで、会社自体を立体的につかむことができる。
⑦PDCAプロフェッショナル―トヨタの現場×マッキンゼーの企画=最強の実践力
実行も戦略ということでこの位置づけ。
Plannningフェーズが多いコンサル仕事ではあるが、実行で効果が検証され、それが改善されることでさらなる効果を発揮する。
管理職でも若手でもこの考えは重要で、会社の中の歯車の認識でぼーっとやってると自分の振り返りができず、ぶんづまる。
3.戦略を実行する「組織」を抑える
①設計概論―戦略的組織制度の理論と実際
定石的なものはすべてここに書かれている。戦略を立てたら、今度はそれが機能すべき組織が大事
②ハーバード・ビジネス・レビュー意思決定論文ベスト10 意思決定の教科書
組織を設計したとて、オペレーティングモデルが回り、そしてそのモデル上で適切な意思決定がなされなければならない。
その各意思決定の質とマネジメント方法に触れている良著。
③BCG 経営コンセプト 構造改革編
オペレーションのポイントに踏み込み、抑えるべきことを抑えている本。
ケース対策でもできるし、実務でも一定活用できる。
④組織変革の教科書―リーダーが知っておきたい人と心の動かし方
管理職になるといかに上と下を使えるかが大事。本件はどちらかというと下に対するマネジメントが中心。
4.経営テーマの概略をつかむ
①エシックス経営
倫理的な消費として エシカル消費という言葉が、3-4年前くらいから出てきたがそれが経営論として落とし込まれたもの。 名和さんの本なので、厚めなのは覚悟。
②パーパス経営
名和さんのパーパス経営。 事例を通じてパーパスと各関連テーマを紐付けできる。
③図解CIOハンドブック
昔DX案件をやってたとき、全然システム関係が分からない状態だったときに読み返してたハンドブック。 野村総研のこういう本に外れは少ない。
④A.T. カーニー 業界別 経営アジェンダ 2025
さすがにカーニー本。インダストリーのテーマ―の網羅性が高い。
BCGの経営の論点とセットで読むべき本。
⑤BCGが読む経営の論点2025
ファンクションベースで重要なテーマが網羅されている。
カーニーの本とクロスで読むことで網羅性が担保されると思う。
⑥マッキンゼー 未来をつくる経営 日本企業の底力を引き出す
日本企業向けの処方箋。組織健康度指数、ROICの活用方法など、マッキンゼーがどういう方向性で企業価値を高められるかを一定網羅して紹介してくれている本。
とはいえ、BCG/カーニー以上にデータドリブンの整理であるので、ちょっと読む人は選ぶので、「こういうテーマもあるのか」と整理するのによい。
⑦増補改訂版 道具としてのファイナンス
業績指標はファイナンスと密接に絡む。基本的な考え方は抑えたほうが良い。
5.ビジネス性の検証の仕方をつかむ
①Investment Banking 投資銀行業務の実践ガイド
結局ビジネスなので、どんな施策も財務諸表に落ちる。そう考えると、アドバイザリーとして売買を行っている投資銀行のモデルの深堀方は、それらの施策がどのように財務モデルに落都市こまれるのか、の勉強になる。
②外資系アナリストが本当に使っている ファンダメンタル分析の手法と実例
株価、という目線で、どのように企業の業績が評価されているのか、が整理されている本。
コンサルで語るなら、常にIRで株主の対応にさらされる経営者の状況は抑えるべき。
6.成長のきっかけをつかむ
①世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール
アクセンチュアの戦略グループの方が書かれた本。
成長サイクルを早める上での考え方が載っている。
コンサル寄りではあるが、企画職としての学びは深いはず。
②世界基準の上司
上司の目線で部下を導く上でのスキルマップの事例が載っている。
自身が管理職になる上で、ステップ感を把握する上で分かりやすい一冊。
日本的に言えば職能要件の書き方がある。
③【大前研一のケーススタディ合本版1~30巻】もしも、あなたが「最高責任者」ならばどうするか?特別号【60ケース収録】 (ビジネス・ブレークスルー大学出版(NextPublishing)
大前研一氏がRTCS(Real Time Case Study)としてBBTで放映しているもののまとめ。
回答の品質のブレはあるが、とっかかり的に企業を把握するにはよい一冊。
そしてこれだけの量があれば、自分で有報等を調べる上でのいい教材に。
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