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行く末(3) - 男性学を紐解く-3-
もう少し、田中の著作から引用していきたい。『男がつらいよ』は男性学というよりは、男性の生きづらさに焦点が当たっているから、男性学を紐解く、というタイトルとの若干の齟齬はご了承いただきたい。
男性学=男性の生きづらさ研究、というだけではないと思うのだが、まずはそこからということか。
同じタイミングで田中俊之の別の著作『<40男>はなぜ嫌われるのか』も読んでいた。
この本も、男性学とは…と大上段に構えた内容ではなく、『男がつらいよ』と相互補完するような内容になっている。こちらの方がより実践的というか具体的というか、身につまされる例が沢山挙げられている。『<40男>』についても次回以降内容を紹介しつつ、中年男の生態を確認しようと思う。
田中が言うには、男性の生きづらさの大きな要因は、一直線の人生しか価値観として認められていないことだという。
男性の人生は、「卒業→就職→結婚→定年」という一本道を通っていくようなものでした。しかし、日本の現状では、この道を歩けること自体が一種のステータスになってしまっています。
いい大学に入りいい会社に就職し結婚し家を買い子供を作り(育て、とは言えない)定年までしがみつき…。こんなステータスを手に入れて「勝ち組」を実感していた人生だったとしよう。
しかし、定年して会社という居場所がなって初めて、社会のどこにも居場所がないことに気付く。慌てて地域デビューを試みるも、会社員時代の鎧を脱ぎ捨てることができず失敗する。
これじゃああんまりだ、と思った方も、多数いるのではと思う。
そんなバカな、と思った方も、多数いるのではと思う。
でも、そのレールからはみ出すことができない。それが男性の哀しき生態だ。男性の生き方については、多様性の適用外と言わんばかり。旧態依然がまかり通る一本道…。
まず、僕らが変わらなきゃ、という一番の理由はここにある。
ただし、田中はここで、変わらなければならないのは決して中年男性だけではないと言う。
注目しなければならないのは、何が変わっていないかです。(中略)ほとんどの若者は告白やプロポーズといった重要な決断は男性からするべきと考えています。要するに「男がリードする側/女はリードされる側」という図式が全く崩れていないのです。表面的な変化に目を奪われていては、こうした本質を見逃すことになります。
草食系男子とか、男子が女性化しているとか、今どきの若者はみな優しいとか、色々言われているが、見るべきはそこではなく、「男がリードする側/女はリードされる側」という図式を(女性も含む)全世代で変えていく必要がある、と。
そりゃそうかもしんないけどね、と認めつつそうかんたんには変われない自意識。次回は、その自意識について、我が身に照らし合わせてもうちょっと考察していこうと思う。
なぜ、生きづらさを容認してしまうのか、を理解するヒントになるはずだ。