5/16(土)

今日やったこと

・「アフターデジタル」読了(60分)
・GOAL-Bコーチング研修会
・コーヒーをドリップ×3回
・彼女のGOAL設定
・家から一歩も出なかった

アフターデジタル

今更読んだが、とてつもなく面白かった。

これは私の主観ですが、 信用スコアが浸透してから中国人のマナーは格段に上がった ように感じられます。以前は、電車から人が降りる前に乗り込んだり、順番を守らなかったりするのが常態化していました。中国は基本的に性悪説で、他人を信用せず、損したら負けという価値観があります。

中国では文化大革命の後、そうした儒教的な文化や考え方が一度リセットされたのです。そうした状況で信用スコアという評価体系が登場したことで、「善行を積むと評価してもらえる」 と考えるようになりました。文化や習慣ではできなかったことが、データとIT技術によって成し遂げられようとしているのです。政府による管理社会の構築に今後使われてしまう、という怖い側面がないとは言い切れませんが、現状の「善行を積むとメリットがある社会の実現」は、デジタルによる社会システムのアップデートの一例と言えるのではないでしょうか。
ディディがすごいのは、良くも悪くも徹底的に性悪説で、放っておいたら何をするか分からないので、「人は実利主義である」という認識の下、マナーの向上やサービス品質を一つひとつデータにとって可視化し、ドライバーに課題を課す仕組みを作って解決したことです。
労働階級の人がどんどんディディやフードデリバリーに流れてくるようになりました。従業員からすれば、何をどう努力すれば評価されて昇進できるかが明確だとモチベーションは上がるものです。データを活用した仕事の評価システムの導入で従業員が変わり、その広がりで社会全体が変わって民度が上がるという現象が起きています。それが、今の中国の現状です。
「じゃあビジネスにとっての旨味は?」というと、中国でまともに行うことができなかった個人向けの融資が、精度の高い与信管理によって効率よく実施できるようになります。これを見越しているからこそ、アリババにはアント・ファイナンシャルという金融会社があるわけです。また、スコアを高くしたいという思いを喚起することで、手に入りにくい属性データをユーザー自身に入力させることができ、さらに質の高いデータを獲得し、金融だけでなくマーケティングに活用することができます。
すべてが可視化されるので、頑張りが分かりやすくスコアで確認でき、何かしらの報酬ももらえます。デジタルがリアルを包み込んでいることを前提に考えるのが当たり前になると、すべてはデジタル世界からリアル世界を眺めるようなものになっていくのではないでしょうか。
 第2章で説明したように中国の都市部ではコーヒースタンドが増え、会計はほぼスマホでQRコードを読み取る形のモバイル決済になりました。現金支払いと大きく違う点は、会計が一瞬で終わるので、ほとんど支払いを意識しなくなってきている点です。支払いを意識しなくなると、コーヒースタンドは「コーヒーを買いに行く店」というより、「気のいいお兄ちゃんがコーヒーをふるまってくれる場所」へと変わっていきます。これまでは「エスプレッソは18元です」という画一的なやり取りをしていましたが、その代わりに「おはよう、今日は何を飲む?」という会話になり、おすすめの豆を紹介してくれたり、天気の話をしたりとコミュニケーションが増えていきます。  「無人化」というとどんどんサービスが機械化していく印象がありますが、実際には 従業員とよりコミュニケーションを取り、より人間的な温かいサービスを提供する プレイヤーが生き残っています。これは、リアル店舗での顧客との接点の価値が変わっていく大きなポイントではないかと思っています。
こうした現象について、「ツイッター」の共同創業者であり、急成長を続けているモバイル決済「スクエア」の創業者でもあるジャック・ドーシーは「シンプリファイズ・ザ・ワールド」と呼んでいます。ドーシーは、「決済という作業は、商品を売る側と購入する人が仕方なくやらなければいけない行為で、もしこれを短縮したり不可視化できたりすれば、買い物という行為は本来の人間対人間のコミュニケーションや物語の交換に戻って、売りたい人と買いたい人の意識が一瞬でつながることができる」と話しています。
ここまで見てきたような文脈で話をすると、日本は変化スピードの遅さや、既得権益や規制など、いろいろな「できない理由」が語られます。確かに、国としての制度は中国と日本で大きく異なり、中国の2015年からのデジタル発展は、規制緩和、つまり「やってはいけないことを決める制度」に支えられています。対して日本は、「やっていいことを決める制度」が通常です。街中をセグウェイのような新しい乗り物が走ることにしても、日本では道路交通法でまだ決められていなければ「やっていいことに書いてないのでダメ」。逆に中国では「まだ決めてないので、一旦はOK」となります。この緩和を特定業界において実施した「インターネットプラス」という政策が、2015年以降の中国の目覚ましい進歩を生んだ背景として語られます。
アフターデジタル時代のビジネス原理は、次の2つにまとめることができます。 (1)高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回すこと。 (2)ターゲットだけでなく、最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供すること。

・スウェーデンでは手の甲のICチップで全てが完結する。
・中国人全員が信用スコアをはじめとしたデータで管理されることで、民度が格段に上がった。管理されたデータを活用することにより、サービスや仕組みの改善スピードが飛躍的に向上した。中国全体がどんどん便利な世界になっている。
・一番最初に人と接点を持ち(決済やwechatなど)、データを収集するプラットフォーマーである「アリババ」と「テンセント」がビジネスにおける圧倒的覇者。その他の会社は全て2社の下で動かされている。2社が持つデータなしには戦うことができない状況。
だから日本において決済サービス各社における熾烈な戦いが起きている。
・「デジタルがリアル世界を包み込む」という世界になるという認識を持つ。
・不要な作業が消え去り、人と人のコミュニケーションが生まれる。
・中国にはなく日本が持つ強みは、「温かさ」「絆」。ユニクロはZARAより温かい。
・カスタマー起点で生み出される変化やニーズに対して超高速で対応し打ち手を提供するというビジネス世界であるという認識を持つ。会社の商品をどう売るかではなく、高速で変わるカスタマーのニーズにに答えるサービスをいかに早く提供できるか。
・アフターデジタルでも変わらない人の欲求、課題、求め続けられるサービスは何か思考すると良いかも。
・インプットをガンガンしていかなければ、ビジョンを描くこともできないと実感。筋違いな間違った発想、資本主義社会で勝てない戦略を実行してしまう恐れがある。
・爆裂なインプットによってこそ、変わらない本質を見極めることができる。これ大事。
・やっぱり、本を読むのは純粋に楽しい。ワクワクする。本を読むこと自体が喜び。好奇心が湧いてくる。アイデアが湧いてくる。

Next Action
・2日に1冊目安で読書の継続。
・クライアントの声を聞く
・本の要約サイトでインプットすることの有効性を探る。
・Newspicksで毎日インプット

問い 私が自由を感じるのはどんな時か。そこにある価値観は何か。

自由を感じるのは、
「Have toが無い時」。
「やらされている仕事がない時」

「お金の心配がない」ことも大事。
やれば何だってできる状態。

人間は本来自由であり、自ら機会をつくり、自由に生きることができる。
自由を感じることができない環境、思考を自分で作っている。
誰かのせいにしてはいけない。言い訳をしてはいけない。自分で作っている。
環境、思考は全て自分でつくることができるもの。

全ての人が自らを活かし、自由に生きる世界をつくる。

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