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行政におけるサービスデザイン(修士研究審査会より)
( 多摩美術大学 吉橋研究室/サービスデザイン ゼミ 2019.12.29 より転載。)
(カバー写真は、サービス提案の一部「外国人労働者と雇用企業のマッチングのためのアプリ」)
写真:外国人労働者のためのポータルサイト(左:PC)と研究内容の展示パネル
12月19日の大学院情報デザイン研究領域の後期審査会にて、サービスデザインゼミ M2 羅シチョウさん(留学生)が修了作品の最終審査となる研究発表を行いました。
研究テーマは「行政におけるサービスデザイン」です。ミャンマーから中国に働きに来る外国人労働者と中国企業とのマッチングを題材にして、行政サービスのデジタル化とサービスのデザインに取り組んできました。最終発表は、これまでのデザイン提案を繋げてサービスシステム全体を俯瞰して見せる発表でした。
図:研究全体を俯瞰した展示パネル(01〜04)
昨年度は主に労働者や雇用する企業の視点から「フロントステージ」のサービスやアプリの設計をおこないました。2年目の今年は「バックステージ」にあたる行政側のシステムや仕組みを検討しつつ、サービスを支えるための制度設計を含めたサービス全体を考えていきました。後期には、中国で働き始めた外国人労働者の仕事や生活を支援するために、生活情報に関するポータルサイトを新たにデザインしました。
研究を通じて、外国人労働者の入国前後の手続きから就労先企業とのマッチング、就労後の諸手続き、信用スコアによる入国後の管理や生活支援までの一連のジャーニーを押さえた上で、行政サービスのデジタル化とそのための制度を考えました。重要なタッチポイントについては、アプリやウェブサイト、パンフレット等のアイテムのプロトタイプを制作しました。
図:研究プロセスをまとめた展示パネル
審査会では、州政府担当者との協働や労働者へのインタビュー、先行サービスのリサーチ(公的サービスを支える中国IT企業でのインターン含む)など、フィールドに密着した取り組みであることが高く評価されました。
現在は、これらの成果をまとめた修士論文を執筆中です。(1月中旬に提出予定)
これまでの発表:学内審査会(facebookページ)
2019 前期審査会
2018 後期審査会
2018 前期審査会
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