Googleマップのナビは、元ヤンの原チャリを追尾しとけレベル説
今日、Google Map劣化がTwitterで出回ってるのを見て、そうなんだ、笑えるなと。
「Googleマップが劣化した」不満の声が相次ぐ ゼンリンとの契約解除で日本地図データを自社製に変更か
地図の元データはともかく、これまでも震災時などにはホンダなどからの通行実績データで、Google Map上に通行可能情報を表示させていた。これからどれほどの道路を、位置情報をオンにしてるデバイスの通過実績で検出するのかどうかは分からないけど、私はGoogle Map自体は凄いと思ってる。
電車移動するときの経路検索は、素晴しいし。さらにナビゲーションとして使うのは、もっと素晴しい。
でも歩きのときには、少し注意が必要。車のナビとして使うのも便利だし所要時間なども的確だけど、自分がハンドルを握るなら助手席に誰かいるとき限定にした方が無難だと思ってる。ゼンリンから自前のマップになったことが影響してるのかどうかは分からないけれども、おかしいこともある。
今回は、そんなことを書いています。
歩きでGoogle Mapのナビを使うと、人んちの塀を乗り越えたり
私は昼間だと、そもそも歩きでナビゲーションを使ったりすることは、まずない。住宅街などでも、この時間で太陽がこっちだから、だいたいこっちでしょと歩いて行っても問題なし。ところが夜は太陽ないし、そんなわけにはいかない。目黒とか白金とか上原とかメジャーな住宅地でも、車の通らないような細い道がぐじゃぐじゃに曲がりくねってたり、三叉路になっていたりする。店でもないと、さっぱり方向が掴めない。
もちろんそんな場所を夜に歩くときには、最初からGoogle Mapで音声案内を聞きながら進む。すると、これって地元の人しか通らないでしょというような道が表示されて、とんでもなくショートカットだったりする。いやもうGoogle Mapのナビは凄いなと思う反面、子供や女性だと、ひとりでこんな道歩くのは昼間でも危なさそうだ感じたりもする。
まあルートを紹介しているだけで、安全性は自己責任ですよってことですよね。
ドアツードアのルートを案内してるかというと、そんなことはない。
以前、知人から代々木上原のイタリアンの店に招かれて、「一軒家レストランぽくて、入口わかりづらいけど」ということだったので、代々木上原の駅から住所を入力してGoogle Mapのナビを聞きながら進んでいたら、目的地なんだけど入口がわからない。というか、ただの家だ。ぐるぐる回って、やっと見つけたらこの住所表記はおかしいなという感じだった。店名で検索すれば良かったのかもしれない。住所表記とGoogle Mapの位置が、2〜4mぐらいズレてるケースは他にもある。
笑ったのは昨年の6月、インスタの投稿で『動きをうごかす展』というのを知って、これは凄い。どうしても行きたい見ておきたいと思い、検索して調べた。特設サイトによると東京大学山中研究室が主催していて、場所は東京大学駒場リサーチキャンパスだという。おう、もう終わってしまう。
最終日前日になんとかして行こうと、所要時間を調べた。そのあとの予定もある。特設サイトには三駅からの時間が書いてある。私は最速で行けるようにと、サイトにあるGoogleマップへのリンクをクリックして、渋谷駅からの時間を調べた。
すると井の頭線の池ノ上駅からのルートが表示された。へーひとつ手前の駒場東大前じゃないんだ。サイトには[駒場東大前/池ノ上駅より 徒歩10分]と書いてあるし、まあ大丈夫だろ思ってGoogle先生を信じた。
池ノ上駅からのルートは住宅しかない。急いで歩いて行くと、細い階段を下って上り、東京大学はもう目前じゃん。とその先を見たら、「これ一般の家よね。東大の研究棟じゃないよね」???
特設サイトのキャンパス構内図を改めて見ると、正門・西門・東門とある。Google Mapは最速コースは、家に侵入して、あの塀を突破しろって案内してる。確かに俯瞰の構内図で見ると、これが最短。ドローンルートかよと😂
しょうがないので、ぜいぜい言いながら西門まで行って、S棟1階ギャラリーまで。これがまたグルッと回る感じで、数分は余計に、しかも小走りに歩いたなと。私にとって、それでも十分過ぎる価値があったのでOKですが。
クルマで使うとトンネルでも走行するようになっていた
今週、19日の火曜日。朝8時半までに、勝浦の日本武道館研修センターというところに行くことになっていました。家からだと、間に合う電車はないので、アクアライン通ってクルマで行こうかと事前にGoogleマップで到着時間を入れてルート検索すると、1時間40分から2時間30分。6時頃の出発と表示されました。
まあ厳しいけれども、それぐらいならいいか。でもどうして所要時間の予想が1時間ほどもあるんだろうと、マップを拡大表示させてチェックすると、複数の渋滞箇所があります。赤いのは大黒埠頭周辺から。
え、6時台から渋滞するのと驚きました。大黒埠頭周辺は、いつも渋滞しています。それにしても大黒ジャンクション経由して、首都高湾岸線から川崎浮島JCTに出るんだと意外でしたが、Googleマップの言うことだから正しいんだろうと思っていました。少なくとも今まで何度かアクアラインを通っていて、その度にGoogleマップのナビを使っています。今までは土日にしか使っていませんが、川崎大師方面から浮島JCTに出て、アクアラインに入るコースでした。
土地勘がないとさっぱり伝わらないと思いますが、2017年に首都高神奈川7号横浜北線というのが出来たのです。私はまったく知らなかったのですが、新横浜の日産スタジアムそばに出入口ができ、そこからずっとトンネルで生麦JCTにつながり、大黒JCTや大師JCTの両方面に行くことができ、浮島JCTも近いのです。高速道が毛細血管のように入り組んでるところだと思ってください。
だからいろんなコースが考えられるけれども、Googleマップは渋滞を避け、最速の結果を出してくれたんだろうと思います。
ともあれ、神奈川7号横浜北線の存在を教えてくれたのは、Googleマップのナビゲーションでした。うちの車載ナビの地図データには入っていません。うちの方でも、存在を知らない人が多く、教えてあげると皆驚きます。とりあえず入口は、日産スタジアム側から広い鶴見川を渡るし、目立たないのです。
最初に通ったとき、これを教えてくれたGoogleマップのナビに感動さえしました。車載ナビは、山の中をずっと走り続けるだけです。だけどGoogleマップも入口からトンネルに入ったとたん、亀のように動かないのです。それが一年半以上前から昨年まで続いていました。まあそうだろうな。GPSで追ってるんだから、当然だろうと。
アクアラインへは川崎浮島JCTから入ると、すぐに海底トンネルです。やはりここでも亀のように動きませんでした。海ほたるの手前で海上に出るのですが、すぐ復活します。そこから千葉県までは海上ですので、音声のナビゲーションも始まります。
ところがところが、です。19日に使うと、横浜北線のトンネルでもアクアラインの海底トンネルでも、平気で動くのです。いったいどういう仕組みなんでしょうか。車載ナビならクルマの速度の情報を計算して推測しているのだと思いますが、Googleマップはもしかして、それまでの速度から予測しているとか? 高速道路ではないトンネルを通ることがないので、一般道でどうなるのか分かりませんが。
以前はトンネルじゃなくても、ちょっとした立体交差みたいなところでも、ピタッと止まっていたのです。
だけど、そんなことはそれほど問題ではありません。
クルマでGoogleマップをナビゲーションとして使うと、いきなりギョッとする体験を案内されるのです。
この道をクルマで通るのは、近所の人限定じゃないのと
今まで横浜北線の新横浜入口にナビゲートされるときは、うちから日産スタジアムに向うようなコースです。新横浜駅前から港北インターを結ぶ幹線道路から鶴見川にかかる橋を渡ると、高速入口です。ところが今回は、早々と鶴見川を渡りました。なんだろこのコース、また裏道を行かせようっていうことだなと思っていました。
すぐに、小さなT字路を右折の案内。ところが乗用車が溜まっていて、曲がれません。しばらく待っていると、トラックが出てきました。やっと曲がってビックリ。曲がったすぐ先は、乗用車同士でもすれ違えません。まあまあ、裏道だからそんなこともあるさと思っていたのですが、一通ではないものの、道はどんどん狭まります。
高速入口が見えてきました。当然裏からUターンして入るんだろうなと思ったら、高速入口に沿った新しい細い道路とは別の、別れた細い道に案内されています。ここガードレールで真っ直ぐ入れないようにしてるし、標識はないけど車両進入禁止っぽいし。大丈夫かと思いながらも、進むことにしました。進まなければバックするほかありません。
ゆっくり進むと道は、ほぼ直角ほどに左に曲がっています。曲がって、ゾワッと焦りが走りました。なんたって左右のタイヤがギリギリほどの道幅しかないのです。その幅のすぐ横は、まるで縁石のように高くなっています。
さらにその先は交差点になっていて、右折。そしてすぐに右折が案内されています。方向としては橋に向うんだなと理解できますが、その橋方向に向く右折地点に来て、また冷や汗です。橋自体は確か5車線になっていたと思いますが、目の前の道は細い2車線で、しかもゆるくカーブしています。両サイドがギリギリまで家が建っているので、見通せません。
左右の窓を降ろして音を聞きながら、そろりそろりで出ていきました。
これ、私が案内ルートを逸脱したから、再度提示されたルートではありません。車載ナビならどんなメーカーのものでも、この道は案内しないでしょう。うちのクルマは、小さな乗用車です。SUVや大型車だと車幅自体が無理です。
あとから考えると、高速道路の入口が出来てクルマの進入があるだろうけれども、家屋にぶつかるおそれがあるからと、レールのような道路工事を施したのでしょう。地元の要求かもしれません。
こんな道を通り抜けるのに使うのは、バイクぐらいでしょう。それも大型とかではなく、怖いもの知らずの原チャリ…
耕耘機しか通らないんじゃないのという道にも誘導するGoogleマップナビ
実は昨年、もっと凄まじい道をナビゲートされたことがあります。
東京の西の方にある学校法人と契約に行く人に、同行することになったのです。私は勝手に電車とバスで行きますから、現地で合流しましょうと言ったのですが、クルマで行くが初めての場所なので同乗して欲しいと頼まれました。じゃあと同乗することにしたのです。車載のナビは古く、しかもとても分かりにくかったので、私がGoogleマップのナビを見ながら誘導しますということにしました。
さすがに最寄りのエリアまでは、ずっと裏道で、幹線道路を走るより、かなり速かったと思います。近づいてからは幹線道路なので問題はありません。もう着いたも同然というあたりまで来て、入る道を通り過ぎてしまいました。私はずっと見ていましたが、おかしい、そんななかったはずとブツブツ言っていました。近くまで戻ってきて、おわ、ここか、ここ曲がってくださいと言ったものの、これって入っていい道なのと疑問でした。
というのも舗装こそされていますが、かなり傷んでいるし、左右から雑草がぼうぼう。日常的にクルマが通るどころか、そんなに人も通っていないだろうという気配。なだらかな上りが急勾配になった先はT字路で左に曲がります。しかもその道は舗装もされていなくて、雑草で下がどうなっているのか見えません。それこそ、近所の農家が農機具を積んだ軽トラとか耕耘機でしか通らない農道。それも、まるで農家が激減して放置され、荒れ果てた農道のようです。
しかし数メートル先には、いかにも大学へと続く私有地内道路と合流しているのです。合流して右折するときに、この道はなにと左を見ると、バス停兼折り返し地点のような広大な場所でした。
もちろんGoogleマップにも表示されています。想像すると学校法人の所有地で、そこにバス停と折り返しできるスペースを作った。学校に来る人たちは、それと一体になった、区切られていない真ん中の道を通ってくるのでしょう。正門はまだ少し先です。Googleマップが完全な私有地、あるいはバス会社の施設内を案内しないのも当然でしょう。
荒れ果てた農道かもと思う道を、自分がひとりで運転してたらと、想像するとゾッとします。クルマの下の方は傷だらけ。
たぶんこの段階では、少なくともこの道を通過実績で検出していたわけじゃないでしょう。ナビゲーションだけ見ても自動運転は、まだ先。都心や幹線道路なら、通過実績で検出すればどんな裏道でもクルマが通れる通れないを判断できるでしょうけど、極端に通行量の少ない道をどう判断するのか。
評判の悪い地図データを自社製ですが、これからどう改善されるかですね。サンプルが膨大ならディープラーニングも有効でしょうけど、滅多に人やクルマが通らない道をどう捉えるのか。
デバイスの位置情報をオンにしていたところで、人が遠回りしていたりする理由を判断できるのか。クルマの大きさを知ることができるのかどうか。けっこう難題ですよ。