でき太くん三澤のひとりごと その170

◇ 言動の一致


子どもも中学生くらいになると、大人のことをよく見るようになってきます。

とくに、言動が一致しているかどうか。
この点をよく観察するようになってくると思います。

私も中学生くらいの時期には、大人のその部分をしっかりと観察していたように思います。

今でもよく覚えているのは、当時の英語の先生です。
この英語の先生は、言動が一致していませんでした。

言葉では、平等とか平和とか言っているのに、実際には成績が良い子と、悪い子とでは明らかに態度が違う。
成績が悪い子を差別するような発言もする方でした。
中学生くらいの多感な時期には、このように言動が一致していない大人に対しては反抗的な態度をとってしまうものです。

言うことにいちいち反発したり、ふてくされたような態度をとったり、暴言を吐いたり、、、
色々反発してしまうものです。

ですから、私がこの仕事を始めるときに、まず最初に意識して取り組んだことは「言動を一致させる」ということです。

自分が言う言葉に嘘がないかどうか。
そこをしっかり見つめるようにしました。

もし子どもに「苦手を克服するために今日からがんばってみよう!君なら必ずできるよ!」とアドバイスしたとき。
そう言う自分自身は、苦手を克服するために日々がんばることができているのか。
自分は苦手をそのままにしていないか。自分はちゃんと克服できているのか。
このことを自分に問うのです。

自分自身ができていないのに「今日からがんばってみよう!君なら必ずできるよ!」といっても、その言葉には「ちから」がありません。「ちから」のない言葉は、子どもには届かないのです。

逆に、自分が苦手を克服できていたなら、その言葉には「ちから」が生まれます。
「ちから」のある言葉であれば、子どもたちはしっかり聞いてくれるのです。

私たち大人は思春期を過ごしたきた中で、言動の一致しない人のいう言葉には「ちから」がないということを知っているはずなのですが、自分が実際子どもと向き合うときには、そのことを忘れていることがあるように思います。

子どもが苦手科目を取り組むことができない。

子どもが努力できない。

子どもがひとつのことを最後まで続けることができない。

子どもがミスするとすぐにあきらめる。

こういう子どもの姿勢を見たとき、私たちは子どもに色々アドバイスしますが、自分自身はそれができているのかを問うことも大切なことだと思っています。

自分自身もできていれば、きっとアドバイスは子どもに届き、子どもも前向きに取り組めるようになってくるでしょう。
逆に、できていなければ、子どもも前向きには取り組めないのではないかと思います。

数年前、今回のことをテーマにポッドキャストを作成しました。
もしまだご存じない方がおりましたら、お時間があるときに聞いてみてください。

🔸でき太くん公式ポッドキャスト
「実はクロールができなかった三澤」
URL:https://open.spotify.com/episode/02P5Qy1mHYq48FeSnX8Smt?si=UgNZPnw5S6ie5phhgFOc2g


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