見出し画像

パートナー探しの現場より:アウェー状態と向き合う勇気

様々な独身男女の皆様とお話をしている中で、パートナー探しにおいて最も「自分を変える」ことに苦労されているのは、
 
「男性」
「大企業のサラリーマン」
「海外経験がほぼなし」

 
の掛け合わせにあてはまるカテゴリーの方のように感じています。
 
この3つのカテゴリー、共通点は何でしょうか?それは、敢えて言い切ってしまうと、これまでアウェーあるいはマイノリティ状態になることが少なく、「自分が変わらなくても大抵のことは何とかなってきた」人たちと言えるのではないでしょうか。
 
昨今、各企業ともに女性の働きやすさや女性の登用に力を入れていますが、職場環境の色々な仕組みやルールが男性主導で決まっていて、残念ながら女性の方が苦労をしているケースがまだまだ多いように感じます。
 
私は巨大企業もベンチャー気質の企業も両方経験してきました。大企業に勤めていたころは、主体的に何か大胆な変化を仕掛けなくても、よほどのことがない限りは決まった給料が毎月振り込まれていました。一方で、ベンチャー系の企業は、日々新しいことにチャレンジしたり、変えるべき前例はどんどん変えていかないと、成長どころかサバイバルすることすら難しくなることを、身を持って体感しました。
 
日本は同質性の高い社会だとよく言われますが、特に「男性」x「大企業のサラリーマン」の方々は、似た経験・境遇の人たちと比較的心地よく過ごしてきた時間が多いのではないでしょうか。しかし、海外に出ると状況は変わってきます。私はニューヨークで6年間過ごしましたが、「男性」x「大企業のサラリーマン」時代の暗黙の常識は世界の非常識だと痛感させられる場面が多々ありました。その結果、自分自身を変えることに迫られ、状況に合わせて柔軟に対応するという術を試行錯誤しながら少しずつ身につけてきた気がします。
 
なお、先ほどの3つのカテゴリーの掛け合わせの方々の大多数は「既婚」です。となると、逆にこれらのカテゴリーにはあてはまるものの「未婚」の方は、初めてあるいは久々に、アウェーあるいはマイノリティの要素が人生に入り込んでくることになります。
 
既婚の人たちとは平日の夜や週末の時間の使い方が変わる、既婚の人たちからなぜ結婚しないのかと質問攻めに合う、既婚の人たちと飲みに行っても話が合わないなどの事象に直面します。
 
そのような方々のパートナー探しを拝見していると、ご自身の状況をすぐに客観的に見つめて必要な部分については自分を変えるアクションをすぐに起こせる方と、「このままの自分を変える必要はないはずだ」「このままの自分を気に入る女性がいるはずだ」「変えるべきは相手の方だ」などといったプライドが見え隠れし、頑固な姿勢を貫いてパートナー探しが進展しない方で、両極端に分かれる印象です。
 
特にこの3つのカテゴリーにあてはまる独身男性の方々は、「よし、少しずつ自分を変えよう!」とのマインドを持つだけでも、目の前に広がる「婚活市場」の景色がずいぶん変わってくるのではないでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?