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路線バス運転手になった理由

単純にバスが好きだった、というだけです。
車やバイク、エンジンが付いている乗り物が子供の頃から好きでした。
当時はスーパーカーブームがあり、車好きな子供はカウンタックなどのスポーツカーに憧れていましたが、バスやトラックなどの‘働くくるま’に興味が変わった子供でした。

実家は駅からバスで20〜30分かかるな場所にあり、すぐ近くにバスの営業所(車庫)がありました。
防音のために高いコンクリート塀に囲まれた車庫でしたが、暇があれば隣のアパートの外階段からぼんやりと眺めていました。
その頃のバスは木床コールタール塗り、車体にはリベット(鋲)が沢山打ってあり、ステップを二段登って乗る車両で、今のバスより趣があったと思います。
運転手さんは職人気質のちょっと強面の人が多く、大きなハンドルと床から生えた長いシフトレバーを巧みに操り、轟音を立てながら狭い駅前を走っていたのが古い記憶です。

小学校高学年あたりから、バスは丸っこい鋲だらけの車体から真四角未来的な形に変貌し、車内の床も塩化ビニールのシートが貼られ、シフトレバーも軽い力で操作できるエアシフトが導入される等大変化があり、衝撃を受けました。

やがて興味が薄れていき、高校入学時には鉄道が延伸されて実家近くに駅ができた事で、バスそのものをあまり利用しなくなりました。

卒業後の就職先が駅から離れた山の麓にあり、バス通勤をしているうちにまた興味を持ちはじめ、バス運転手になりました。

少し長くなるかもしれませんが、次は路線バス運転手になるまでを書こうと思います。

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