好きが生まれる場所
ワクワクとかキラキラとか
それらが先に立つ事が好きってことで
そんな所から好きは生まれるものだと
おもっていた
それだもの
いくら探してみても
いくら考えてみても
いくらやってみても
見つからない
書き出してみても
掘り下げてみても
思い返してみても
少しずつ
少しずつ
何かが違って
思い込みが迷路に導く
逆に好きだったことからすら
自分を遠ざけていくことになる
好きが無ければいけない
そんな呪縛にさえ苛まれていく
こんなにもエネルギーが枯渇しているところから
どうやったら好きだなんて生まれるのかと
なかば諦めていた
いや、むしろ
このままでいいと
閉ざした中で生き死んでいく
それが自分の1番の幸せだとすら
おもっていた
別に絶望なんてしていなくて
むしろしあわせなんだと
好きが生まれる場所は
1つじゃなかった
『逃げ場がほしい』
そんな不純な動機なところに
突然降ってきた
これだ。と
やってみようと
瞬間的におもった
それが車中泊だった
最低限のモノを揃えて詰め込んで
家を飛び出した
小さな車に乗って
不純な動機だったはずが
動機を上回る景色が目に飛び込んできた
海に落ちる夕日
赤やオレンジやピンク色に染まる
まだ青さも残る空に
鏡のような水面
ふと現れる虹
緑の濃さが地元を思い出させ
安心感を覚える道や
大きな波の音に飲み込まれず
変わりゆく空の色に
突然上がる花火
闇に包まれる静寂さ
目に飛び込む男前な山
湧き続ける泉
青さしか見えない空
手にしたいと思っていた環境が
車中泊で手に入った
不純な動機が
好きに変わる
と、同時に
怖さもおぼえた
続け抜くという呪縛
また、消えてしまうかもしれない
この好きだって
いっときの感情で
いっときの衝動で
すり抜けてしまうかもしれない
そうなればきっとまた
自分を責めるだろう
あぁ
また好きで居続けられなかったと
あぁ
また続け抜けなかったと
願いはただひとつ
死ぬ瞬間まで
好きでいつづけること
それだけが
あたしの願い
そんな想いが消えないように
動画にした
消えてしまったら
この動画もおわってしまう
どうか
終わりませんように
そんな事を日々想う
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