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えがくこと

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たかさんは、20代の頃に統合失調症を発症してから、何度も入退院を繰り返してきました。そのたびに、スケッチブックに色鉛筆で絵を描いてきました。絵を描くと、とても心が落ち着きます。た…
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#日本画

ドキュメントとしての表現

「ドキュメントとしての表現」 埼玉会館第二展示室 2022年1月12日(水)~16日(日) 来月、展覧会で兄の作品が展示されることになりました。福祉関係の方にお声をかけていただきましたが、障がい者アートというジャンルになるのでしょうか。色々と思うこともあり、せっかくなので徒然と書き出してみます。 これまでNote でも書いていますが、兄は20代の頃から統合失調症を患っていました。症状が落ち着いているときは日常生活も普通に送れますが、ストレス耐性が弱く、急性症状を発症してし

かいた絵をnoteに

たかさんは、リハビリのために病院のデイケアに通い、かいた絵をnoteに掲載し始めました。 これまで何度も足を踏み外して、奈落の底に落ちたのですが、そのたびに、板切れにすがりつき、こころに真っ白な紙を広げて色をつけてきたのです。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断片を書き綴っています。記事をご覧いただいた感想をコメント頂けると嬉しいです。 たかさんの画集はこちら https://note.com/hikari1111/

うまいのか、どうなのか

たかさんの絵は、うまいのかどうなのか分かりません。 新しい絵が完成すると自分で額縁にいれてリビングの壁に掛けます。 母もわたしも、いいね!というときもあれば、うーんと首を傾げたり、 うちの家族はどうも言葉が足りないのです。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断片を書き綴っています。記事をご覧いただいた感想をコメント頂けると嬉しいです。 たかさんの画集はこちら https://note.com/hikari1111/m/m

虫のはなし

たかさんが幼い頃、1975年頃のこと、 デパートの屋上の昆虫屋さんでカブトムシを買ってもらいました。 カブトムシが一匹 四百円だったのを覚えています。 虫が好きだったので、近所の神社や公園や広場で虫取りをしていましたが、 たいていは、バッタやカマキリばかりで、カブトムシはいませんでした。 ところが、ある夏、お父さんの故郷の山に虫を取りに行ったら、 たくさんのカブトムシが木の幹にへばりついていてビックリしたのです。 あまりにたくさんすぎて、虫カゴに入りきりませんでした。

虫のはなし その2

昆虫図鑑を見ていて、気に入った虫がいると、 いいなぁ、ほしいなぁ、と思っていたたかさん。 マダラハンミョウという虫が気に入って、 いいなぁ、ほしいなぁ、と思っていたら、 ある日、庭にマダラハンミョウを見つけるのです。 テレビでドラえもんを見ていたら、 スモールライトで小さくなったドラえもんとのび太がカマドウマの背中にまたがって、颯爽と乗りこなしているのです。 いいなぁ、ほしいなぁ、と思っていると、 ある日、家のトイレでカマドウマを見つけるのです。 この頃は、いいなぁ、

夏休みはテレビ

3歳頃、よく見ていたテレビ番組は「悪魔くん」でした。 はじめは、怖い怖いと思って見ていたのですが、 そのうち、悪魔が出てくると、 「悪魔がでてきた」といって喜ぶようになりました。 まるでダリの絵のようで、 はじめは奇妙なんだけれども、見慣れてくると当たり前に なってしまうのです。 悪魔との出会いに対して、神さまとの出会いもあります。 「もうれつア太郎」の主人公ア太郎のお父さんが 天国で出会う神様がいました。 天国には、神様はふたりいて、ぺちゃくちゃと漫才のように笑えるので

夏休みはテレビ②

夏休みになると、ウルトラマンシリーズの再放送を朝から見られるのが楽しみだったたかさん。 幼い頃の写真では、いつもウルトラマンのポーズをしています。ウルトラマンは、たかさんの心身に深く刷り込まれていました。 ヒーローがいて悪役がいて、というヒーロー伝説や、善悪二元論は、テレビだけでなく、おもちゃや雑誌など、常に、子供たちの周りを取り囲んでいるのです。 ずいぶんと自分の深層心理にテレビが深く入り込んでいるんだなぁ、と、ある時ふと気が付いたのです。 ♪本マガジンでは、たかさ

目覚めたひとたち

インターネットでは、さまざまなスピリチュアルの情報があります。 これまであたりまえだった社会の構造や人の意識は、まるで何千年もかけて積み重ねてきた地層のようです。 スピリチュアルに目覚めた人たちは これから時間をかけて次元上昇していこうというのです。 はじめは、母もわたしも何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。よくよくたかさんの話しをきくと、インターネットでは、このように「目覚めた人たち」がアクティブに活動しているようです。 そういえば、たかさんは、これまで

オレンジ色の光がぼわっと

たかさんは、UFOを見ました。 自動販売機でジュースを買った帰りがけ、 空を見上げていると、 アダムスキー型の赤やオレンジの色がぼわっと漂っています。 たかさんは、 こんばんわと頭を下げ、一礼しました。 その日を境にインターネットで スピリチュアル系のサイトがたくさん表示されるようになりました。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断片を書き綴っています。記事をご覧いただいた感想をコメント頂けると嬉しいです。 たかさんの画

ひかりの磁場に立つ

スピリチュアルのセミナーに参加することもありました。 会場の雰囲気はとても明るく、 大きな窓からは、広い空と青い海が見え、 遠くには、富士山が見えました。 チャネラーの声はとても美しく、 たかさんにとって居心地の良いものでした。 みんなでワークをやっていると、 自分が光の磁場に立っていると感じるのです。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断片を書き綴っています。記事をご覧いただいた感想をコメント頂けると嬉しいです。 た

いいことづくし

Youtubeでは、スピリチュアルな動画が、たくさんあります。 たかさんにもお気に入りの人が、何人かいます。 その人たちが言うように、自分の思いに任せていると、 良いことが、次々と現れてくるようになりました。 まずはじめは、「禁煙」に成功したことです。 禁煙したら、ごはんは美味しいし、動悸や頭痛もしなくなるし、 歯医者さんでも恥ずかしくないし、いいことづくしでした。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断片を書き綴っていま

感情の段階を調べてみると

たかさんは、自分の感情について思い返したことがありました。 色々と調べてみると、人の感情は、喜びや満足から怒りや悲しみといった段階があるそうです。 急性期の症状が起こった時は、不安や恐怖の感情が渦巻いていたのです。 スピリチュアルでは、そうしたネガティブな感情から、ポジティブな感情への転換する方法を教えてくれたのです。 いまは、毎日呼吸に意識を合わせた瞑想をするのが日課になりました。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断

ひのえうま

20代の頃、病気が発症したときに、 友達が占い師に聞いてくれたことがあったそうです。 そしたら、 神社の西に馬の霊がついてるから、 と言われたそうです。 友達は心配して聞いたことを教えてくれました。 今にして思えば、ずいぶん中途半端な情報でした。 そういえば、「うちの近所に神社はあるし、午年だし、」と 友達は真剣に言うのですが、 たかさんにとってはそれどころではないのです。 でもそれくらい、 この病気についてあまり知識がなかったのです。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘

野良犬

小学校1年生の頃、 お絵描き教室に行く途中に、 大きな犬が道をふさいでいました。 大きな声で吠えられて、 びっくりして、 お絵描き道具を放り投げて、 一目散で家に逃げ帰ってきました。 昔は、野良犬が道端をウロウロと歩いていたのです。 ♪本マガジンでは、たかさんの闘病やリハビリの様子を観察し、兄妹(あにいもうと)の対話の断片を書き綴っています。記事をご覧いただいた感想をコメント頂けると嬉しいです。 たかさんの画集はこちら https://note.com/hikari1