在宅医療課題デザインマップから考える暮らしの課題
1月9日です。 あと1分で1月10日になります。今日も1日長かったなぁ。
いまさっきまでCancerXのミーティングをやってました。1月26日から2月2日までWorld Cancer Week 2025というCancerX主催のイベントがあります。1月26日はコングレスクエア日本橋での現地開催で、残りはオンライン開催となります。
本日プレスリリースがありまして、登壇者の発表などがあったんですが、1月26日の現地開催では、なんと梅宮アンナさんが登壇してくださいます!その他もたくさんの素敵な登壇者の方が出てくださるので、 皆さんよかったらご参加お待ちしてます。申し込みページのリンク貼っておきますね。
あと1ヶ月ないんですけども、メンバーそれぞれが本業を持ちながら、様々な暮らしの背景もありながら、やれることをやってくださっているので、みんなで頑張って作り上げているCancerXのイベントです。みんなに感謝だね。ほんと。残りの期間、僕も頑張ります!
さて、本日、何年振りかでマックを食べました。今日も何だかんだヘトヘトで帰ってきてて、CancerXのミーティングまで時間ない!と思って駅降りてマックに吸い込まれていきました。
エヴァンゲリオンとコラボやってるんですよ、マック。コラボバーガーを3つ出してるんですね。 その中で僕は今日はザク切りポテト&肉厚ビーフを食べました。 美味しかったんですけど、僕にとっては味が濃かったかなー。
美味しかったんですけど、僕は薄味の方が好みなので。でも久しぶりのマック美味いっすよね。 ポテトはしょっぱくて食べれないんで、このハンバーガーとフィレオフィッシュを食べました。 昼食えなかったんで、血糖値がボンと上がってしまったと思うので、あんまり良くない夕飯の食い方だったと思いますが、そういう日もあっても良いよね。
在宅医療課題デザインマップ
夕方から中野で仕事があって、11月にキャピタルメディカベンチャーズさんが主催している課題デザインマップ作成のワークショップがあったんですよ。 そのマップが完成したので、ワークの振り返り座談会みたいなのがありまして、呼んでいただきました。
課題デザインマップはどんなデザインマップだったかというと、在宅医療に関する課題デザインマップで、在宅医療にまつわる社会的な課題の構造を因果関係とともに可視化した課題デザインマップです。
在宅医療領域と地域領域と介護領域と様々な領域の課題というものが国の中ではありますよね。 11月は本当にいろんな立場の方が参加して、20人くらい来てたのかな。20人弱くらい参加してたと思うんですけども、医師もいれば、行政の人もいれば、企業の方もいれば、当事者の方もいたりとかね、介護系、福祉系の方もいればとか、いろんな方が来ていました。
その中で今日は僕と患者家族の立場で高沢ひとみさんというね、僕がいつもお世話になっているかりあげばばあこと高沼ひとみさんです。あとは、おうちの診療所の医師である石井ちゃん。そしてキャピタルメディカベンチャーズの後町さんの4人で対談をしてきました。
これもね、報告書が作成される予定なので、またお知らせしますね。かな。素敵な報告書になると思いますよ。写真はプロのカメラマンさんが撮影してくださりました。
医療側と医療を受ける側の課題
医療側と、医療を受ける側と、それぞれの課題の振り返りをして、医療側はもちろん質のところだったりとか、人材の担い手の問題とか、在宅の診療報酬の問題とかね、IT化が進まないようとかね、そういう多職種連携の問題とか、地域の過疎化の問題、その中で在宅医療はどうするんだ、みたいなところとか、そんな話が出ていたんですけど、地域側に関しては、つながりとかコミュニケーションとかね、そういうような話が出ました。
今日話題になったのは制度に乗らない部分のところの問題です。医療にかかるまでもないようなちょっとした困りごとをどうするか。退院後、すぐに自宅にかえってうまく暮らせずにまた入院してしまうとかね。
確かに在宅サービスの質の問題にも言及しないといけないんだけど、そうもいかない現状があるんです。
例えば、在宅サービスは制度上、サービスの介入回数や介入時間に上限があるとか。そもそも在宅サービスの選択肢が人によって少ないとか。つまり、どんなサービスがあるか知らない人や、サービスを調整する人に教えてもらってない人がいるってこと。教えてもらっていないというよりは、例えばソーシャルワーカーやケアマネジャーでもその背景によって知識や経験も違うから、サービスの選択肢の提示も人によって違うということ。
医療にかかって診断してもらって、薬など治療を処方されて、治療が終わったらケアという部分で、介護保険などを使って在宅サービスでケアを受けたりとか、介護保険以外の社会保障制度に則ってケアを受けたりとかをしているというのが、今の在宅医療とか福祉、介護の分野の暮らしの中でのシステムではあるんですけども、そこに当てはまらない人ってやっぱりたくさんいるんですよね。
病院に行くまでもないんだけど、ちょっと調子が悪い人とか。
僕の60代ぐらい知人から電話がかかってきて、圧迫骨折をしたというんです。 近くのクリニックに受診したらコルセットを作ってもらって保存療法になったんですけども、動いちゃダメだと先生に言われて、全く動かなかったんですね。
先生が診断をした上で動いちゃダメだということは、本当に動いちゃいけなかったんだと思うんですが、患者は本当にそれを真に受けてしまうじゃないですか。医師の動かないで、というところと、患者の動かないというのにはかなりの違いがあると思うんです。
その方は今までしていた仕事も行かなくなり仕事を休むことになって、外出もしなくなり、動くと言えば家の中でトイレに行くか、お風呂に入るときくらいになってしまったんです。
これを1ヶ月続けると、どうなるか想像つきますよね。例えば2週間寝たきりが続くと7年分の筋肉が落ちると言われていたりするんですが、1ヶ月となるとゾッとしますよね。さらに、痛みもまた出てきちゃって、全く家から出れなくなってしまったところで、僕に電話がかかってきたんです。
すぐに、お家に伺って、車椅子や手すり、歩行器などを手配したり、負荷のかからないような運動を伝えたりしました。それも踏まえて、次の受診のときに先生にこういうことを聞いてみて下さいとかアドバイスしたりしたんですが、それでもやっぱり辛いから、昼夜問わずに電話かかってきたりとかしていました。
場合によっては、またお家に伺ったりとか、電話でアドバイスしたり、メッセージを送って状況を聞いたりとかしていました。 結局、僕が他のクリニックを紹介して、そこに受診したら手術が必要と言われ、大学病院で手術して今はすっかり良くなっているので、良かったなぁと思います。
地域支援の必要性
もちろん、これはボランティアでやっていたんですが、こういうことが最近は結構多くなっています。医療保険とか介護保険の領域じゃないじゃなくて、 こういうサポートが必要な人ってすごくいるんですが、誰がサポートするんだろうってところが大きな課題ですよね。地域包括支援センターでもないと思うし、でも、包括もいま手一杯なところがあって、そこまで手が回らない状況なんですよ。
市の窓口に行ったって、うちじゃないって言われちゃうし、クリニックなどの医療機関の窓口でもないしね。じゃあどうするの?ってところを、シンクハピネスを立ち上げてから、訪問看護だったりカフェだったりで担ってきたんです。
こういう相談は最近すごく多くなっていて、実際に無償で動いているんですけど、自分たちがすごいとかそういうことを言いたいわけではないんだけど、数をこなしていくうちに、やっぱり僕らが近くにいて良かったなって思うことばかりです。
うちに相談に来る前に他の公的機関などに相談して、うちじゃないですと断られたり、他行ってくださりみたいな感じでたらい回しにされてるっていうのが現状です。こういう人たちのために会社をつくったというのも目的の1つです。
じゃあ、こういう課題をどのようにしていくのが良いんだろうって話が今日も出たんですね。面白かったのが、自治体や医療機関の機能分化って話です。
今まで医療機関でやっていたという当たり前のことを見直して、訪問看護ステーションなどの地域の在宅医療資源系に振っていくとか、自治体が担ってきたところを僕らのようなところに振っていくとか。
ラディカルに変えていくことだと思うので、すごく難しいことだとは思っていますが、特に自治体については、こういうところをアウトソーシングしてくれたらいいのにってところがいっぱいあります。
自治という考え
残念ながら、その話をしてもなかなか動かないというか、暖簾に腕押しな感じがするのが現状ですが。僕の伝え方と熱量が足りないんだと思うんだけど。ここの介護予防事業にはもう10年関わってますけど、変わらない。 予算ついてるけど予算をうまく使えてないとかね。 国から落ちてくるものをだたやってるだけみたいなことは正直あります。
でもしょうがないんですよね。市の職員だから。現場知らないし、他にやることがいっぱいあるから。だからこそ、まちにある資源に予算つけてくれたらいいのになって、去年あたりからすごく感じています。
そういうことで、機能分化というか、今ある機能を分解していくことが大事なんじゃないかなって思います。 そんなことができたらいいなーなんていうのを話しました。
それを変えるにはどうしてたらいいんだろうね。 政治の部分は変わらないと思いますし、だったら自分たちの「たまれ」というところで、自治をつくっていくのか。実際、そんな話をここ数年、しげをとかともしていて。やろうと思えばやれると思うんです。
在宅医療や介護という視点から話をすると、これからサービスを受ける人やいまサービスを受けている人も、見えるものしか見えていないから、その裏を疑うってことはしていないので、見えている選択肢が全てって思ってしまうんですよね。
本当はもっとこうして欲しいという思いはあるけど、選択肢がそれ以上提示されていないから我慢するみたいな。でも裏では文句は言うよみたいな。現状はそんな状況かなと思います。
今年はこんなところに対して「たまれ」としても個人としても、動いていければいいかなとは思っていて、実際に動き出しているところもあります。
10年間コツコツやってきましたが、現状を見ると待っていられないところも見えてしまっているので、今年は動いていければなと思ってます。
0時過ぎましたので、そろそろこれで終わりにしたいと思います。
皆さん引き続きよろしくお願いします。
ではまた。