![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69814924/rectangle_large_type_2_14e8bf420ac1e1eda8986ee4ee1e8f10.png?width=1200)
ガイア構築理論~確率をもとに~
はじめまして、はると言います。1月12日にカオス・ソルジャー開闢の使者が来たことに伴い、ガイアの構築理論をnoteにしたためることにしました。私の持つ偏見や持論を含むものになるのでご了承ください。また、カードの効果等の説明は省き、急に略称に変えたり、敬語だったりラフな口調になったりします。
1.ガイア構築における初動率
ガイアの初動率は主初動と準初動を考えれば大凡の数値を出せます。主初動は、魔道騎士ガイア、獄炎のカース・オブ・ドラゴン、カオスフィールドの3種で、準初動は全てのモンスターカード+走破するガイアになります。
ガイアはスキル竜騎士へ至る道により、主初動2枚(厳密にはカオスフィールド2枚では初動にならないが)又は、主初動+準初動の2パターンが初動になる。つまり、主初動2枚以上引いている時と主初動は1枚のみで準初動を1枚以上引いている場合に初動(龍魔道騎士ガイアを融合召喚すること)があると言える。⚠今回は、オリジン+龍の鏡は除いている。
さて、言葉で言っても分かりにくいので早見表を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1641997621441-CQLJPcfwKx.png?width=1200)
今回は、先行初動率77%を基準に初動率を算出した。その中でも本noteでは、Bの準初動5~6枚を主に取り上げる。いずれにしても上記の早見表を参考に77%前後になる割合で構築をするのが基本でしょう(20枚の場合)。
2.バック干渉について
ガイアを語る上でバック干渉の割合については、きっても切り離せないものがある。何故かというと、ガイアはとにかくサイクでサイクを割りたいのである。しかし、サイクやコズ等は魔法カードであり準初動にならない。そこで白羽の矢が立ったのがエキセントリック・デーモンである。
![](https://assets.st-note.com/img/1641998259191-TxmP4SVnYW.png?width=1200)
モンスターカードでありながらバック干渉できるこのカードは、準初動にもなりながら相手の伏せに触れるということで評価されている。しかし、エキセントリックには欠点も存在する。まず、バック干渉効果が名称ターン1であり被りが弱い。次に、速攻魔法と違い相手ターンに発動できず、発動できるのはメインフェイズのみである。それを踏まえても優秀なカードではあるが、最近はサイクと併用し採用されているイメージが強い。
では、バック干渉についての考えを話そうと思う。現在の環境は、各デッキにサイク又はコズが合計3枚~4枚入っていると考えている。(20枚)先行で3枚のサイクを1枚以上引かれる確率は50%、4枚であれば63%である。対して、後攻でバック干渉を引ける確率は、2枚で45%、3枚で60%である。
私は、少し前まで基準として各デッキに3枚のサイクが採用されているという前提に立ち、同様の確率でバック干渉が引ける、バック干渉2枚で何とかなると考えていた。しかし、ここ最近あまりにもサイクやコズを引かれるのでバック干渉3枚をデッキに入れる方向で考えている。
しかし、バック干渉はサイクを抜く為に必要だしガイアは初動安定スキルを持っているのに何故今まで2枚しか入れていなかったのか。その理由は、バック干渉系のカードが先行で防御札にならないからである。特にそれは私のガイア構築やガイアに対する考えが反映していると言えるため、次章で構築含め話をしていくこととする。
3.妨害の数について
前提として、ここでの妨害とは相手ターンに有効な妨害ができる魔法罠とガイソルのことを指す。
まずはじめに私が主に使ってきたガイア構築から語ろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1642000219422-sd4IsmCfXw.png?width=1200)
私のガイアにおける基本的なコンセプトは、先行制圧のコントロールデッキである。簡単にいうと、先行を引いた時の龍魔道騎士+2伏せ(2妨害)又は龍魔道騎士+1伏せ(1妨害)+ハンドにガイソルの状態を極めて高めることを主とした構築である。先行初動率こそ77%と高くないものの、6つの妨害を7割以上で1枚引くことができる。更に、後述する横展開札を相手ターンに使うことができる幻泉や死魂融合にすることでこれらを妨害に含めると先行で90%フルモンを回避することができる。
また、(そもそも初動が無いや走破を素引きしてしまっている等のケースを考慮せず)モンスター3枚以上が初手に来てガイソルに変換する確率は上記の構築で47%(以下)あり、8割の初動率、9割近くでフルモンを回避することができ、フルモンや妨害1枚しか引けなかった時の内半分ガイソルを握ることができる訳である。実際、この構築はポイバ等でそこそこの結果を残しており、ガイア構築の一つの形であったと思う。
しかし、先に述べたようにここ最近、バック干渉を相手が握っている確率が非常に高く、この構築では2つの問題点があると感じている。1つ目は、単純に60%近く伏せられているサイクに対して、45%でしか引けない差分がキツい点。2つ目は、先行を引いてもサイクされるため、現環境、1伏せするなら伏せない方が寧ろ強いのではという点である。
バック干渉を増やすには、被りの弱いエキセントリック追加はキツいためサイクやコズを入れることになるが、これ以上初動率を下げるわけにもいかないため妨害札と交換することになる。それでは構築の強みと喧嘩が起きるためどうしても構築を動かすことができなかった。
特に、エキセントリックは準初動になるがサイクやコズは妨害札になりにくい。上記の構築で龍魔道騎士+2伏せ又は、1伏せ+ガイソルの形を作れないのは以下の場合である。フルモン系ハンド又は、走破、ダフレ、エキセントリック2の内、2枚以上の被りがある。その確率は16%である。もし、妨害札がサイクになったとするとその確率は25%まで上がり、先行妨害引き率も90%から85%まで落ちることになる。つまり、龍魔道騎士+2伏せ又は、1伏せ+ガイソルの形を作れない確率が25%から40%まで上昇することになる。
4.横展開札について
次に、ガイアの横展開札について考察する。相手フィールドに2300以上のモンスターがいない時に横展開ができなくなってしまうガイアにとってフィニッシュやその他多くの場面で横展開札は役に立つ。まずは主な横展開札を紹介していこう。
①龍の鏡
![](https://assets.st-note.com/img/1642035966902-lx0X3lWjhi.png?width=1200)
②死魂融合
![](https://assets.st-note.com/img/1642036005094-k1r5S2Cf9L.png?width=1200)
③幻泉
![](https://assets.st-note.com/img/1642036056885-vSRxIPOQlE.png?width=1200)
④ダフレ
![](https://assets.st-note.com/img/1642036108593-Mz1pWU13xP.png?width=1200)
⑤オリジン
![](https://assets.st-note.com/img/1642036135161-r8D97F5IZz.png?width=1200)
⑥死者蘇生
![](https://assets.st-note.com/img/1642036160993-jeEIdpmU3U.png?width=1200)
⑦開闢
![](https://assets.st-note.com/img/1642036193346-9tTU7QSzjW.png?width=1200)
さて、これらの横展開札に共通することはなんだろうか。幻泉、死魂融合は使いどころによって有効な妨害札になり得るが、基本的にこれらは先行でハンドに残ってしまったら嬉しくないカードと自分は認識している。しかし、スキル改訂により龍の鏡や死者蘇生は準初動になり得ない。残りの1枚や龍魔道騎士ガイアの破壊効果で生き残れれば後続を確保できているという点で強いが、私のコントロール思考ではせっかく先行で安定してモンスター効果、魔法罠どちらも込みの3妨害ができるのにもったいないと考えてしまう。
例えばこのような構築にしてしまうと、
![](https://assets.st-note.com/img/1642037780177-nrSPmBIviF.png?width=1200)
自分の構築の初動率80%、妨害を引ける率が約100%、3妨害率が75%と比べて、初動率70%、妨害引ける率が約85%、3妨害になる確率が30%である(だいぶ確率計算雑にしている)。これでは、あまりにも先行が弱いので、このような系統で組むなら
![](https://assets.st-note.com/img/1642040663945-96fDypMHI8.png?width=1200)
例えばこのように組み替えると少し改善できている。自分の構築と比べると後攻に強い分、先行は2妨害でお祈りして後続がハンドに残りやすくなっているといえるだろう。このように確率と真摯に向き合うと龍の鏡や死者蘇生はそこまで多く積めないというのが私の考えだ。しかし、そんな私の考えを変える革新的なカードが新しく実装された。カオス・ソルジャー開闢の使者である。ガイアに足りないギミックを補い、準初動にもなるこのカードはダークフレア・ドラゴンと同等以上の強さを秘めていると感じている。
5.ダフレと開闢
ダフレと開闢について語る前に、初動率を高めるためにモンスター比率を高めることは常に正解とは限らないという話をしよう。準初動を増やすことは初動率を高めることでもあるが、被ってしまうと戻すことができず腐る札がハンドに残ることになってしまう。例えば、エキセントリック、開闢、魔道騎士ガイア、月書というハンドではエキセントリック又は開闢をデッキに戻して走破を貼ることになるのだが、つまりどちらかはハンドに残ることになる。それに該当するカードは、ガイソル以外の準初動と走破するガイアである。その確率は、2枚で3%、3枚で9%、4枚で16%、5枚で25%、6枚で34%と上がっていく。準初動を減らしすぎると初動率が下がるが、増やしすぎると腐り札がハンドに残る率が上がるのである。
なぜこの話をしたのかというと、この腐り札に対する考え方は開闢をデッキに入れるメリットと言えるからである。開闢の強み、メリットを紹介していこう。
①準初動
②除外ギミック
③3000打点、2回攻撃
④ガイソルからサーチ可能
⑤ガイソルを2枚入れることができる
⑥貴重な横展開札
⑦スキルの制約に掛からず特殊召喚可能
⑧戦士族(=バスブレに対する回答)
⑨カッコいい😎
主に、これらが挙げられるが、今回は⑤に着目しよう。先に述べたようにガイソル+準初動は腐り札がハンドに残らずに済む(ガイソル2枚引きは腐るといえば腐るが確率は3%なので耐え)。つまり、例えば横展開札としてカオス・ソーサラーを横展開札として採用したとしよう(スキル制約に掛かるからあり得ないが例として)。
![](https://assets.st-note.com/img/1642045017093-04ThQr7T30.png?width=1200)
対して、開闢を入れると
![](https://assets.st-note.com/img/1642045273221-WeXFGqvg2a.png?width=1200)
約10%のこの差は私個人としてはとても大きいと考えている。
では、次に開闢と比較され、開闢にできないことができるモンスター、ダフレについて考えよう。
ダフレの良さはなんと言ってもお気軽サーチのお気軽特殊召喚であり、開闢より遥かにサーチしやすく、ガイアをリリースする必要もないので走破を生かしたまま攻撃することができる。更にスキル改訂により、龍魔道騎士+2伏せよりも龍魔道騎士+1伏せ+ハンドにガイソル率が高まり、後続の確保率やハンドのガイソルを見せサーチする時に腐るカースより有効なダフレをサーチできるという点で開闢が登場した今でも高い評価を持つカードであると言える。正直、早い展開に持ち込みたい人は開闢よりもダフレを入れる方が強いのでは等と思わせるカードである。だから、セレボを剥きたくないという人はダフレでも十分に強いため無理する必要は無いだろう。
6.おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます!
さて、本文を読んで結局何が言いたいの?開闢は強いん?弱いん?となったことでしょう。1~5までをまとめると、
①初動率:早見表を見て初動率77以上を意識して構築しよう
②バック干渉:バック干渉は最近2枚では足りなく、被りが弱いエキセントリック・デーモンを3枚入れるのは厳しいからサイクやコズと併用する必要がある。
③妨害数:しかし、妨害数を考慮すると自分の構築にサイクを追加することができない。また、最近は後攻でバック干渉を大体持たれているので2伏せできないなら厳しいのではないか。
④横展開札:先行で腐る札が多い。その中でもモンスター(ダフレや開闢)は準初動になるから入れやすい。
⑤開闢とダフレ:開闢の強みとダフレも十分強い。
というような話を展開していった。開闢を入れるとガイソルが2枚入れられる分、妨害を引ける確率が上がる。例えば、自分の構築を開闢入りでリメイクすると
![](https://assets.st-note.com/img/1642050142412-xUSuqJeDNa.png?width=1200)
しかし、これでは②で述べたようにバック干渉が2枚しかないため後攻が厳しい(依然としてこの構築は強いと思うが)。では、バック干渉を増やして構築すると
![](https://assets.st-note.com/img/1642050635473-LKnlI5IR7I.png?width=1200)
これでは、開闢のサーチがガイソルをリリースしないとできないことと、後続がいなければガイソルから開闢をサーチする余裕が無くなる場合にダフレならキルできたのに…という場面が多くあるのではないかと思う。
そこで、個人的に開闢を入れるなら強いのではと考えている構築が以下のものになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1642051431897-05KOBJSqQB.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1642051444346-osRGJ3Kywm.png?width=1200)
バック干渉を多く入れるならそれなりに速攻構築にするべきだが、狡猾を入れるような構築では先行では中途半端に1伏せ、後攻では寧ろダフレの方が優秀ということになる気がする。上の2つの構築の強さは構築論とは別なので省略するが、ガイソル率が高まりどうしてもバック干渉を多く積まないといけない環境であるならば、このくらい修羅に寄せた方が強い気がする。
この構築なら、ダフレよりも開闢の方が強く、よりガイソルを握りたいというコンセプトとも合う。また、開闢自体がコンセントとシナジーがあるため、採用するべき理由が出る。
本noteは結論として、開闢が入ることによるメリットには底知れぬものがあるが、基本的(サイク2.狡猾2.月3のような構築)にはダフレで十分としながらも、コントロール軸、コンセント軸であれば開闢を入れる理由が大いにあり、ガイアの可能性を広げてくれたカードとして開闢とここまで読んてくれた読者様に改めて感謝を述べたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1642052331571-VgGtZFznFZ.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1642052493921-B31wvBnYDU.png?width=1200)
ありがとうございました!