シャン・チー/テン・リングスの伝説
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」を見てきました。
マーベルが功夫映画をやる!? ということで功夫映画マニアな僕としては、はたしてマーベルの予算で作ると一体どうなるのだろうという興味のみで行ってきたわけです。
映画は事前に情報を入れずに見るようにしているのですが、それでも入ってくる情報としてポスターがありますね。主人公の顔を見て不安を覚えました。
ヒーローの顔じゃないんですよ。
どちらかというとヒーローの幼馴染で、最初に敵に殺されてヒーローが怒って強くなるという話の、幼馴染の顔しているんですよね。
良い奴なんだけどさえなくてドジで。みたいな。
完全に今回悪役のトニー・レオンの方が主人公顔なわけですが、いざ見てみると主人公のみならず、そのガールフレンドや妹の顔も同様なんですよ。
その誰もがメインキャラの顔ではないんですが、特にその中でも輪をかけて主人公はモブキャラにしか見えなくて。ホー・チョンドーの方が華あるくらい。
しかしこれが今の多様性か、なんてことを考えてみたりもして。
閑話休題。
映画はどうだったのかというと、これがね、実に面白かったんですよ。
主人公、顔はアレでもアクションが最高ならば文句なしなんですが、アクションもまぁまぁくらいでね、とても強い人という設定なんですがそうは見えない。
でもそう見えないのが良い方向に働いている部分もあって。ネタバレにならないように詳しくは言いませんが。
アクション自体は良かったです。ジャッキーのゴージャスの敵キャラとしてもおなじみでシャンチー公開前に若くして逝去してしまったブラッド・アランの遺作となったということで、ジャッキーチーム由来のテンポ良いハラハラドキドキちょっと笑いもあるアクションでした。
そしてジャッキー映画でもおなじみのミシェール・ヨーやユン・ワーも出てたのは熱い!
話の流れはおいおいというつっこみの入れどころがちょいちょいありつつも、最終的には納得できるという、功夫映画らしい功夫映画でした。
マーベル映画らしく他作とのリンクを感じさせる展開も見せつつ終了。
これは続編とかやったらまた見に行っちゃうな。
でもやっぱり顔なんですよね。どうしても主人公に興味がわかなくて名前すら調べていないし覚えようとも思わないんです。
これ、マックス・チャンが主役だったらめちゃくちゃカッコ良くなっただろうにと思いましたが、年齢的にも合わないですしそうなるともうマーベル映画ではないかとも思いました。
でもやっぱり予算あると違うなぁ。
予算だけにモノを言わせたようなハリウッド大作が僕は苦手なんですが、シャンチーのようなお金の使い方ならおおいにアリ。
そしてこのクオリティで、やっぱりマックス・チャンの主演映画を撮って欲しいなとも思ったわけでした。