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「かもの法則」で行動を変え、人生を創っていく①

肯定的な「かも」の不思議な力

今回の投稿では、人生を好転させる秘訣といっても過言ではない「かも」という言葉の不思議な力について共有が出来ればと思います。今回参考にさせていただいた書籍は「かもの法則ー脳を変える究極の理論」になります。

この書籍を読み、「かも」という言葉の可能性を初めて知ったのですが、脳の仕組みを活用するだけで、前向きな思考を手に入れ、行動力倍増といった成功への道の拓ける魔法のような書籍です。個人的に参考になることも多かったのでnoteに書き記したいと思います。

この本の著者である西田文郎 (にしだ・ふみお)さんは、日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニアで、日本の経営者、ビジネスマン、一流アスリートの能力開発指導に多数携わり、驚異的なトップビジネス
マンを数多く育成していらっしゃいます。ビジネス界だけでなく、スポーツの分野でも科学的なメンタルトレーニング指導を行い、2008年の北京五輪で金メダルを獲得した女子ソフトボールチームの指導も行ったことでも有名です。

西田さんの著書「かもの法則ー脳を変える究極の理論」では、成功の要因を独自の視点で教えてくれます。日常生活で持っている感覚を、理論も交えながら、わかりやすく言語化してくれています。個人的には過去の体験を思い出しながらスッと理解が進みました。

成功の要因は能力の差でも、努力の違いでもない

まず冒頭でこれまで世間で認識されている成功の法則を否定するところから話が展開されます。

自分の夢や目標を実現し、着実に成功していく人と、どう頑張っても成功できない人とに分かれるのはなぜなのか。

はっきり申しあげましょう。それは能力の差でも、努力の違いでもありません。私はそれを「かもの違い」と呼んでいます。自分の心をコントロールできるかできないか、自分の心を上手に操れるか操れないか ―その違いだけ
なのです。

かもの法則ー脳を変える究極の理論

成功の法則は、能力の差でも、努力の違いでもない。「かも」という人間の意志や願望を肯定したり、否定したりする予感(心理)が肝になるのだといっています。

2種類の「かも」を、どのように使いこなすか?

これが何を言っているのか?をもう少し具体的に記載してみましょう。私たちの脳には「肯定的なかも」と「否定的なかも」の2種類の「かも」が存在します。

成功者は「肯定的なかも」を心の中に抱き続けることで、チャレンジし続けることが出来る。その結果として成功をつかむことが出来るという考え方です。西田さんはこれを本田宗一郎のコメントを引用して説明をしています。

「私の仕事はすべて失敗の連続である。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である」本田宗一郎さんの言葉です。

かもの法則ー脳を変える究極の理論

自己啓発本でよく見るような成功者の格言です。この引用文を見て、さすが歴史の偉人は99%の失敗を乗り越える、すさまじい意志力であり、途轍もない筋金入りの根性を持っているのだな。とても私たち普通の人間が、到底真似できるところではないなと、思わずため息が出た方が多いのではないでしょうか。

しかし西田さんはその解釈の仕方を否定しています。

「人は失敗したからあきらめるのでなく、失敗を予感するからあきらめるのだ」と言いました。つまり、問題は失敗の数ではありません。 宗一郎さんがおっしゃっているのは、何度失敗しても、そのたびに「次は成功するかも」「できるかも」「うまくいくかも」という「肯定的なかも」 を飛ばせたということなのです。

残念なことに私たちの脳は、「したい」という願望のほうではなく、この「かも」のほうを実現してしまう仕組みになっています。人はなぜあきらめてしまうのか。意志や願望を否定する「かも」が、心に飛来するからです。

かもの法則ー脳を変える究極の理論

なるほど…。意志や根性の話ではなく、行動して起きたことをどのようにとらえるのか?という解釈の方が大事だということですね。失敗したとしても「次は成功するかも」と考えることが出来れば、行動や挑戦は続いていく。

気まぐれな「かも」が行動を起こし「自信」を育てていく

といっても、それが意志やその物事への思いの強さなのでは?と思ったりもするのですが…。ではどうすれば、肯定的な「かも」を飛ばし続けられるのでしょうか?

「成功する」「絶対成功するはずだ」という、強靭なプラス思考、揺るぎないポジティブシンキングにはなれないかもしれません。しかし無責任で気まぐれな「かも」なら、いつでも湧き出てきてくれそうです。無責任な「かも」、それで十分なのです。

かもの法則ー脳を変える究極の理論

なるほど、強い思いを持ちすぎると逆に「できないかもしれない」という否定的な「かも」が心の中を支配してしまう。しかし無責任で気まぐれな「かも」なら軽い気持ちで自然と行動を起こすところまでできるということなんですね。

まず、「肯定的なかも」が飛び立つ。肯定的な想像は、人を行動に駆り立てるということです。たとえば、パチンコ屋をのぞいてみてください。 「今日こそ大当たりするかも」。連続大当たりになったときの喜びがよみがえってきます。人に行動力をつけるのは常に「肯定的なかも」 です。 「かも」を実現しようとする実行力が出てきます。
「肯定的なかも」は、行動によって検証され、確信に変わります。多くの人は、その確信を最初に求めるから挫折するのです。

かもの法則ー脳を変える究極の理論

最初から大きな成功つかもうとせずに、「これだったら出来るかも」というイメージを大切にする。大切なのは行動につなげること(実行力)です。行動によって検証された成功は、徐々に「できる」という確信や自信へと成長していきます。

人は行動してすぐに成功への確信を求めたがります。かえってそれが行動へのハードルを高めているのです。

無責任で気まぐれな「かも」を使うことで、行動を起こすことに繋げることが出来ますし、失敗したとしても、「次は成功ができるかも」と何度も、また気まぐれな「かも」を使えばよいのです。

結果を求めるのではなく、「不確定な成功できるかも」という脳の仕組みを使うことで、行動に繋げていく。それが成功への自信を少しずつ育てていきます。

今回は「かもの法則ー脳を変える究極の理論」の最初の箇所を中心に抜粋してお伝えしましたが、また機会を作って続編が届けられればと思います。

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