見出し画像

培養肉から地球の未来を見る

ここ数年、培養肉とか代替肉というワードをよく見るようになりました。

培養肉と聞くと「またテクノロジーの力をかりるのか?」なんて私のような主婦目線は感じてしまいます。

大豆の遺伝子組み換えもそうですが、何か科学という、自分の理解からは外れたところで、食にさえも忍び寄る不気味さのようなものをかんじてしまいます。

この培養肉という食べ物に培養とつけた時点で感情が受け付けづらいという気がします。なので別名クリーンミートなんていう呼び名もあるのですが、クリーンと食べ物にわざわざつけちゃう?という感じがしてしまいますが。

まぁ名前のことはこの際置いておきまして、
実はこれ、地球を次世代に残すための願いが込められた研究なのです。

培養肉(クリーンミート)から見える未来

このクリーンミート、調べてみたら実はすごく優秀な肉です。

この研究で作られた肉によって、世界中の多くの問題が良い方向に向かうのではないかと、その未来を期待されているのです。

画像1

クリーンミートの製造には、牛の細胞片(筋肉)を二センチぐらい取り出し培養するのですが、なんとその切れ端から牛40万頭分の肉が作れてしまうそうです。たった小指の先ほどの肉があれば、これほどの量の肉が作れるとは驚きです。

そんなに大量の肉なら2050年には97億人になるといわれる人口増にも対応できます。

そしてそんなに効率よく作れると、現在は牛を放牧するための土地や飼料を作る広大な土地が必要なために、アマゾンなど世界中の森林破壊が進んでいますが、人口が増えて肉がもっと必要になっても土地は最小限に抑えることができ、大切な森林は守られます。

さらに、食の安全という面からも、クリーンミートは衛生的な環境で作られるために、畜産肉につくような菌の付着がなく人体にも感染リスクが少なくなります。

そして最後に、大量の動物の命を奪う必要がなくなるという動物の倫理の観点でも優れています。

最前線ですすむ研究

あとは味が本物の肉のようにおいしいのか?
いや、本物の肉以上においしい肉ができるのか?

「グルメな食通の人が、どちらが培養肉か間違うぐらいの肉を作りたい!」と夢をかけて最先端の研究を行う東京大学教授の先生がいました。
👇


培養肉ですべての問題が解決されるわけではない。
問題の拡大を抑えることはできるはず。
これらの問題を解決するための一つの選択技として
培養肉を提案したいと考えています。

この研究は今世界中で取り組まれ、実用化も着々と進んでいるようです。
流通が変わり、外食産業、食品業界で培養肉が当たり前になる世界が、近い将来に来るかもしれません。

最後に

人口で作ったものに対する不安から、本物の肉を好む人も当然いると思います。どんなものであっても賛否両論あるのが世の常ですが、歴史を見ても一つの技術革新が世界に新しい変化を生み出し、私たちの生活の向上を果たしてもきました。

この未来の食べ物が地球を守るために生まれたものであるなら、ぜひ成功させて明るい未来を描けるような、夢のある食べ物となってほしいと願っています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?