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移住計画⑤~非日常の体験から~

クリスマスも近いこの時期はイルミネーションも華やか。
コロナ禍の中ではあるけど、周りの雰囲気を感じながら気持ちもなんとなく楽しくなります。

そして今、
ホテルの一室のテーブルでパソコンを打ちながら、なんて非日常なんだろうかと感じている。

家から小一時間の場所にあるこのホテルを予約したときは、コロナがまた少しづつ猛威を振るい始めているということもあり、部屋に籠る予定で予約した。

コロナ禍になってからビジネスマンの人達が、リゾートやらホテルの一室やらでノートパソコン片手に仕事をするあの光景。
あの姿が私の頭の中に何故か強く残っていて、それはうらやましいと思う憧れのような気持ちだった。

会社の雑多な空間に身を置いて仕事をこなすよりも、きっと数倍はかどるに違いないと思っているのだけれど、そんなことができるビジネスマンはほんの一握りの人だろうし、会社以外で仕事をするのを喜んでいる人ばかりではないのかも知れない。
でも私の中でそこの部分だけが切り取られて、単純にそんな光景に目を奪われて「いいなぁ」と憧れを抱いていた。

だから泊り支度をしたカバンの中に少々重いのを我慢して、自分のノートパソコンを持ってきてみた。
ここにきてホテルのテーブルに座ってパソコンを開き始めると何故それをしたかったのか、自分の心の中の深い気持ちに気づきだした。

私は自分の日常を切り離し
一人の個となってみたい。
そのほとんど物のない整えられた空間で、
何を思うのか知りたかった。
他に何も邪魔されることなく。


自分の心が何を欲しているのか。
どんな気持ちが奥に潜んでいるのか、
何を表現したいと突き動かされるのかを知りたかった。
買い物よりもおいしいものを食べに行くよりも、何よりもそれをしたかった。

何故だか脳裏に残ったビジネスマンの姿も、そんな自分の「ホントウの気持ちを知りたい」ということが「あこがれ」という形で映し出されたものなのかもしれないな。

家にいれば日常のこまごましたことから頭が離れないけれど、ここは必要な物が必要な場所に置かれていてストレスなく日常の行為を行える。
ただ書くこと、自分が感じることだけにのみ自分の意識を注げる。

それが自分にとっての至福の時間。
そんなことをしてみたかったんだな。
やってみないとわからないことはいっぱいあると思う。

継続して書いているこの移住計画も、最近の私は移住に関することからどうも離れてきているように感じる。
気持ちが遠のいたわけではなくて、その時々のしたいことやひらめきをもとに行動していると何故か今のこの状態になってきた。

そう考えると、何を選んだとしても、どんなに関係ないことをしていたとしても、すべては自分を知ることに繋がっているし、私の夢の道にも繋がってきているのではないかと思う。

自分の本当の、究極の目的は自然の中に住むことではないのかも知れない。
究極の目的は自分を知ること。
自分を知ることで、見えない何かを知ること。
そこに続いているような気もする。

ホテルに泊まっただけなのに、壮大な話になってきてしまったけれど、無駄なことなどなくて、すべてが自分を知る道に続いていることが腑に落ちて何だかとっても嬉しいのでした。

残り少なってきた激動の2020年。
いつか振り返ってみたときに今日この時の気持ちと共に
「あの年があったからこそ」と
言えるようになれれば嬉しいなと思います。






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