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地域によって水質が変わる!?オーストラリアの水事情について

こんにちは、あきです。今回はオーストラリアの水は安全なのか。というお話です。


留学や旅行など、オーストラリアに初めて訪れる方々にとって水事情は結構気になる問題ではあると思います。


いつも通り先に結論から述べさせていただくと、


オーストラリアの水は安全です。


水道に関わるインフラもしっかり整備されているので、街中に設置させている飲料水に関しても衛生の面で健康には問題はないです。

しかし地域によって水質が異なり、水の硬さが違います。

つまり、日本と同じ軟水の地域もあれば、硬水の地域もあるということです。

• シドニー    (軟水)
• メルボルン(軟水)
• ブリスベン(硬水)


他の都市もそれぞれ軟水の地域、硬水の地域があるのですが、

実際に私自身が1ヶ月以上住んだ経験がある都市は上記のオーストラリアの3大都市だけです。

なので他の都市はネットの情報をまとめたものになってしまうので、今回はこの3都市に絞った水事情を紹介していきます。

本稿ではオーストラリア全体の水のまつわることと、3都市の水事情についてお話しして行こうと思います。



1. オーストラリア全体の水事情


オーストラリアの総面積は世界で6位に大きく、7,692,024km2です。
実に日本の総面積の25倍近くの大きさではあるのですが、人口は24,243,600人で日本の約10分の1にも及びません。

その原因はオーストラリア大陸の中央は気候の影響により砂漠化しており、人の住む場所はほぼ、海に近い場所や海岸沿いに限定されているからです。

下の画像からも分かる通り、大陸の真ん中には都市が一切ありません。


そして気候は日本と比べて大変乾燥しているため、国全体が水不足の問題を常に抱えています。

それゆえに水道料金は日本と比べると高騰していて、水を大切に使う文化が国全体に根付いています。

またインフラに関しては設備がしっかりしていて、水道水などもアジアやオセアニアの国の中ではかなり綺麗で衛生面では問題ありません。

メルボルンやブリスベン、シドニーなどの市街地の至る所にウォーターサーバーも設置されていて、飲料水として無料で提供されていたりもします。



次に水において日本との違いは3種類あります。

• 水の硬度
• 塩素の量
• フッ素


それぞれ簡単に説明していくと

水の硬さは数値化されていて一般的に硬度が60mg/Lを下回ると軟水。
60mg/Lを越えると硬水に分類されます。

日本の水は平均的に50mg/Lから60mg/Lの硬度で軟水に分類されます。

オーストラリア は都市によって水の硬度に大きな差があり、軟水の地域もあれば硬水の地域もあります。
健康面では問題はないのですが、水を飲んだ時の感覚が硬水と軟水は違うので違和感を感じるかもしれません。
また硬水は軟水に比べて体内消化効率が悪いので、一気に飲み過ぎると体調が悪くなることがあるので気をつけましょう。


次に塩素量ですがオーストラリアの水は日本より塩素が多めに含まれています。

衛生面で考えると安全な水とも取れますが、塩素は髪のキューティクルによろしくないのでシャワーで髪を洗いすぎるとパサパサになるとも言われています。

塩素量の多い水を使う都市で生活する際は気をつけましょう。


最後にフッ素は日本の水には含まれないものです。フッ素入りの水を飲めば虫歯になりにくいので、水を使う人の歯の健康の為に規定にそって含まれているそうです。
歯磨き粉にもフッ素入りがほとんどですし、フッ素シャンプーも売られているくらいオーストラリアではフッ素に付加価値を感じているようです。


しかし、フッ素は取り入れすぎると知能低下の原因にもなると言われているので、反対派もいるそうです。



2. 3都市の水質と水事情

日本の水とオーストラリアの水の違いは主に3点で
先ほど述べた水の硬度、塩素量、フッ素が含まれているかですが、都市毎でそれぞれ異なります。
日本の水の性質に近い都市から順に◎、◯、△として表すと以下のようになります。

• メルボルン(◎:とても近い)
• シドニー(◯:やや近い)
• ブリスベン(△:明らかに違う)


一つずつ順番に見ていきます。


 1. メルボルン(◎:とても近い)

水の硬度:10-26㎎/L=軟水
塩素量    :微量
フッ素     : 含まれていない

私自身メルボルンで1年半ほど生活したのですが、メルボルンの水は全く違和感を感じませんでした。
水道水も普通に飲料として飲んでも全く問題なく、髪質も特に変化もなかったです。

むしろ個人的には髪がサラサラになりました。原因は一時帰国時に日本のいいシャンプーに変えたことだと思いますが。。


総じてメルボルンは水の面においては日本で生活している時とほぼ同じ感覚で使用できるという感想です。


 2. シドニー(◯:やや近い)

水の硬度 : 51-65㎎/L=軟水
塩素量     : 微量
フッ素     : 含まれる

日本の軟水が 50-60㎎/Lなので、硬度はほぼ同じということになります

シドニーにはメルボルンで勤務していた際に1ヶ月ほど、出張と旅行で生活をしました。
水道水を二、三回だけ口にしたのですが、味が少し塩っぽく感じたのとフッ素が含まれているせいか少し違和感を感じました。

飲めなくはないのですが、日本でいつも飲んでいる水とは違う味がしたのでシドニーでは基本的に市販で売られているミネラルウォーターを購入して飲むようにしていました。


シャワーに関しては滞在期間が1ヶ月くらいだったのもあるかもしれませんが、特に髪質に変化は感じたりはしなかったです。



 3. ブリスベン(△:明らかに違う)

水の硬度 : 106-143㎎/L=硬水
塩素量     : 少量
フッ素     : 含まれる?


ブリスベンは上記2都市より赤道に近いこともあり、一年通して温暖な都市です。それゆえに衛生面の問題から塩素の量が多いらしいです。
少量と書きましたが、実際はどれくらいかはわかりません。

ですが実際の問題は塩素量より水の硬度です。
水道水に関してはあからさまに日本の水とは違うと感じれます。

決して飲めないことはなかったのですが、その違和感はシドニーの水よりも明確なものでした。

私はブリスベンには2年住んだのですが、水は徹底して購入した物を飲むか、水道水は必ずケトルで一度沸かして茶っ葉を入れて飲んでました。

生の水道水はあまり飲むことをオススメしません。


またシャワーに関しても少し塩素が強めなのか、少し髪が痛んだ時期がありました。
ブリスベンは日中の日差しがとても強いので紫外線も原因かもしれませんが、髪を洗いすぎることもあまりよくないと感じたので、なるべく頭にお湯をかけ過ぎないように使う水量を考えて頭を洗っていました。



おわりに

いかがだったでしょうか?


基本的にオーストラリアの水は安全です。


水道に関わるインフラもしっかり整備されているので、街中に設置させている飲料水に関しても衛生の面で健康には問題はないです。

ただし日本とは水に含まれている成分が異なるため、口にしたり、シャワーで体を洗い流したりする際は各都市部の水成分は把握しておいたほうがいいかもしれません。

日本の水と比較した際、私の住んだことのある3都市の水に感じた感想は以下の通りです。

• メルボルン(◎:とても近い)
• シドニー(◯:やや近い)
• ブリスベン(△:明らかに違う)


水問題はその地で生活する上で重要な項目です。


ですが案外見落としがちな問題でもありますので、長期の滞在を予定されている方は参考にしていただけると幸いです。


どの都市に行っても市販で売られている水に関しては問題なく飲めます。
なのでそこまで大きく考える問題ではないのですが、ブリスベンに行く際は水道水は飲まないように心掛けましょう。



今回はオーストラリアの水事情についてお話でした。
今回紹介しなかったオーストラリアの暮らしについての記事を2つ下記にリンクしておきます。
3000字程度の内容ですので、5分ほどで読めます。
よろしければ合わせてお読みください。


では また別の記事で

オーストラリアの住み心地

オーストラリアの支払い事情


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