enbuゼミナール28日目 脚本入門④
脚本入門も第4回目です。ZOOMで行われました。
今日の課題は「オリジナル映画のあらすじ」を書いてくることでした。
自分はこんなものを書きました。
飯塚武(25)には付き合って1年になる呉暖菜(うーはるな)(25)がいた。
出会いのきっかけは雷門前で歩きスマホをして互いにぶつかり、互いの携帯が壊れてしまったことからだ。
そんな飯塚には暖菜に対して気をつけていることが一つだけある。暖菜を激怒させてはいけないというただそれだけである。
暖菜が激怒すると、その場にいる飯塚も巻き込まれてテレポーテーションをしてしまうからだ。
飯塚は彼女の能力を旅行などに使おうとためしてみてもダメだった。彼女はテレポーテーションを任意に使うことができないのだ。
激怒したときのみ、飛んでしまうのである。飯塚はこの暖菜の力を疎ましく思っていた。
この日飯塚は1年記念日を祝うため、そして結婚のプロポーズをするために銀座資生堂パーラーでランチを予約していた。
しかし暖菜はサプライズ嫌いだった。サプライズただそれだけが嫌いだった。
1周年記念日ぐらい予定を空けているだろうと高を括っていたのだが、
暖菜にはこの日フィリピンから会いに来ているという家族とメシを食うとっても大切な用があった。
飯塚は激怒した暖菜の怒りを治めることもままならず、二人は埼玉県原市団地の一室に飛んでいた。
そこは登録者9人の都市伝説系ユーチューバー中谷兼人(30)の部屋だった。
電車で移動してももう間に合わない。
取れる手はただ一つ、暖菜を激怒させ資生堂パーラーに飛ぶのみ。だがそんなことはできない。
暖菜は家族に会いたい。資生堂パーラーなんてくそくらえ。
暖菜は無理やり力を使おうと心のそこからキレようとするが、制御しきれず荒れ狂う中谷の部屋。
飯塚は初めて暖菜をビンタしサプライズを画策していたことを謝る。プロポーズしようとしていたことも話す。
暖菜は素直に話してくれたことを嬉しく思った。そしてテレポーテーションはできなくなった。
家族と資生堂パーラーに電話してリスケを行った二人は、電車で家に帰った。
テレポーテーションの設定はギリギリよしとして、後半二人が都市伝説系ユーチューバーに飛んでしまうのは映画的には弱いと言われてしまいました。個人的には好きなんですけどね~。
主人公飯塚が「飛んでほしくないところ」に飛ばしてこそ映画的に物語が動くと。
彼女の能力によって飯塚が困っているところを描かないとダメだと言われました。例えば記念日に残業することになって、その電話報告を彼女にしたら怒られてしまい会社から富士山に飛ばされる。
彼女の力を知ることになる上司がその力を個人的に利用とするが、思ったところに飛ばされるわけじゃないので困るとか
個人的には今回のあらすじでも飯塚を困らせたつもりだったのですが、「彼女が家族思い」とかはめっちゃどうでもいいといわれてしまい、確かにテキトーに逃げて設定してしまったことバレバレやんと思いましたね。
あとはマルコヴィッチの穴見ろと言われました。
他の方の発表に自分の体験を洗いざらいあらすじにした方がいたのですが、その作品が一番おもしろいといわれていましたね。
「結局自分の話を映画にできるのであればそれが一番おもしろい」とシナリオセンターの講師も言っていたので、あーガチやんと思ったな。
それ以外にも箇条書きすると
・主人公にとって簡単な話を書くな
・コントラストで物語は生まれない
・葛藤で物語はできる
・映画は散文的
・プロットは不親切であってはならない
・観客がそのプロットで満足するのかということを自分にいい聞かせるべき
・おもしろい話は作家の中にあるストーリーデータベースでできる
・お前らがいかに書けないかを理解し絶望しろ
・勉強しろ
とかですかね。
榎本先生が授業中挙げていく映画をちょこちょこ見てないのがあり本当に悔しいですね。いやはやもっと見ないと。
そして来週の課題は野良犬(黒澤明)を見てくるようにとのことでした。
メインプロットとサブプロットを絡ませる方法を伝授してくれるそうです。
昔に買った黒澤明全集が火を吹くぜ。
時間オーバーがなくなれば個人的にはZOOM授業大バンザイでございます。